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研究する価値があると思うんだよね。

私はなかなかにバイクが好きだった、というか、今でも好きなんだけれども、めまいを起こす症状に何度か見舞われてから乗るのをやめている。10年近くになるのかな。
さらに昔、20年ほど前のことだが、年輩の良識的な女性、仮にヨッシーと呼びます。彼女と話していたときのこと、オートバイは危ないから車にする方がいいんじゃないですか、という質問のような忠告のようなものを頂戴したんですね。
この「オートバイは車より危ない」という感覚はまちがいではないと思うけれど、少々補足が必要な問題ではありますね。というのは、何が危ないのか、という観点ね。運転者という意味で考えると、オートバイの方が圧倒的に危険度が高い。何しろ、箱に囲まれてませんからね。多少、しっかりしたヘルメットやウェア類を着用していたとしても、車と比較すれば危ないのは歴然。しかし、さて、視点を変えて歩行者にとってみるとどうかというと、これは車の方が危ないんじゃないでしょうか。ブレーキとアクセル踏みまちがえた車が高速で突っ込んできたら避けるのは容易なことではありません。通学時の学童の列にトラックが突っ込んで死傷者が……などという痛ましいニュースを目にした記憶が誰しもありましょう。ふむ。
ヨッシーとの会話はもう少し続きました。「今はエアバッグというものができているから車なら事故のときでも身を守れますよね」というようことを仰っていた。エアバッグという仕組みの発明は、これ、命を守る上で確かに大きに意味があるものだと思うんですよ。実際にこれに救われた人も少なくないでしょう。ただですね、これは飽くまでも運転者、あるいは、同乗者側にとって、という限りにおいてです。
自分の身を守る、これはもちろん大事なことです。ただ、もっと大事なことは相手の身を守るということではないかと考える次第です。なので、エアバッグも外に向けてぶわーっと膨らんで、歩行者を包み込んで守るというような方向に進化すべきではないかと思うわけ。
バンパーってやつ、役割としては車が傷ついたりしないようにガードするものでしかないように見えます。あれも規制してさ、衝撃をものすごく吸収できる素材で厚さ30センチ以上のものを義務づけたりするだけで、事故の際の被害者のダメージは相当に減じると思うんですよ。安全という観点で本当に必要なのはこういうことなのではないかしら。
ということを、私はヨッシーに申し上げたのでしたが、彼女はきょとんとして、というか、何言ってんだこいつ、みたいな顔をしているに留まり、どうも私のアイディアは少しも伝わっていないようでした。外向きにエアバッグがぶわわーっと膨らんだりして〜、などという感じで説明する私のへらへらした態度が良くなかったのかもしれませんけれども。
いやあ、運転者より相手を守るって、当然のことなんじゃないかと思うんだけどね。車メイカーさんや国交相のおえらい人たち、ひとつ、真面目に検討してもらえませんかね。

真面目に検討してもらえませんかね、と思うことがもうひとつあるな。これ、どこかに書いたかな。酔っ払って喋っただけかな。まあ、いいや。書いたかどうかを忘れているぐらいだから、書いていたとしても読んだかどうかもみんな忘れていることだろう。
それはですね、おしっこエネルギー政策です。
みなさん、おしっこしますよね。私もします……って、あほっぽい文になりますね。地球上には何人でしったけ、70億だか80億だかの人がいるわけです。その人たちがおしっこをする、エブリデイ。痛風の初期の頃、毎日おしっこが2リットル出るぐらい水を飲むとええよ、みたいなことを言われたような記憶があるので、普通の人は1リットルとかそれぐらい排出するもんなんでしょうか。正確な数を知りたいわけではないので、そんな感じで計算します。仮に体温が36度としましょう。そのおしっこには気温との差の分の熱エネルギーが存するわけです。1ccの水を1度上昇させるのに1カロリーってなことを教わったような気がしますが、仮に気温が20度、1リットル分となると一人のおしっことして16,000カロリーのエネルギーがただ捨てられているってことになるんでしょうか。それが80億人分あれば、おおっ、すげえ、と思うわけ。それにおしっこが落ちる位置エネルギーってものもありますよね。自然落下だけでなく、ちょびっとは踏ん張って排尿しているわけだからもうちょい運動エネルギーが加わっているでしょう。それもただただ垂れ流しているだけなわけじゃん。もったいないよなあ、と思うのは私だけでしょうか。
おしっこからエネルギーを取り出し、余計なものを濾過して飲用可能なレベルまできれいにして……ってことを誰か研究してくれませんか。これってスーパーSDGsじゃありませんこと? 無駄に終わるかな。いや、無駄に終わったとしても、研究者として全人生を捧げるだけの夢があるんじゃんないでしょうか。

どなたか、よろしくお願いいたします、ぜひ。

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