マガジンのカバー画像

マイクロモノづくり

112
マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

「マス・モノづくり」の時代から「マイクロ・モノづくり」の時代へ(2010-01-17投稿)

※過去のブログ投稿を転載しております。情報はその当時のものになりますこと、ご了承ください。 もうすでに、多くの方々が気がついているとおもうが、量産分野での日本のモノづくりの使命はおわった。 先日、30歳~40歳代の日本の錚々たる大手メーカーの購買部門の一線で活躍するバイヤーの方々が集う非公式の会に参加した。そこでの結論も、日本国内での量産案件はすでに終了しているという論が主力となった。 その会には業界、業種を超えた方々が集っていたが、それが議論の終着点ということはみなが

「中小企業の社長がモノづくりスタートアップのCEOになったら?」 アルケリス株式会社 代表取締役CEO 藤澤秀行さん

●enmonoとの出会いについて三木:本日アルケリス株式会社の藤澤さんに第200回目ということを記念する回にご登場いただきました。藤澤さんどうもありがとうございます。 藤澤:ありがとうございます。まずは200回おめでとうございます。 宇都宮:ありがとうございます。 藤澤:素晴らしいです。このような機会にお声がけいただきましてありがとうございます。 三木:いえいえ。zenschoolの卒業生でも一番活躍してる方にお話を直接伺える素晴らしい機会をいただきましてありがとうご

「モビリティを通じて次世代に夢を提供するため、空飛ぶクルマの開発に情熱を傾ける」株式会社SkyDrive 福澤知浩さん

●ご挨拶と出演者紹介  三木:マイクロモノづくりストリーミング第172回、本日はシンガポールのSkyDriveのオフィスからお送りしております。というのは冗談で、早稲田にあります非常に眺めの良い株式会社SkyDriveのオフィスから福澤さんと共にお送りしております。 福澤:よろしくお願いします。 ●enmonoとの出会いとクラウドファンディングについて三木:福澤さんと我々の出会いはどういう出会いでしたっけ? 宇都宮:クラウドファンディングの時?2014年末? 福澤:

「たった一人で月面探査車を創りNASAのプロジェクトに採用されたエンジニア」㈱ダイモン 中島紳一郎さん

●ご挨拶と出演者紹介  三木:2019年新年明けましておめでとうございます。本年もマイクロモノづくりストリーミングやっていきます。第174回、本日は株式会社ダイモンの中島さんが開発された月面探査車について色々と伺っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 中島:よろしくお願いします。 ●中島さんの自己紹介、自動車会社ゼクセルのベルギー時代 中島:zenschool17期生の中島です。自己紹介を簡単にしますが、私は今52歳で会社を起業して8年目になります。会社

「自分がホントにやりたいことに出会ってワクワクものづくりに邁進する」 ダイワ化工株式会社 代表取締役 大藪建治さん

●enmonoとの出会いとzenschoolを受講した経緯 宇都宮:どうぞよろしくお願いします。 大藪:お願いします。 三木:大藪さん本日は貴重なお時間ありがとうございます。 大藪:はい。ありがとうございます。 三木:大藪さんがzenschoolに来られたのは3年前でしたっけ? 大藪:3年前だよね。19期。17年。つい最近ゴールデンボール君の生まれた年を探しとって17年だった。17年から一緒におるから17年だなと思ってたよ。 zenschool17期生集合写真

「町の鉄工所が溶接のテーマパークを全国にフランチャイズ展開!」株式会社長田工業所 代表取締役 小林輝之さん

●enmonoとの出会いについて 三木:小林さんお久しぶりです。お元気でしょうか。 小林:はい。年だけ取ってます。 三木:小林さんがzenschoolを卒業したのは今から5年前? 宇都宮:2015年ぐらい? 小林:14年。6年前。たぶんそんなぐらい。 三木:このインタビューの趣旨は卒業してその後いかがですかということで、皆様の活躍ぶりをお伝えするインタビューになっておりますけども。6年前に初めて我々のほうに…あれは何かを見てご連絡いただいたんでしたっけ? 宇都宮

「B2CとB2B双方の新製品をほぼ同時期に立ち上げた八王子の町工場」後編 オリエント技研株式会社 代表取締役 後藤康彦さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編から続く●自社商品「LIFT DRY」の開発 三木:後半はパイピングドラゴンを開発した後にどんな進化を会社として今しつつあるのかということで、今回のパイピングドラゴンとは全く異なる自社商品の『LIFT DRY』、これはどういう自社商品なんでしょうか? 後藤:これは半導体用のワークというかウエハーとかそういったものの、今色々MEMSに絡むものですとか、ワーク自体が非常にもろい。割れ

「B2CとB2B双方の新製品をほぼ同時期に立ち上げた八王子の町工場」前編 オリエント技研株式会社 代表取締役 後藤康彦さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●ご挨拶と出演者紹介 三木:はい、ということで第146回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日はオリエント技研株式会社の後藤社長に新たに開発されたパイピングドラゴンというドラムを中心としたお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。 後藤:よろしくお願い致します。 ●enomonoとの出会いとzenschool受講後の変化三木:まず最初に我々と後藤さんの出

第144回MMS(2017/03/17対談)「創業40年、FA設備全般のプロデュースをしている電機製造業がワクワクの新規事業に取り組む」後編 有限会社中村電機 代表取締役 中村 勝彦さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編から続く。●ワクワクする新しい取り組みについて 三木:最近中村さんはちょっと新しい動きを始めてるということで、どういう動きを? 中村:ちょっとここを見ていただければ。産業用ロボットをコントロールすることで、でもワクワクしてるんですけども、ちょっと遊び心のあるワクワクするモノが作りたいなといつも思ってて、そこでワクワクを探しにちょっと行ってきました。 三木:どこに行ったんですか?

第144回MMS(2017/03/17対談)「創業40年、FA設備全般のプロデュースをしている電機製造業がワクワクの新規事業に取り組む」前編 有限会社中村電機 代表取締役 中村 勝彦さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●ご挨拶と出演者紹介 三木:第144回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日は有限会社中村電機さんのほうにお伺いしまして、zenschool卒業生の中村さんに色々とお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。 中村:よろしくお願いします。 ●有限会社中村電機の紹介三木:中村さんの会社をご紹介していただく前に、zenschoolを第9期生で受講していただきま

「レーザー技術で世界に挑戦する品格あるベンチャー企業」後編 株式会社NISHIHARA 代表取締役 中山 孝良さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編から続く●enmonoとの出会いについて 宇都宮:はい、前半色々とレーザー技術に関して話を深めてきましたけれども、後半はなぜ我々がここに収録に来ていて中山さんと気軽にお話しができるのかなというあたりをちょっとお伺いできればなと思います。enmonoに知り合ったのは千葉のセミナーでしたよね? 中山:そうです。 宇都宮:2013年ぐらいですよね?たぶん。 中山:ぐらいですかね。三

「レーザー技術で世界に挑戦する品格あるベンチャー企業」前編 株式会社NISHIHARA 代表取締役 中山 孝良さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●ご挨拶と出演者紹介 宇都宮:はい、こんにちは。本日は千葉県柏市に来ております。第143回MMS、MCは株式会社enmonoの宇都宮でございます。本日のゲストは社名が変わったばかりのNISHIHARAの中山さんでございます。自己紹介をどうぞ。 中山:はい。第10期卒業生の中山です。今レーザー関連含め新しい戦略をどんどんお出ししております。宇都宮さん、三木さんには色々とご指導いただきまし

第140回MMS(2016/11/07対談)「高専で学んだ機械設計と大学で学んだデザインを活かしてメイカーズ支援をするご主人&オリジナル製品を企画から販売までする奥様」後編 株式会社ATHA(アタ)代表 白川徹・彩ご夫妻

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編より続く。●ATHAがサポートした製品について② 三木:はい、ということで後半は奥様の立ち上げてらっしゃるブランド『stellation』のブランドの話と、あとこちら円筒状のモノのお話をちょっと伺いたいと。まずこちらの円筒状のモノは何でしょうか? 白川徹:これ試作機なんですけど、サービス名、商品名『kakaxi(カカシ)』っていうモノでして。 宇都宮:モノだけじゃないってことで