見出し画像

参道にて

大きな鳥居をくぐった正参道の途中に見えてくる。

まずここで明治天皇御製、昭憲皇太后御歌を拝し、
本殿へ向かう手前の手水舎、
そして参拝し御札を受けてから神楽殿を後にしてからの
北参道の手水舎、西参道の手水舎の三ケ所で拝見できる。

御製・御歌の中でも道徳的な歌である大御心(おおみごころ)。

今よりもっと社会情勢が次々と激変していった明治時代。

心が不安定になる人も多かったのではないかと思うけれど、
今より深く静かに思う時間も、人と心を開いて語る機会も多かったと思う。

時代にながされず日本の風土に培われずっと受け継がれてきた大らかさやしなやかさが世の中にあったから、大御心もこうして残って来たのだと私個人はしみじみとして思う。

参拝の際は、御製・御歌を目にして読んでみることで、
日本人らしい感性が私の中に鮮やかに甦るのを
いつも期待して待っている。

おみくじも昔ながらの御製・御歌で書かれているけれど
最近は解説とともにおみくじとしての解説も書かれるようになり
(日本語だけでなく英語の翻訳もついていて)
場所柄もあっていまの時代に生きる私達に
ちょうどよく合わせて下さっている様子がまた、なんとも良いものだなぁと思う。