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61-70 お金の授業ファイナル

いよいよ明日から新年度

と昨年度の総合の実践最後の10時間を書かずに4月になってしまいました。

ただ、2月は地域の新聞に、3月は東洋経済新報社の方にインタビューしていただくなど、お金の授業の広報活動には取り組むことができました。

記事の公開はまだのようですが、よければぜひ読んでみてください。公開されたらどこかでお知らせします。

そしてYouTubeも公開中です。まだの方はぜひのぞいてみてください。


そして、
61時間目から70時間目まで

このマガジンもこれで最終回を迎えます。

⇒ふるさと納税に寄付したい
⇒寄付するお金がない
⇒ぞうきんを売って(ダンスパフォーマンスをして)お金を集めよう

となり、2回の販売会で合計約25000円を集めた子どもたち。

61-64 報告会準備

最後は応援してくれたお家の人に活動報告をしようとなりました。
そして準備を進めていきました。

前期の授業
前期販売会のぞうきん
前期販売会のダンス
広告活動
後期の授業
後期販売会のティッシュケース
後期販売会のペンケース
後期販売会のぞうきん
後期販売会のダンス
全体のまとめ

に分かれて報告。各グループ2~3名でオクリンクにまとめました。
オクリンクって何?って方はこちらを↓
何年生でも楽しい!Chromebook③初めての~オクリンク編~|たかてぃー@お金の授業|note

子ども達の資料の活用などは何も言わなくてもどんどん作っていくので感心するばかりでした。

「先生、あの写真ありますか?」と言われて、はいどうぞといった感じ。
色もこだわって、早くできたところは練習したり、担任にアドバイスを求めにきたり。そんなこんなで準備に4時間ほどかかりました。

65・66 リハーサル→修正


オクリンクにまとめて完成したら、時間をはかって実際に発表してみました。

やってみるとわかることが多く、言葉をこうしたらよかったや色が見づらかったなどお互いに意見を出し合っていきました。

文字が多いと見づらいよということと、工夫しようとすればするだけいろんな色を使いたくなってしまうので見やすくしようと、そこだけ指導しましたが、基本的にはプレゼンの内容も話し方もとっても上手で担任は「すごい」とばかり言っていました。

また、実際にリハーサルの様子は録画をしておいて、次の5年生が同じような活動をやりたいと思ったら参考にできるようにしておきました。


67 授業参観で発表


リハーサルして練習したことを授業参観で発表しました。もちろん緊張している様子がありましたが、リハーサルよりも良い発表ができていました。これからの時代、話す力の重要性はどんどん上がっていくと考えています。いい経験になったなと思っています。

また、終わった後には保護者の方から、「話すのが上手だった」「こんなに課題を整理して改善していたとは思わなかった」「素敵な学びがあったね」など温かい言葉をかけてもらい、子どもたちはとても喜んでいる様子でした。

そして、授業が終わった後にフォームで保護者の方にアンケートを行いました。

その結果がこちら

お金の授業に反対の意見も多いかと思いましたが17人の賛成に対し、どちらとも言えないが2人、反対は0という結果でした。

もちろん全員に回答いただいたわけではないので一部の考えでしかないですが、概ね活動に賛同いただけたと考えています。


68 つがーるちゃん
約2万5千円集めたお金は青森県つがる市、熊本県和水町、愛知県岡崎市へと寄付しました。それぞれ、リンゴジュース、さつまいも、クッキーを返礼品としていただきました。

そして、寄付したまちの一つ、つがる市の市役所の方とオンラインでお話させていただきました。子どもたちのためにマスコットキャラクターの「つがーるちゃん」も登場してくれて、みんな大喜び。

実際に登場してくれたつがーるちゃん

市役所の方に「寄付してくれてありがとうございます。大切に使いますね。」と直接言っていただきました。いいことをしたのは子どもたちだけれど、そんな風に直接言ってもらい、市役所の方より喜んでいるのも子どもたちといった様子でした。

つがーるちゃんについて質問したり、雪の様子を聞いたり、ふるさと納税はどれくらい集まるのか聞いたりと様々な質問にも答えていただきました。楽しい時間になりました。


69・70 お疲れ様会


総合の授業ラストは、家庭科で作ったエプロンを使って
焼き芋の調理実習。
そして、クッキーと一緒にリンゴジュースで乾杯!

働いてお金をもらって、寄付して喜んでもらって
自分たちもいい思いをする。

フライパンで焼いたのですが、熊本のさつまいもおいしすぎ。

その日は自校献立だったのですが、持ち帰ってもいいよと言っても食べたいといって笑顔で食べていたのが印象的です。

5年生の担任のことは忘れても、5年生で働いてお金をもらい、そのお金を寄付してもらった返礼品の焼き芋の味は忘れられない思い出になったのではないでしょうか。


1年間をふりかえって

1年間のまとめとして子どもたちがまとめた最後のスライドがこれでした↓

最初は、ぞうきんなんか売れる?と思っていた子どもたちが、お金の様々な価値に気づき、売ったのはモノではなく気持ちと気づけたこと。これは最大の成果です。

もちろん、お金についてしっかり理解したのかと言われれば課題はあると思います。

しかし、小学生です。これからの人生を考えるうえでよりよく生きるための授業でした。お金に興味をもつことができていれば十分だと思っています。


YouTubeでも言っていますが、教科書がないものの教科書を作ろうと
ここまで総合的な学習全70時間の様子をすべてnoteにまとめてきました。

いつかの誰かの役に立てばいいなと願っていますが、
現場ではお金の授業のタブー感は消える様子はありません。

僕もまあまあ批判を受けてきました。
でも、将来お金について考えないでいい人なんていない。
小さいうちからできることをやっていく方がいい。僕はそう思っています。
もし、やろうと思ってくださる方がいたら全力で応援します!

ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。


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