活版凸版
活版凸版
道頓堀の
ライブカメラ
少しブルーの
フィルターを
かけたように
何だか町が
水色
涼し気
本当は暑いはず
人はまばら
作業しながら
一日
道頓堀の界隈を
見ている
平日も休日も
たまに
ライブが
途切れる
その時は
秋葉原か
新宿を見る
もう行かないが
しばしば行ってた
道頓堀に
かかる橋
道頓堀橋
あってますか
ときおり
人だかりができている
大阪は
梅田と
堂島
堂島タワー
というビルが
二つ立っていた
記憶では
梅田の地下街に
ストリートのように
本屋が
あった
行けども本
行けども本
本の時代は
私の中では
終わった
本は
視力を
つかう
本を読むなら
一ページに
五行くらいの
文間のあいた
版組が
いい
活字の
本を
自費出版した
紙がすべすべすぎて
活版に
みえなかった
書肆山田は
活版に
こだわっているようだ
小さな
活版印刷の
文字
意外に
游明朝
で
PDF
それをプリントすると
活版テイストに
なる
ポイントが
小さければなお
可
小さいと読みづらいと思い
ポイントを大きくした
読まれてないけど
今度は
小さくして
行間
詰めよ
官能小説は
ハードカバーで
布製
活版で
読みたい
そこそこのホテルで
素肌に
上掛け
沈む枕に
頭をうずめて
書いてて
恥ずかしくないか
恥ずかしい
同衾
きちんと
いつか
書いてみたい
凸版印刷
社名が
印刷の技法
なのか
面白い
調べたら
ハンコと同じ原理の
印刷だった
活版も
そうだよね
そうだった
電算写植
っていう言葉
いまもそのまま
使われてるかな
話し言葉が
そのまま本になる
プリンター
できたら
いい間違いや
無意識の
あの
えーと
ようは
そのまま字になって
面白そうだな
ニッパン
トーハン
配本される本
出すことは
無いだろうな
それでも
いい
もういいや
ネットに流せば
誰か
目にする
それで
いいや
もういいや
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