ビアワン2019の話

先日「BEER1 GRANDPRIX FESTIVAL 2019」という催しに行った。

これは日本を代表するブルワリー(ビール醸造所)が持ち寄った合計60種類くらいのビールを、審査の名目のもと約4〜5時間にわたって全種類飲み放題できるという、要するに「最高のお祭り」だ。

私と恋人は昨年のビアワン2018に参加しており、大変良かったので今年も行くつもりでいた。特に恋人のやる気がみなぎっており、初動の早さにより「一般よりも1時間早く入場できる特典+特製ビールグラス付きチケット」を昨年に続いて押さえることができた。ありがたや。

さらに今回、ビールを何時間もずっと飲んでいられる人間が誰かいないか友人・知人を当たっていたところ、一人の友人が来てくれることになった。というわけで今年のビアワンは3人で臨んだ。


体調を万全に整えてビアワン当日。会場である錦糸町マルイの「すみだ産業会館」へ。友人ともあっという間に合流できた。

友人に関しては事前に恋人がかなりの長文で所持品や当日の注意点などを案内してくれていたらしく、おかげで準備万端の様相。私はその長文を見ていないのだが、熱量は想像に難くない。

開場時間が迫り、待機列に並ぶ。昨年も思ったが、客のほぼ全員が「ビールを飲むための真剣なやる気」に満ちている。その一点で研ぎ澄まされているため、ひたすら酒を飲むイベントにも関わらず治安は良い。

会場に入った後は、なんとなく昨年と似たような位置の壁際のテーブルに陣取る。アナウンス通りテーブル上に荷物は置かず、持参したIKEAの青いバッグに上着など貴重品以外のものを突っ込んで床に置いたら、よーいドンで「ビアワン2019」開幕。入場時にもらった今年のグラスを片手に、まずは目をつけていたブルワリーのブースへ直行する。


私の一杯目は、昨年も出展していた伊勢角屋麦酒の「NECO NIHIKI(猫二匹)」。

これがメチャクチャに美味く、しかも飲める機会が限られていて非常にレア。品切れ必至の人気銘柄とあって、そもそもグラスに注いでくれる量が少なめに設定されていた。おかげで今年は「NECO NIHIKI」が長く飲める状態にあった様子。昨年は一瞬で尽きてしまっていた。



あとは私たちの拠点に誰か一人くらい居たらいいよね〜くらいのゆるい感じで、ビールがなくなった人は次のビールを適宜もらいにいく展開がひたすら続く。飲んで喋って飲んで、飲んで喋って飲む。飲む。

ビールにも多少カロリーはあるものの、数時間立ちっぱなし+ビールを肝臓が処理し続けるのに消費するカロリーのほうが大きいため、ビアワンでは燃料補給が欠かせない。そのわりに、会場内で売っている食事が貧弱すぎるのが昨年の反省点だった。

持ち込み自体は禁止されていない(でも一応節度は持ったほうがいいよね)という感じなので、私と恋人がカロリー補給用に持ち込んだ軽食類をつまみつつ、昨年よりは多少バリエーションが増した会場内の食事も気付いたらじゃんじゃん買っていく。チーズをパリパリに焼いたやつ、ソースがカリカリに焦げた素朴な焼きそば、妙に辛い鶏とネギの炒め物など。もちろんそのたびに酒がすすむ。最高の無限ビール空間だ。

そして無限ビール空間で最も大事なことは、長時間ビールを飲み続けるための水分摂取である。各自で水を持参することはビアワンの基本ルールみたいなものだ。今回私と恋人は4リットルの水を持ってきていて、最終的にその大半を飲み干してしまった。


再入場時のチケットとしても利用するパンフレットには、この日のビールが全て記されている。飲んだ銘柄には持参したボールペンでどんどんマルをつけていく。

一杯目の「NECO NIHIKI」のあと、私はもう何をいつ飲んだのかなどが一切わからないため、持ち帰ったパンフレットに現在マルがついているものをとりあえず全部列記しておく。

以下です。


・門司港レトロビール「ヴァイツェン」
・秩父麦酒「ウィートエール雪熊」
・ストレンジブルーイング「蕎麦ホワイト」
・梅錦ビール「ブロンシュ」
・クラフトリカーズ「日の丸ラガー」
・EBINA BEER「ダークラガー」
・プレストンエール「ブラウンエール」
・OH!LA!HO! BEER(オラホビール)「アンバーエール」(2杯)
・反射炉ビア「早雲」
・のぼりべつ地ビール鬼伝説「金鬼ペールエール」
・奈良醸造「Simplex」
・アウトサイダーブルーイング「15Years IPA」
・AJB里武士「野沢IPA」
・妙高高原ビール「IPA」
・松江ビアへるん「縁結びスタウト」
・南信州ビール「ウィンターエール」
・アウトサイダーブルーイング「The Dark Side Imperial Stout」
・AJB里武士「キングコングニードロップ」
・常陸野ネストピール「ニッポニア」
・秋田あくらビール「吟醸ビール」
・秋田あくらビール「古代米アンバー」
・奈良醸造「Ptlemy(トレミー)」
・秩父麦酒「レッドエール紅熊」
・宮崎ひでじビール「栗黒」

(パンフレット記載の順番で明記)


という感じで、「NECO NIHIKI」を加えると全部で25種・26杯分は飲んでいることになるが、そもそも飲んだのにマルをつけるのを忘れていたり、恋人や友人のビールを一口もらったりしたものもあるので、実数は不明。

とにかくたくさん飲みました。

ちなみに昨年は20杯だったが、今年はグラスに注いでもらえる量が全体的に少なめだったおかげで種類を多く飲むことができた。飲んだ総量では昨年と大差ないはずで、今年のほうが色々楽しめて良かった。



それから入場客は一人につき3票「これだ!!」と思ったビールに投票できる権利がある。その集計によってビアワングランプリ2019の大賞や各部門賞が決まる仕組み。

大賞は、私も飲んだ宮崎ひでじビールの「栗黒」。飲める濃厚栗チョコレートといった渋甘デザートのような風味で、メチャクチャにうまかった。ビール屋さんに行ったら最後のシメで飲みたい感じ。たぶん上の2枚目の写真は「栗黒」だと思う。

実際のところ私が何に投票したのかはさっぱり覚えていないが、いま思い出せる範囲で好きだったのは「早雲」や「Simplex」あたり。あとはもちろん「NECO NIHIKI」。基本的に私はIPAが大好きだ。


そうして4〜5時間の激戦があっという間に終了。会場全体で壮絶な量のビールが消費されたわりには、床で寝るなど撃沈してしまった人はほとんど見られず、私の怪しすぎる記憶によれば今年は少なくとも一人も見ていない。

「はー、おつかれおつかれ!それじゃあ、軽くお茶でもしてから家路につきましょうか!」

なんて思っていたところ、どういうわけか私たち3人は近くの鳥貴族に入った。鳥貴族でソフトドリンクを選ぶ発想に至ることは不可能であり、結果的にここでトドメを刺された。鳥貴族以降のことは、正直ごく断片的にしか覚えていない。


ビアワンの翌々日あたりに、恋人からある連絡が来た。

家のシンクの下の収納から、ビアワン当日に用意していて食べなかったと思われる「タラコおにぎり」がなぜか発掘されたのだという。そして、それをさっき食べた(????)とのこと。

私の恋人は胃腸が強いので結局平気らしかった。たくましい人だ。

都合さえつけば、きっと私たちは来年も「ビアワン2020」へ行くだろう。

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zenpoly

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