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【反面教師に】炎上マネージャーが抱える15個の特徴(前編)

※当時のイライラを再現するために、その時ツイートしてた内容をちょくちょく差し込んでいます。多少読みにくい部分あると思いますが、ご了承ください。

平穏に終了した案件は、たった1~2週間で大炎上した

年末迄の案件を無事に終え、有給消化期間に入って2週間程度経った頃、前の案件の担当役員から連絡があった。内容は、後続の案件が初っ端から大炎上しており、本当に申し訳ないけど手伝ってほしいとのことだった。

内心、「前フェーズ、クライアントからの評価も良い状態で終わったのに、そんなすぐ燃えるのか…?」と思いつつ、元々数か月プロジェクトでお世話になったクライアントが満足してない状況は心苦しかったので、手伝うことにした。

成果物は何処へ?

まず、キックオフやその後の打合せで提示した資料を確認した。

「・・・ナニコレ、アプローチと成果物イメージの説明に終始してて、成果物何もないじゃん、全体で十数人いるなのに、なんで成果物ないの…?」

正直、なんでこれらの資料で打合せに臨もうと思ったのか、知りたかった。個人的な感覚として、絶対に死ぬ内容だったし、クライアントは事業を推進する上で必要な議論がしたい訳で、それが出来る状態ではなかった。これは大炎上する訳である。

そのため、まず各テーマの大枠の論点を速攻で整理し、それに沿って各チームで次回打合せに向けたコンテンツを作ってもらうことにした。
(ちなみに、論点整理して提示したら、「大体同じ内容考えてました」みたいな戯言言ってたPMもいた。その人は炎上要因の一人だった。)

しかし、ここで問題が発生した。一部チームのPMを除き、大半のPMが論点に沿って仮説を立てられない→何を如何なる観点で調査・分析すれば良いか分からない→とりあえずメンバーに調査指示をするけど、調査結果が使えない→コンテンツが出来上がらない、という現象に陥った。

それ以外にも、これは燃えるなと思う要素が多々あり、それらの内容を半分愚痴のようにツイートしていたら、様々な方から反響があった。
そのことを踏まえて、二度とこんなPMが登場してほしくないという思いから、今回の体験をベースに「炎上マネージャーの特徴」を整理しようと思う。

ただし、先に結論を言うと、「大した特徴はなく、只々基礎が出来てない、以上」という内容だった。そのため、期待に沿えないかもしれないが、改めてという観点で反面教師的に捉えていただけると幸いである。

炎上マネージャーが抱える15個の特徴

今回の経験で感じた炎上マネージャーが抱える特徴は主に次の15個である。(ただし、各特徴は独立ではなく、相互的に作用していると考えられる)

①思考面
・論点設定が出来ない
・仮説が構築できない
・仮説を検証できない
・ストーリーがない、語れない
・ひらがなが多い

②技術・知識面
・知識がない・弱いのに、自主的に学ばない
・スライドが書けない
・プレゼンが下手
・議論が出来ない
・マネジメントが出来ない

③精神面
・御用聞きスタイル(言われた作業しかしない)
・スタンスが取らない
・素直になれない、プライドが高い
・成果物が出来ないことをメンバーのせいにする
・想像力・危機感の欠如

①思考面での特徴

・論点設定が出来ない

最も大きいのが、論点設定が出来ないことである。これが出来ないと、ゴールに向かい、何が必要かを明示できない。(そもそも、なぜこれが出来ずマネージャーUpになれるか疑問だが…個人的な仮説は後述します。)

そのため、キックオフ資料では、物凄く粗いアプローチ・タスクが記載されているのみで、具体的に如何なるコンテンツ・成果物を作るか(作る必要があるか)が明確になっていなかった。そりゃ、案件は前に進まないよね…

また、一応彼らなりに論点を設定したのかもしれないが、まぁ面白くない。仮にその問いを解いた所で何が良いのか?そもそも、なぜそれを解く必要があるのか?解いた所で当然じゃないか?みたいな論点になっており、意味を為さなかった。

・仮説が構築できない

これは当然だけど、論点設定が出来なきゃ仮説も構築できません。一応、「現時点での仮説は?」と聞いてみても、「それはまだ不明で、○○を調査してみて、そこから考えようかなと思ってます。」みたいな感じ。いや、現状分かっている少ない情報の中から、導き出してくれよ、と何度思ったことか…

加えて、悲しいことに、炎上PM達が彼らなりに色々調査・分析して、「これが仮説です。」って整理した内容は、全く面白くない。「だから何?」「これのどこが新しい情報なの?」「調べなくても大体そうだよね、って情報だよね?」のオンパレード。。。こりゃ、燃えるよね。

・仮説を検証できない

論点設定できない&仮説が構築できない、その場合、当然ですが、仮説を検証出来る訳がない。そもそも、仮説がないため、何を如何なる観点でどの程度調査・分析すれば、検証終了と言えるかの基準がない。

その結果、絨毯爆撃型のアプローチで、調べれば何か情報が出るだろうと考えて、闇雲に調べる→調査結果を見る→よく分かんない→とりあえず、時間ないから調べた結果を資料化する→死ぬ…みたいなオチに。

・ストーリーがない、語れない

論点・仮説の有無にも紐づくのですが、個々の事象・調査結果等を淡々と羅列し、説明する感じになってしまい、「結局どういうこと?」や「どんな流れ?」みたいなツッコミを受けてしまう。

本来、物事を整理したり、人に伝えるためには、紙芝居のように物事に抑揚や流れを持たせる必要があります。断片的な情報だけを提示しても、理解が進みにくいですし、聞き手からしてもストレスです。

・ひらがなが多い

個人的に、”言葉が整えば思考が整う”と考えているため、物事を考えて適切に伝えるためには、端的に伝えられる言葉選びが重要になります。また、冗長な表現は理解を損なうため、極力避けるべきです。

しかし、今回いた炎上PMの方々は、比較的柔らかい日本語(ひらがな多め、言葉が洗練されていない感じ)を多用していました。例えば、「○○が必要」で事足りる部分を「○○をしなければならない」みたいな諄い表現が多い印象でした。

恐らく、日常的に思考を研ぎ澄ます、その為に言葉を選ぶ・磨くということが出来ていないのかなと思います。

②技術・知識面での特徴

・知識がない・弱いのに、自主的に学ばない

マネージャー以上であっても毎回知識のある領域で仕事をするとは限りません。そのため、論点・仮説構築や議論をするためにも、自分でその領域について勉強する必要があります。

一方、炎上PM達はどうだったか。明確に確認してないですが、恐らく何もしてなかったと考えられます。まず、全然仮説が立っていない点。仮説を構築するにも、多少のインプットが必要です。おそらく、何もインプットしてなかったと考えられます。(加えて、そんな話をチーム内でしてたことも聞いた)

そりゃ、成果物作れるわけないです。クライアントは答えを教えてくれないんだから。。。

・スライドが書けない

これも割と衝撃だった。まず、表形式で色々な情報が羅列されているが、何を言いたいのか、全く読み取れない。メッセージを見ても、「○○と整理できる」「○○とは以下の通り」みたいな、「・・・で、何?」「だから何なの?」と百回位言いたくなる内容。

流石にイライラしたので、「メッセージは本来、資料全体の流れを踏まえて、各スライドで言いたい事を書く場所なので、それを徹底してください。」と伝えて、資料修正させたら、今度は「○○を実施した」と書かれており、結構引いた…

・プレゼンが下手

ここは、ストーリー思考でない点とも紐づくけど、まあプレゼンが下手。聞いてられない、長い、不毛。その理由は、論点が不明確なため、ポイントが絞れず総花的に資料を説明してしまう。その結果、全体説明が長くなる、ストーリーも不明瞭になる、途中でクライアントor内部側から話を切られる…みたいな状況に陥る。

個人的には、資料を作成する際にストーリーと何をどんな流れで説明するかイメージしておけば、プレゼンは概ね上手くいく。(勿論、言葉のひげが残る時等あるが、話したい内容は伝わる)

後編はこちら。

炎上マネージャーにならないための参考書籍

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