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じんかんかん

死ぬより寂しい川を渡ってくる歌
響きが強すぎて何を歌っている
のか言葉がところどころ重なって
聞き取れないし聞き取らせない
そんなに寂しい歌って死ぬより
あるかな

仮死する人たちの様子を何人
も見て気が付いたことがあった
意識の消失の仕方にはひとつの
ルートしかないのだと いや
実際には二つかもしれないな
突然途切れる
だんだん消え入る

どっちの方が寂しいだろうね さび
しいのは本人ではないね それならば
寂しいのは誰です? と歌っていた
ひとが銀杏の木の下にいた
そのひとは寂しい人を探していた
訳でもなかった

ひととひととのあいだにある漢字
で書けば人間間 にんげんげん
またはじんかんかん もしくはひと
まま にんげんま それを歌うこと
には気づいていたね



 


 

蔦でおおわれることを前提とした
都市計画







 

長俳句
「パワハラの中で育ち口を開けば
パワハラと言われ シルバー民主
主義のピークを過ぎれば年金を
減らされ 実験として逆ゆとり教育を
極めさせられた1960年代半ばウマレの                     わが同世代よ」
そぞろ寒






次の路線を考えますのでこの手の文章は休みます   アイディアが早く降りてきますように

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