【ウルトラマンブレーザー】第1話感想/オモシロイナァァァ!!!(唸り声)

ブレーザーの第一話を観ました!
はちゃめちゃに期待を高めまくった第一話でしたが、しっかりがっつり面白かった……! 全編怪獣とのバトルをお届けする初回、旨味がぎっしり詰まってて最高でしたね。

田口監督作品らしくリアリティラインを上げつつ、それでいて真っ直ぐに『ウルトラマン』をやっている部分が垣間見える。そんな印象でした。

というわけで本記事では第一話の感想を書いていきます。
当然第一話の内容に関しても触れていきますので、各々ご注意下さい。


ミリタリー要素強めの前半

まず前半は、怪獣災害に対応する人間たちの戦いをじっくり描く。
普段のウルトラ作品では、ミリタリー要素がここまで前面に出る事は少ない(フレーバー的な描かれ方だったり、要所での短めの描写に限られる場合が多い)印象なのですが、だからこそそれを強く押し出した初回前半は驚きでした。田口監督らしいと思う一方で、予算の限られているであろうニュージェネでここまで雰囲気を作り込めるんだなぁという意外性がありました。

戦闘機の映るシーンは限られていて、他の地上部隊は画面にも映らない。けれど歩兵の視点から物語を描くことでその辺の違和感を感じさせない。セリフや火力では表現されているから、「いる」ことには凄く納得が出来る作り。このあたりのバランス感覚って、「ニュージェネで出来ること」がしっかり把握できているからこそですよね。一方でミニチュア自体はニュージェネらしくしっかり作り込まれていて、破壊や火薬たっぷり。夜戦なのも含めて映像的にはかなり見応えがある。

追記:なぜか最初は「飛行機一機だけ」と書いていたけどユリシーズとスカイハンターの二機ちゃんと出てます。誤認を恥じつつ修正。

ゲント隊長のキャラクター性については、基礎となる部分をまず示したという感覚。作戦を検討し、自ら実行する行動力がある。部下想いで部下にも慕われており、過去に大きな功績を持つ。ゲント隊長のチームの雰囲気は理想的で、だからこそ次回以降、SkaRDでのゲント隊長はどうなるのかな……という部分への前振りになってるのかなと思います。

この前半だけでも満足度が高かったんですが、いやしかし。
強引にぶち込まれた無理くり変身がこの作品を『ウルトラマン』にする!


未知で見知った『ウルトラマン』

まず変身シーンが面白かったですよね。
田口監督はリアリティ意識の方なので、「突然現れた変身アイテムの操作方法」は分からないのが当然という感じ。なので『Z』ではエキサイト翻訳変身講座が始まったけど、ブレーザーは……力尽くで変身させる!!

変身シーン自体はかなり唐突に挟まれた感じなんですが。
ゲント隊長がウルトラマンに選ばれたと思しきシーンもないし、これは隊長が爆心地から人々を助けたという「三年前」になにかあるパターンかな?

支えたビルの陰から「ぬっ……」と出てくるブレーザーのシーンが特に印象的で、ちょっと不気味に映る反面、左右非対称なブレーザーさんの身体的特徴に目が行く描写になっている。「なにか未知の存在が現れた」感の強さがとっても好きです。

ブレーザーさんの戦闘シーンもまた凄い!
「ブルァァァイ」と巻き舌的に叫びまくるブレーザーさん、荒っぽくて獣っぽくて、理知的な存在にはあまり見えない。でも自らの姿に戸惑うゲント隊長らしき意識も垣間見えて、「どういう存在なのだろう?」という疑問が沸き上がる。

ブレーザーさん、敵をめちゃくちゃ挑発するんですよね。
それもまた特徴的というか、彼を荒っぽく見せるポイントなんですが、初代ウルトラマンも時として相手怪獣を煽ったりしていたし、そもそも人を守ろうとするなら「怪獣の敵視は取らないといけない」……と考えると、これもブレーザーさんのプロ意識なんだろうか。どっちだ!? と迷いつつ、でもこういう敵怪獣との向き合い方って意外と初代『ウルトラマン』的なのかな、と思ったりもします。

怪獣の部位破壊シーンがあったのも滅茶苦茶嬉しい!!
バザンガの爪を剥ぎとるシーン。力尽くで敵の腕をぶっ壊し、青い体液が飛び散る。やや暴力的ながらも、そうした面に怪獣バトルのスカッとした楽しみが込められているのだなぁ。あとこれもやっぱり『ウルトラマン』らしさというか、敵の一部を引き千切る・引き千切った体を武器にしたり投げつけたりする、のシークエンスを観た時の「あーっウルトラマン観てる!」という感覚、楽しいモノです。

「はちゃめちゃに叫びまくる、野性的で正体不明の宇宙人」というブレーザーさんの描き方は新鮮で、一方で怪獣バトルという側面で見れば王道的なウルトラ特撮。流石は初代好きな田口監督だな~!と大喜びで観てました。

前半のミリタリーも含めて、「ウルトラマンではあまりやってないこと」を色々やってる初回だったわけですけれども、要所を外してないから「楽しいウルトラマン」になっている、という印象です。

必殺技のシーンは事前に映像も出ていましたが、改めて観てもやっぱりキレイでしたね~! 実際にブレーザーさんが光ってるのが実在感を高めていて良いです。インタビューとかで「蛍光灯ぶんなげ」みたいに言われてるものがありましたけど、実際なにを投げてるんだろう?

サンシャインシティ

それにしても池袋が滅茶苦茶になっていたね……
今回ロケ地になっていた池袋サンシャインシティと言えば、ウルトラマンのイベント『ウルトラヒーローズEXPOサマーフェスティバル(旧ウルフェス)』が開催される地。多くのファンにとって馴染み深い地なのですが、改めてテレビシリーズで描かれることで街への愛着が強くなった。

夏場、ウルサマに行く人々が「あーここブレーザー第一話の!」とロケ地巡りを楽しめると思うと、これまた良い試みだったなぁと思います。本編で観たあの地を通ってイベントに行く、という形になるんですよ。最高ですね。

今後も楽しみ

次回は第二話!
私は特別試写会で既に二話は拝見しているんですが、改めて放送が楽しみです。本当、今見た範囲だけでもよいウルトラマンだなぁと思うので……

ゲント隊長と隊員の今後の関係性構築とか、なぜ隊長がウルトラマンになれるのか、とか。謎を秘めつつ毎週楽しいウルトラ怪獣特撮が観られる事を期待しています。また楽しい半年が始まってしまうな~!!


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