薔薇を掲げ続ける意義

「薔薇みたいなアイコンがあるのっていいなー。」

ジャニーズWESTを応援している友人に言われた言葉。

そう、私の推しはSexyZone。

ジャニーズの若手五人グループだ。名前が刺激的すぎることや、最年少デビューのハーフマリウス葉が在籍することからも名前は知っているという人が多いと思う。

でも全員のメンバーの名前を言える人は少ない。

彼らにもファンにも嵐という存在は大きい。

現に私も嵐を推していた。そのころ嵐の歌を深読みすることにハマっていた。そして意味の浅い歌に対して軽蔑を含んだ視線を送っていた。さらに同世代の顔のいい男の子たちを推しているという客観的事実が恥ずかしく、恥ずべき事だと自分の中の見栄が邪魔をしていた。

「どうせ顔がいいだけの、ジャニーさんのお気に入りでしょ。嵐と違って苦労もしてなければ、歌も浅いものばっかりで深読みしようが無さそう、あんなグループを推すなんてナンセンスだ。」

と思っていた。そんなところで友人からSexyZoneのコンサートに誘われる。

あっさり人生初コンサートをSexyZoneに捧げてしまった。

人生で最も近い距離で見た芸能人が中島健人と佐藤勝利になってしまった。(決して席は良くなかったがトロッコとやら言う乗り物で近くに来てくれた)

彼らは信じられないほど輝いていた。

そして「あ、この人たちは無条件に人を幸せにするんだ」

そう直感した。

家に帰り、セクゾのアルバムを調べ、とりあえずTSUTAYAでレンタル。

そこで輝く彼らが白い衣装を身に纏い神々しく歌っていた曲名が判明する。

「Silvermoon」

この曲は彼らが毎回のようにコンサートの終盤でパフォーマンスしてくれる。彼らはありのままの成長をパフォーマンスを通して私たちにぶつけてくれるし、かと思えば雑誌で概念やプロ意識を披露し、私たちファンを圧倒させてくる。

SexyZoneはモノ社会ではなくコト社会・サービス社会の上で輝くアイドルだと思うのだ。彼ら自身もコンセプトであるし、彼らが作り出そうとしているものもいつだって抽象的でコンセプトなのだ。

私はその姿勢を崩してほしくない。

現に私は歌詞を深読みする習慣を時間がもったいないから、もっとやることがあるから、といった理由でいつの間にか失ってしまっていた。

確かにSexyZoneは数字的には売れていない。

正直言って今は数字がものを言う社会がアイドル界でははびこっている。

売れてなければ仕事は来ない。

SexyZoneは古典的な媒体とマッチする概念による概念のためのアイドルだ。

さあ、ライターの皆さんSexyZoneを一度ご覧あれ。







#いまから推しのアーティスト語らせて

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