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『グリッドロック』 映画よりサントラのほうが有名かも。2PACが出演の伝説的作品。

評価 ☆



あらすじ
スラム街に住む黒人の若者スプーンは、正反対な性格だが親友だった白人のストレッチといつもつるんでいた。ふたりはドラッグを手に入れるためにいつも面倒を起こしていた。



以前、ある媒体でこんな文章を書いた。



ヘイ! メン! トゥパック・シャクールって、知ってるかい? ラップ界では伝説のラッパーだったぜ。ヤツはマイク・タイソンのタイトルマッチを観戦した後に銃撃されて死んじまった(実話だ)。この映画は彼の遺作。といっても『グリッドロック』はラッパー映画ではない。



ストレッチ(ティム・ロス)とスプーン(トゥパック・シャクール)そしてクッキー(タンディ・ニュートン)の物語。ある時、クッキーがドラッグの過剰摂取で意識を失ってしまい、彼女をなんとか病院に運び込む。この事件をキッカケにストレッチとスプーンは、ドラッグから足を洗う決意をする。




しかしドラッグからではなく、アメリカの社会全体が、これまで好き勝手に生きてきた彼らを受け入れようとしない。それでもストレッチとスプーンは、互いに励ましあいながら立ち直ろうとする。そんな姿を、ある時はコミカルに、ある時はシリアスに描いているのが『グリッドロック』。



映画の中で「そろそろ潮時だよな」という台詞が何度か登場する。もちろんドラッグに対して言ってるんだけど、人生なんて「そろそろ潮時だよな」の連続かもしれない。「潮時だな」と思ってから、本当に自分を変えられるか、変えられないかは自分以外の要素に大きく影響されるんだけどね。



そういえば禁煙を始めた頃、「どうしてこんなに街中にタバコの自動販売機や広告が氾濫してるんだ!」と感じたことがある。これじゃ足を洗えないぜって感じだ。変な表現だけど、自分は、自分だけでは変わらないのかもしれない。 もちろんドラッグはやばいぜという映画にもなっているし、ヘイ、メン! 『グリッドロック』は、とてもクールな映画だ。ブラザー見てよ。



という文章だった。



まぁ、稚拙な部分は若気の至りなのですが、あえてこれを載せたのは『グリッドロック』に関する印象を知って欲しかったからだ。アクが強い映画ではあるが。『グリッドロック』は1997年に公開された映画。 ヴォンディ・カーティス=ホール監督。出演はティム・ロス、トゥパック・シャクールなど。



トゥパック・シャクールはヒップホップMCとして知られている。本作完成直後の1996年9月13日に銃撃され死亡したために、彼の遺作となった。



ところで、この映画で女の子と男ふたりでおしっこをするというシーンがあった。いわゆる連れションですね。



映画の中では男2に女1という組み合わせが本当に多い。『冒険者たち』、『突然炎のごとく ジュールとジム』、『明日に向かって撃て』などなど、キリがない。男2対女1っていうのは実は安定してるんですか? ただし、逆に女2に男1っていう組み合わせはあんまりない。不思議な気がする。それにしても3人で連れションってすごいけどね。



追記



やっぱりこの映画は2PACが出演、音楽を担当していることで有名になった。サントラのほうが知られているんじゃないかな。2PACはその後、ドキュメンタリー映画『トゥパック:レザレクション』で再ブームが起きた。ドキュメンタリーの方はアカデミー賞候補にまでなっている。すごいね。



初出 「西参道シネマブログ」 2005-06-17



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