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ポマードが溶けた


長俳句
「詩集たかだか一冊自費出版した
のみ詩人を自称するるお目出たき
それを許す先輩詩人の生ぬるき」
春来る


「読まれぬことに胡坐かきし現代詩
の狼藉にうざりしつつもなおも希望
をすてぬわれの健気よ」
木枯らしや


「漫画家を自称するのも良きけれど
スキにスキこそ返さむとおもわざりか
何様か スキの数などたかがしれよと」
初嵐





国文のつかい慣れずに秋のセル





つけ麺人間を箸で持ち上げつけ
じるに浸けてのどこしを味わう
そこからがつけ麺人間との本当
の付き合いになる





ポマードが溶けたのを目ん玉に
塗られるぞ





毎朝必ず会いますね どっちが
ストーカーかわからないです





本当にいい人に会ってみてください
とてもそうは見えませんから





赤い公園に白いハンカチを敷く
いずれ日の丸ではない





しゃべりすぎで内臓が出かかってる





ギブソンレスポールは肩の片方が
えぐられて内側に少し尖る
これが外側に開いて尖っていたら
それを受け入れられただろうか

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