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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを… もっと読む
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#プロダクトデザイン

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

第88回MMS(2014/9/05対談) 「使ってもらう人が魅力的な体験をしてもらう、Smile Experienceを目指す」 千葉工業大学 デザイン科学科 山崎 和彦教授

本記事は2014年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 本日は、千葉工業大学 デザイン科学科の山崎先生の研究室、「Smile Experience Design Lab.」にお邪魔しています。初めてお会いしたのは、大田区の町工場でしたよね。その時は「町工場とデザイン」ということで町工場をご覧になられていましたが、先生の研究室では「Smile Experience」という考え方で、さまざまな企業と一緒にプロジェクトをさ

「MC工作機械を3台も持つデザイナー」 (有)ファクタスデザイン ハチロブンシュウさん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 ●削りたい!enmono 第65回MMSは、こちらファクタスデザインさんからお届けいたします。本日のゲストは鉢呂文秀さんです。よろしくお願いします。鉢呂さんはファクタスデザイン(自社ブランド名:ファクトロン)という会社の代表で、プロダクトデザイナー、クリエイター、加工職人でもあります。 鉢呂 いろんなことをやっているんですけど、基本的にはインダストリアルデザイン

第62回MMS(2013/8/5対談)「デザインマネジメントから日本のモノづくりを語る」MTDOinc. 田子學さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS概要  今回のゲスト、MTDOの田子さまは、株式会社東芝デザインセンターにて多くの家電、情­報機器デザイン開発にたずさわる。 同社退社後、株式会社リアル・フリート(現amadana株式会社)のデザインマ­ネジメント責任者として従事。 その後新たな領域の開拓を試みるべく、2008年株式会­社エムテドを立ち上げられました。  現在では、幅広い産業分野でコンセプトメイキングからプロ

第29回MMS(2012/02/24対談)「溶接工場が生み出したバリアフリーなハンドバイク」宇賀神溶接工業所 宇賀神一弘

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 宇賀神溶接工業所(埼玉県朝霞市)は、40年培ってきたノウハウと高い技術力による「精密板金溶接加工」を得意とする。事業の柱の一つは受注生産、もう一つは、同社2代目の宇賀神さんが始めたオリジナルプロダクトの開発である。 ステンレス材を用いた家具やプロダクトのブランド「WELDICH(ウェルディック)」と、ハンドバイクの専門ブランド「HandBike Japan(ハンドバイク ジ

第28回MMS(2012/02/10対談)「イメージスケッチと寸分違わぬ試作車~格好悪いネクタイしてるくせに!」znug design,inc 根津孝太さん

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 HPより引用ものづくりにたずさわる人と人、ものづくりのプロセスとプロセスを「ツナグ」 znug design (ツナグデザイン) の「ツナグ」は、「人」と「しごと」の両方をつなぎたいという想いでつけています。分断された組織やプロセスをツナグことによりチームを活性化し、限られたリソーセスの中でのアウトプットを最大化します。 根津さんは、千葉大学で工業デザインを学び、トヨタに入社された。代表

第128回MMS(2016/05/24対談) 「100年後も日本でバネを作り続けるためにバネの可能性を拡大するバネ屋魂」五光発條株式会社 代表取締役 村井秀敏さん

●海外にも展開する「町工場」 enmono(三木) はい、ということで第128回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。司会は株式会社enmono三木でございます。本日は五光発條さんにお邪魔しましてzenschool第4期卒業生の村井さんに色々お話を伺って参りたいと思います。 4期生とenmono(2012/12/22) あといつもの声の出演で――。 enmono(宇都宮) はい、宇都宮です。 enmono 村井さん本日はお忙しいところありが

「マイクロモノづくりはじめよう」出版記念イベントレポート(2013/4/26)

「ワクワク!」で生み出されたプロダクトは作家自分自身。 4月26日(金)の夜、enmono初の著書である、『「マイクロモノづくりはじめよう」~「やりたい! 」をビジネスにする産業論~』の出版記念イベントを行った。 この本のプロデューサーである米田さん、そして、この本に登場していただいた、根津さん、八木さん、藤沢さん、村井さんの5名と、三木、宇都宮がパネルディスカッションするという内容で行わせていただいた。 会場は、サイバーエージェント・ベンチャーズさまのご協力で「BASE

第119回MMS(2015/12/25対談) 「インターネットサービスデザインでライフスタイルを提案」 Omotenasy LLC CEO 今村泰彦さん、西村拓紀デザイン株式会社 西村ひろあきさん

●味わい深い人生を。 enmono 本日はOmotenasy(現VIE STYLE)の今村さんと西村さんにお越しいただきました。ハードウェアスタートアップという言葉がありますけども、その典型的な事例を進行中のお二人です。 今村 スタートアップしてますね。 enmono まずは今村さんの自己紹介をお願いいたします。 今村 今村泰彦と申します。歳は40歳です。20代の頃はミュージシャンをやっておりまして、メジャーデビューもしました。

第141回MMS「火花散るようなギリギリのコミュニケーションを通して最高のものづくりを実践するデザイナー」znug design代表 根津 孝太さん(2016年11月11日収録)

●ご挨拶と出演者紹介 宇都宮:こんにちは。第141回MMSは秋葉原に来ております。本日のMCは私enmonoの宇都宮でございます。よろしくお願いします。そしてゲストはこちら。 根津:はい。『znug design』の根津です。「お久しぶりです」という感じですね。そしてenmonoの2人が7周年おめでとうございます。 宇都宮:ありがとうございます。7年前の2009年11月11日に創業をいたしましてかろうじて生き残っております。今日から8年目に突入いたします。 根津:そん