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シャロンを止めろ----------2003/2004年

上:ヤシン師殺害に抗議するエジプト、カイロの法律家たち。

この記事で何度も言われているシャロン首相はこれ。

7306文字

2003/2004年あたりパレスチナ・イスラエルの状況が分かる。

とても勉強している真面目な左翼の市民運動のHPだと思う。シャロンを検索してて見つけた。イスラエルの平和団体「グッシュ・シャロム」の翻訳。

イスラエルの平和団体
「グッシュ・シャロム」のプレスリリース

さらにまたひとつの暗殺
Another assassination

(4/18配信メールより)

ガザでのランティシ暗殺は、さらにまたひとつの、決定的に重大な挑発行為である。それは、リクード党の登録された20万人の党員--その投票をシャロンは必要としている--には感銘を与えるかもしれない。しかしそれは、人々を危険にさらし、憎しみと流血という遺産をイスラエル人に残すものである。シャロンがイスラエルの人々に残すこの遺産は、彼自身の政治的経歴が終わりをつげた後にも長年月続くかもしれないのである。

ランティシはハマスのNO2。
ヤシン が殺されハマスの代表になったが1月で殺された。

ガザ地区からの撤退とそこでの入植地の解体は、別な首相のもとでであれば、二つの民族の関係に新しいページを開き、新たな和平プロセスに勢いを与える巨大な善意の姿勢でありえたかもしれない。

アリエル・シャロンによって実行されるものとしては、たとえ彼が本当にそれを最後までやり通すとしても、それは、力による傲慢さをまたひとつ新たに示すものでしかないのである。そしてガザ撤退自体も、全く、当然おこなわれることと考えるわけにはいかないのである。

今日の無法で無節操な暗殺は、撤退についての空虚な言葉の後に続く日々の殺害の最新のものに他ならない。また、シャロンは、外交的レベルにもむき出しの暴力を用いている。パレスチナ人は、外交的申し入れを受け取るのではなく、最後通牒と指図命令を与えられているのである。シャロンは、パレスチナ人に復讐の自爆というかたち以外には他に選択肢がないということを確信させるように、あらゆることをしているようにみえる。憎しみを深め、そして、イスラエル人には、領土をあきらめることが平和をもたらすわけではないと確信させ、懐疑と恐怖が存在し続ける状態を運命づけようとしている。

【まとめ】
⭕️シャロンは、パレスチナ人に復讐の自爆以外には他に選択肢がないと確信させるように、あらゆることをした。
⭕️イスラエル人には、領土をあきらめることが平和をもたらすわけではないと運命づけようとした。


2004年4月17日

シャロンを止めろ----------
シャロン政権によるヤシン師殺害糾弾!
--ブッシュ政権の支持・追認を許すな--

3/23 ヤシン師殺害に抗議するエジプト、カイロの法律家たち(Salah Sokkar; Common Dreams News Center より)


 イスラエルの反占領・平和運動団体「グッシュ・シャロム」による緊急発信をとり急ぎ翻訳紹介します。

2004年3月23日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局

「これは犯罪よりも悪い。まったく愚かな行為だ!」
と、シェイク・アフメド・ヤシン暗殺に際して、グッシュ・シャロム活動家ウリ・アヴネリは論評した。

「これは、イスラエル・パレスチナ紛争の新たな章の始まりだ。それはこの紛争を、解決可能な民族紛争のレベルから、まさにその本性からして解決不能な宗教紛争のレベルに移行させるものだ。」


「イスラエル国家の命運は、今、原始的な観点をもつ愚かな一群の人々の手に握られている。彼らには、この紛争の精神的、感情的、政治的諸側面を理解する能力がない。これは、あらゆる行動において失敗した一群の破産した政治的軍事的指導者たちである。彼らは、自分たちの失敗を破滅的なエスカレーションによって覆い隠そうとしている。」

「この行為は、この国においても全世界においてもあらゆるイスラエル人の個人的安全を危険にさらすだけでなく、イスラエル国家の存在をも危険にさらすであろう。それは、イスラエルとパレスチナ、イスラエルとアラブ、イスラエルとムスリムの紛争を終結させる可能性を、とりかえしのつかないほどひどく傷つけた。

アヴネリは次のことにも言及した。1980年代のはじめに占領当局は、ヤセル・アラファトとPLOに対する対抗勢力をつくり出すことを期待して、ハマスの創設者たちを激励したこと。第1次インティファーダが始まった後でさえ、軍と治安機関はハマスに特別待遇を与えたこと。シェイク・ヤシンが逮捕されたのは、インティファーダが始まってから1年後だったこと。

「わが国の政治軍事指導者たちの愚かさに、限度がなくなっているようにみえる。彼らは、イスラエル国家の将来を危険にさらしている。

【まとめ】
⭕️解決可能な民族紛争のレベルから、解決不能な宗教紛争のレベルに移行させた。
⭕️「イスラエルVSパレスチナ」「イスラエルVSアラブ」「イスラエルVSムスリム」の紛争を終結させること絶対に出来ないようにした。

⭕️1980年代のはじめにイスラエル占領当局は、ヤセル・アラファトとPLOに対する対抗勢力を作り出すことを期待し、ハマスの創設者たちを激励した。
⭕️第1次インティファーダが始まった後でさえ、軍と治安機関はハマスに特別待遇を与えた。
⭕️シェイク・ヤシンの逮捕は、インティファーダが始まってから1年後だ!


(「グッシュ・シャロム」2004.3.22配信メールより)

「グッシュ・シャロム」プレスリリース

--今朝発信された--の翻訳

通りがかりの人の巻き添え殺害もともなった、シェイク・アフメド・ヤシン暗殺は、あらゆる自制を失った政府による狂気の挑発的行為である。それは、放火狂の放火魔の行為であり、テロの火を消火しようというその方法は火に油を注ぐものであり、近い将来に何十何百のイスラエル市民の生命を犠牲にするかもしれないような行為である。

「ガザからの撤退」というシャロン首相のおしゃべりは、ここ数か月の見出しをにぎわわせてきたが、今では、意味のないおしゃべり以上のものではないことが明らかとなっている。占領地から一寸たりとも撤退するつもりは全くない、この破産した首相は、--自分自身と息子とに関わる無数の汚職への警察の調査に直面して--、パレスチナ人との、また全アラブおよびムスリム世界との、永遠の戦争という遺産をこの国に残そうと決心しているようにみえる。この男が権力にとどまっている一日一日が、イスラエル人の将来にもパレスチナ人同様に重大な危険をもたらす。

グッシュ・シャロム=イスラエル平和ブロックは、国際社会に残された正気で責任あるすべての勢力に、奈落の淵にある我々のこの地域を救うために、そしていま我々を飲み込もうとしている巨大な流血のサイクルを阻止するために、緊急にかつ強力に介入するよう求める。

【まとめ】
⭕️テロの火を消火しようというその方法は火に油を注ぐためのもの。
⭕️近い将来に何十何百のイスラエル市民の生命を犠牲にし、ガザの攻撃の理由を作るためのもの。
⭕️パレスチナ人との、また全アラブおよびムスリムの世界との、永遠の戦争という遺産をこの国に残すため。
⭕️一日一日がイスラエル人とパレスチナ人、同様に重大な危険をもたらし、旧約聖書でのイスラエルを中心とした第三次世界大戦を起こす。


(「グッシュ・シャロム」2004.3.22配信メールより)

ヤシン師殺害に抗議し、シャロンの辞任を求めるイスラエル市民
(イスラム・オンラインより)

※「イスラム・オンライン」http://www.islamonline.net/English/index.shtml
「Highlights」 - 「Reactions of Sheikh Yassin's Assassination in Pictures (ヤシン師暗殺の反応)」
ここをクリックすれば、暗殺現場の写真、占領地各地でのパレスチナ民衆の抗議行動、中東各国、イラクやイスラエルでの抗議行動を含めて、多くの写真を見ることが出来ます。

※米「ANSWER」が、ヤシン師暗殺に関する声明を発表しています。
寺尾光身さんが、翻訳され aml などに紹介されています。
[aml 38392] [Fwd: [ANSWER] シェイク・アハメド・ヤシンの暗殺についてのA.N.S.W.E.R.の声明
http://www1.jca.apc.org/aml/200403/38392.html


「グッシュ・シャロム」翻訳終わり


これは上の翻訳の左翼の市民運動のHPの記事

■アラファト議長殺害まで公言。武力を背景にした占領者の傲慢と横暴!パレスチナがイスラエルの植民地であることを改めて全世界に知らしめた暴挙!

イスラエル政府は9月11日の治安閣議で、パレスチナ自治政府のアラファト議長を「和平の障害」とみなして「排除」する方針を決定ました。これにより「シャロン首相とモファズ国防相は議長排除を行なう自由裁量を得た」、「閣議は軍に対して議長追放計画を準備するよう命じた」、また「排除」とは追放を意味し、追放を実行すれば抵抗するだろうから殺害もありうると報じられています。現に9月14日、イスラエルのオルマート副首相は「議長殺害は確実に選択肢の1つ。われわれはテロの指導者全員の殺害を試みており、アラファトも対象者の一人だ」と公然と主張しました。

何という傲慢、何という横暴!なぜイスラエルの閣議でパレスチナの元首を追放(=殺害)するというような決定がくだせるのでしょうか?!そんな権限、法的根拠がいったいどこにあるというのでしょうか!圧倒的武力を背景にした占領者イスラエルの傲慢と横暴、人類が多年にわたって築きあげてきた国際法の蹂躙です。内政干渉という生やさしいものではありません。パレスチナがイスラエルの植民地であるということをあらためて全世界に知らしめた暴挙に他なりません。21世紀のこの時代に生きながらえている前時代的な古典的帝国主義的な植民地支配そのものです。私たちは、占領者イスラエルの無法な横暴、許し難い暴挙を、満身の怒りを込めて糾弾します!

 

■シャロン政権が捏造した「アラファト議長が和平の障害」というデマ
「和平の障害」はシャロン政権そのものです。「ロードマップ」をめぐる当事者と関係諸国の様々な思惑と力関係の結果やっとのことで実施に移された「停戦」「和平」が、返って自らの首を絞めることになったと気付いたシャロンが、なりふり構わずパレスチナ人の抵抗に攻撃を加え始めたことが事の真相なのです。「分離壁」(ウォール)問題が国際的な争点に急浮上し、占領支配の犯罪性と残酷が世界中の誰の目にも見える格好で前に出てきたことがシャロンを窮地に陥れたのです。(私たちは、そのことを「反占領・平和レポートNo.34」「同 No.33」「同 No.30」において明らかにしました)

 何度でも繰り返し主張しなければなりません。「和平の障害」は、イスラエルの軍事占領=植民地支配であって、占領に対するパレスチナの抵抗ではありません。「和平の障害」は、圧倒的な武力でやりたい放題の殺戮、抑圧と生活破壊を繰り返しているイスラエルの軍事行動であって、それに対するパレスチナの反発ではありません。「和平の障害」は、パレスチナの側が停戦を実施しても、パレスチナ人殺害の軍事行動をやめようとせず、これ見よがしの挑発(=要人殺害)を繰り返したシャロン政権とイスラエル軍部であって、それに対するパレスチナの反発ではありません。


■またしてもイスラエルの占領支配を正当化し擁護する大手メディア
 ところが事ここに至っても、未だに日本の大手メディアはシャロンの言い口、つまり「平和の障害アラファト」という転倒したデマゴギーを垂れ流しています。彼らメディアは、イスラエルによる占領支配という“根本原因”を棚上げにして、その結果だけを、表面づらだけを書き立てているのです。「暴力の連鎖の再燃」と「和平を妨げるパレスチナ過激派による自爆テロ」等々。しかし一体「暴力の連鎖」の根源はどこにあるのか。「自爆テロ」の原因は何なのか。問題の真実、本質を全く報道しようとはしません。

大手メディアは、テロの取り締まりを強化しようとしたアッバス内閣をアラファト議長が退陣に追い込んだと、イスラエルの説明通りの報道を繰り返しています。「テロを容認するアラファト議長」「アラファト議長の独裁」等々、今起こっている本質がまるで“自治政府の内紛”であるかのような報道に終始しているのです。しかもイスラエルに対しては、弱々しく「自制を求める」「やりすぎ」と言うだけで、事実上、イスラエルがアラファト議長を殺害してもそれをやむをえないこととして容認するような姿勢さえうかがわれます。
本末転倒とはこのことです。アラファト議長や自治政府が問題なのではなく、シャロン政権が問題なのです。アッバス内閣を退陣に追い込んだのは、「ロードマップ」がイスラエルに対して要求している入植活動の停止と自治区からの撤退すら行おうとしなかったシャロン政権であって、アラファト議長ではありません。シャロン政権は、自らの義務は何一つまともに履行せず、したがってアッバス内閣に何一つ成果を与えず、そのことによって極度にイスラエル寄りである「ロードマップ」すら頓挫させました。にもかかわらず、その責任をアラファト議長に転嫁しているのです。

占領者=植民地支配者イスラエルの言いなりには動かない被占領者パレスチナの元首を追放する、パレスチナ内部から、占領者イスラエルの手下として占領者と一体となって占領への抵抗を弾圧する裏切り者の政府を樹立する、それによって占領支配、植民地支配を永続化する--これがシャロンが政権誕生以来一貫して追求してきたことです。こんなことが簡単に実現できるわけがありません。シャロンは、自らのこの実現不可能な野望が破綻した全ての責任をアラファト議長に押し付け、占領への抵抗の象徴となっているアラファト議長の追放・殺害を画策しているのです。


■あらためて問う。イスラエルの言う「テロの根絶」とは何か?
シャロンは「テロ根絶」が最大の問題であるかのように主張しています。しかし彼の言う「テロ」とは、占領者イスラエルに対する被占領者パレスチナの抵抗のことです。政治的にも法的にも人道的にも、全く正当な権利です。占領と植民地支配に対するパレスチナ人の抵抗を、およそ「テロ」として非難することそのものが、全く言語道断の占領者=帝国主義的植民地支配者の論理です。

 シャロンの言う「テロとの戦い」とは、占領者イスラエルが国際法と国連決議を無視して占領を続け、更なる土地収奪と領土併合を行い、パレスチナ人の人権など無いに等しい扱いを日常的・恒常的に行い続けても、パレスチナ人からの反抗や抵抗がない状態を現出しようということに他なりません。「占領は続ける。だが占領への抵抗は許さない」--こんなバカなことはありません。要するにそれは、およそイスラエルにたてつくパレスチナ人には何をしてもかまわないという暴虐、まさに古典的植民地支配を正当化しようとする現代的表現に他ならないのです。


■シャロン政権を増長させ後押しする米ブッシュ政権
 米ブッシュ政権は、威信をかけた「ロードマップ」を推進するために、シャロンに口先だけで「懸念を表明」したり牽制をしたりするだけで、イスラエルに対して実効ある制裁を何ひとつ行なってはいません。またこれまでも行なったことは一度もありません。国連でイスラエルの蛮行が非難され決議されようとするとき、常にこれを阻止し妨害してきたのです。それだけではありません。アメリカは未だに経済的、財政的、政治的、軍事的にイスラエルを支え続けています。ブッシュ政権になって以来、イスラエル支援はいっそう強化されてきたと言えるでしょう。
 ブッシュ政権が推進しようとする「ロードマップ」そのものも、占領をなくす前に占領への抵抗をなくそうとする理不尽なものであり、シャロン政権が「テロとの闘い」「テロの根絶」を口実にした暴虐を繰り返す「論拠」を与えています。これらのこと全てが、シャロン政権の傲慢と横暴をここまで増長させてきたのです。

【まとめ】
⭕️シャロン政権が捏造した「アラファト議長が和平の障害」というデマ。
⭕️当時、日本の大手メディアはシャロンの汚い言い口、「平和の障害アラファト」というデマゴギーを垂れ流した。
⭕️植民地支配者イスラエルの言いなり動かないパレスチナの元首を追放する。
⭕️パレスチナ内部に、イスラエルの手下の裏切り者の政府を樹立する。それにより占領を永続化する--これがシャロンが政権誕生以来一貫して追求してきたこと。
⭕️パレスチナ人の抵抗を、「テロ」として非難することそのものが、全く言語道断の論理で、今に続く論理。
⭕️シャロン政権を増長させ後押しする米ブッシュ政権はシャロン政権を増長させ後押しをしていた。

■メール、ファックス、電話、ハガキ等、あらゆる手段で抗議を!
2001年12月初めにイスラエル軍による議長府攻撃が開始され、2002年春から夏にかけてパレスチナ自治区への大侵攻が行われました。

変わんないよね。


今回の詳しく分かりやすい良い左翼メディア

旧HP

新HP

イスラエルの平和団体「グッシュ・シャロム」の代表のユダヤ人

正しいそうなこと言っても、ホトコーストの生存者という肩書がつく。

彼はカナン教ではなかったかな?上のウィキで読んだと思うが、今見つけられない。カナン教は20人しかいない?まだ全然わかってません。(^_^;)

なんかエッセネ派みたいなユダヤ人は一定数生まれるんだろうか?などと思っている。日本にも沢山ある、左翼反戦美術というか。キリストユダヤ人が発明したしな。

読もうかなと思った記事のブックマーク。

おわり


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