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プロ目線のインスタ運用法

ご覧いただきありがとうございます。
こちらの投稿は自分の読書のまとめ的な意味合いで作成しました。

興味のある方だけ、ご覧ください。


PECTサイクル

P:3秒でフォローされるプロフィールを作る
E:フォロワーをファンにするアカウントを作る
C:思わず「保存」してしまう投稿をする
T:ユーザーを自然にプロフィールへ誘導する


「P」概要

【この施策の目的】

 ユーザーは、「発見タブ」などで投稿をチェックした上で、興味を持ってプロフィールにアクセスします。そしてプロフィール文やアイコン、ハイライトなどを見て、フォローするかどうかを決めます。
 プロフィールはただの自己紹介文ではありません。フォローしてもらうために、プロフィールをつくり込んでいきましょう。

【この施策の指標】

○フォロワー転換率
 プロフィールを訪れたユーザーが、どれだけフォローしたかの割合です

 フォロワー転換率=フォロワー増加数➗プロフィールアクセス数 
 ※フォロワー増加数とプロフィールアクセス数は「インサイト」で確認

 月に一度くらいの頻度で確認しましょう。目安として「6〜8%」が目標値です。

【指標を高める条件】
 <プロフィールの要素>
 ・ユーザーネーム  ・アイコン
 ・プロフィール文  ・ハイライト

【この施策でやること】

○コンセプト設定、プロフィールの作成(改善)
 プロフィールをつくる上では、まずアカウントとしての「コンセプト」を決めます。プロフィールを作るためにも、ユーザーに刺さる投稿のためにも、明確なコンセプトが必要です。
 「コンセプトシート」に沿って、アカウントの「提供価値」や「ペルソナ」などを決めましょう。そしれそれらをコンセプトとしてまとめた上で、プロフィールをつくり込んでいきます。

【ロールモデルを決めればうまくいく】
 「こんなアカウントにしたい」というモデルとなるアカウントを探し、さまざまな施策の参考にします。ロールモデルをそのまま真似しようというわけではありません。コンセプト設計や投稿のネタを考えるときなど、運用していく上で迷ったときに参考にするのだと考えてください。ビジネスの鉄則として「うまくいっている先行者から勝ちパターンを取り入れる」という方法もあります。スタートは堅実に入るべきです。

<ロールモデルの3つの条件>

①自分たちと同じ業種

②フォロワー1万人以上
 フォロワー数が最低でも1万人以上であること。多くの支持があるということは、それだけ参考にするべき点があるということ。またフォロワー数が同程度のアカウントが複数あれば、投稿数が少ないアカウントのほうがユーザーに支持されていると考えることができるため、そういうアカウントの方を選ぶようにしましょう。

③感覚的に自分が「いい!」と思える
 
 最後は主観で選ぶ
 ・「自分もこんな発信をしたいな」
 ・「同業者として尊敬できるな」
 ・「このアカウントの商品だったら買ってみたいな」

 またロールモデルは1つに絞るのではなく、3つくらい決めておきましょう。少なければ特定のアカウントの影響を強く受けすぎて、オリジナルな要素が薄まる危険性があります。

<ロールモデルがいるということはニーズがあるということ>
 ロールモデルを探すことには、自分たちのアカウントが提供する商品やサービスが、Instagram上でニーズのあるものなのかを確認するという目的もあります。
 同業種にロールモデルが見つからない場合、そのジャンルはユーザーの関心を集めることができていないのかもしれません。魚のいない場所で釣りはできないように、ユーザーがInstagramで情報収集を行っていないのであれば施策はを進めても得るものは少ないわけです。
 ただ、実際にはよほどニッチなビジネスでなければ、必ずロールモデルはいるはずです。「自分たちと同じようなビジネスでもこんなやり方でフォロワーを集められるんだな」という参考にしましょう。


【実践】私のロールモデル

①emiksn Emi Kusano /草野絵美 
 1万フォロワー 2283投稿 (9/27時点)

②おにぎりまん 
 9.3万フォロワー 1033投稿(9/27時点)

③ピノ|AI画像生成|生成AIで作る人
 4210フォロワー 73投稿(9/27時点)

④tomohitokusama KUSAMA TOMOHITO /草間 智仁
 8131フォロワー 2206投稿(9/27時点)

⑤anna_nft あんな|明日から使えるAI・ChatGPT
 1.4万フォロワー 120投稿(9/27時点)

【「コンセプト設計」で全てが決まる】
 なぜこのビジネスをしているのかを言語化しましょう。

<アカウントに一貫性を持たせる>
 コンセプトのフォーマット
 私たちは、〇〇(誰に)、〇〇(どんな手段で)、〇〇(どんな価値を)提供する。

 コンセプトを決めることの目的は、アカウントと投稿に一貫性を持たせることにあります。
 運営を続けていると、数字に左右されて本来のコンセプトからブレてしまうことがよくあります。「指標を上げていくためにどうすればいいか」に意識が向きすぎてしまう。あるいはロールモデルの投稿をそのまま真似たり、ユーザーを意識し過ぎて自分たちが発信すべきではない投稿をしたりしてしまう。
 結果的に、アカウントの世界観やオリジナリティが曖昧になってしまい、結果にもつながりません。明確なコンセプトを持つことで、アカウント全体のブレを防ぐことができます。

<コンセプト設計の4つの過程>
①アカウントの「メリット」「ベネフィット」をもとに「提供価値」を決める
②「ペルソナ」を決める
③ペルソナの持つ「ユーザーインサイト」を複数決める
④ユーザーインサイトを満たす「コンセプト」を言語化する

<コンセプトシート(サンプル)>
 (女性向けのダイエット系アカウントの例)

(メリット)
・脚が細くなる
・くびれが出来る

(ベネフィット)
・かわいい洋服を着られる
・自己肯定感が高まる

(提供価値)
・明日から自分のことをちょっとだけ好きになれるダイエット

(ペルソナ)
・神田かおりさん
・27歳女性

(ユーザーインサイト)
・他人よりも、鏡を見た自分が「かわいい」と思えることが大事
・顔がむくむなど、理想と違う状態だと絶望的な気持ちになる
・街中でガラスに映る自分の横顔が綺麗でいたい

(コンセプト)
・私たちは、朝、鏡に映る自分の姿に一喜一憂する人に(誰に)、寝る前にちょっとだけ頑張ったらできるむくみ対策を伝えることで(どんな手段で)、ちょっとだけ自分のことをかわいく思えるメソッドを(どんな価値を)提供する。


【実践】コンセプトシート

(メリット)(機能的価値)
 なし
 
(ベネフィット)(情緒的価値)
 ・感動や驚きを与える
 ・綺麗なデジタルアートを見ることで癒される
 ・AIの画像生成について詳しくなれる 
 ・日本の美しさを発見することができる 
 ・日本をもっと観光したくなる
 ・日本で観光した世界遺産を思い出として所有することができる

(提供価値)
 ・見た人に感動を与え、日本の美しさを再発見し、日本で観光した世界遺産をきれいな思い出として所有することができるデジタルアート

(ペルソナ)
 ・マイケル(アメリカ人)
 ・35歳男性(ある統計では男性の方が女性よりNFT購入経験が多く、年齢も30代が多かったから)
 ・年収は1000万円以上(ある統計では、年収が高い方がNFTの保有率も高いから)
 ・日本への観光客

(ユーザーインサイト)
 ・このデジタルアートを持っていることに希少性があり、収集・所有したい 
 ・デジタルアートの価値が上がっていってほしい 
 ・買ったデジタルアートが実際に日本に観光した時の思い出を想起させるプライスレスな価値となる

(コンセプト)
 私は、日本によく来ている外国人観光客に(誰に)、OpenSeaのNFTデジタルアートを届けることで(どんな手段で)、買ったデジタルアートが実際に日本に観光した時の思い出を想起させる価値を提供する。


【独学で始めるから失敗する】
<情報収集5つのステップ>
①自社のホームページを確認する
②お客様からの口コミを読む
③インターネットで自分たちの業界の情報を調べる
④SNSなどで消費者の声を集める
⑤実際にサービスや商品を利用している人の声を聴く

まずは自分たちの特徴を知ります。
自社のホームページがある場合は、そこに書かれた文言を確認します。そもそも自分たちはお客様に何を提供したくてビジネスをしているのかを再認識できます。

<市場ニーズを洗い出そう>
 ホームページや口コミで自分たちの特徴を知ることと、並行して業種全体を見ていきましょう。例えばダイエットのアカウントであれば、インタネット上で「ダイエット」と検索するだけでも「手軽に痩せる」「失敗しないコツ」など、たくさんの記事がでてきます。どんなニーズがあり、どんな言葉で訴求しているのかを調べていきます。InstagramやTwitterなどのSNSでも同様に検索しましょう。インターネット検索に比べてより個人的な声を集めることができます。この時点ではYahoo!知恵袋も参考になります。


<購入者の声にはヒントが詰まっている>
 最後に実際にサービスや商品を購入している人に話を聞きます。ダイエットであればすでにジムに通っている人やダイエットサプリを買っている人です。何に悩んでいるのか、何を欲しがっているのか、なぜ購入を決めたのか最もリアルな声を知ることができます。
 店舗型のビジネスであればお客様に聞いてもいいでしょう。ただしその場合にはいる常連さんにばかり話を聞くと発想が偏ってしまう危険もあります。初めて来た人や少数派の客層にも聞いて、多方向から情報を集めましょう。

【自分たちはどんな「提供価値」を持つのか】
  自分たちは、ユーザに何を発信するのか、商品やサービスと言う意味ではなく、それがどんな「価値」を持つかを考えます。自分たちの投稿としてユーザは何を得るのでしょうか?

<「メリット」と「ベネフィット」に分けて考える>
 メリットは、機能的な価値。ダイエットなら、脚が細くなる、くびれができるなど。
 ベネフィットは、情緒的な価値。かわいい洋服を着られる、自己肯定感が高まるなど。

メリットとベネフィットを一言で表現できるのが、「提供価値」。ダイエットなら、「明日から自分のことをちょっとだけ好きになれるダイエット」

<ロールモデルから提供価値を発想する例>

ロールモデルから提供価値を発想するのも一つの方法です。

ロールモデル:魚介類の新鮮さをウリにする居酒屋
メリット:おいしい魚介類を食べられる
ベネフィット:普段味わうこのできない味覚を体験できる
提供価値:自宅では食べられない味をお手軽に楽しめる

ロールモデル:患者とのコミュニケーションを大事にする歯医者
メリット:歯医者とのコミュニケーションを取れる
ベネフィット:安心して治療してもらうことができる
提供価値:治療を中断せずに最後まで通うことができる


【外さない「ペルソナ」の決め方】
 
<ターゲット設定の具体例>

メリット:「脚が細くなる」「くびれが出来る」
ベネフィット:「かわいい洋服を着られる」「自己肯定感が高まる」
提供価値:「明日から自分のことをちょっとだけ好きになれるダイエット」

 これらを求めるのはどんな人でしょうか。大きくまとめると、「脚を細くしたい人」「くびれをつくりたい人」「かわいい洋服を着たい人」「自己肯定感を高めたい人」「自分を好きになりたい人」全般となります。
 ここから、ペルソナを考えます。

ペルソナと言う概念は、既にビジネスに広く浸透しており、知ってる人も多いと思います。自分たちのビジネスのターゲットを個人のプロフィールレベルまで設定し、架空の1人の人物を作り上げるものです。

 ただ、 一般的なマーケティングほど細かく設定する必要はありません。この後に説明する「ユーザインサイト」を引き出すためのフィルターのようなイメージで考えてください。例えば「27歳で一人暮らしのかおりさんだったら、ダイエットにあまり時間を使いたくないよね」というように、リアルの人物を想定することで、よりユーザインサイトを発想しやすくなります。

<ペルソナに設定するべき13項目>

ダイエットアカウントのペルソナ
名前:神田かおり
性別:女性
年齢:27歳
職業:食品メーカーの事務
学歴:国立4年生大学卒業
居住地:大阪
家族構成:ひとり暮らし(彼氏なし)
日常的な行動:
 ・平日は仕事
 ・土日はNetflixやYouTube、TicTokの視聴、Instagramの回遊、友人との食
  事やショッピング
 ・ダラダラと時間を過ごしていることが多い
趣味嗜好:
 ・最近流行っている韓国っぽいデザインの雰囲気が好き
 ・白を基調とした部屋
 ・整理整頓されていないのは許せない
優先する嗜好:
 ・休日まで詰め詰めで生きていたくない。仕事から解放される時間はしっ
  かりと欲しい
ネガティブに感じやすいこと:
 ・鏡を見た時に自分の顔がむくんでいること(たまにある「顔の調子が良い日」とのギャップが生まれている)
ポジティブに感じやすいこと:
 ・ちょっとカロリー高めの食事をした次の日に、絶望しながら鏡を見たら、思ったよりもむくみがなくて、テンションが上がる
服装や髪型、体型:
 ・平日はオフィスカジュアル
 ・休日は夏場はワンピースを着ている(体型を隠すための意味が強い)
 ・髪型は肩よりも少し長いくらい


【実践】NFTクリエイターアカウントのペルソナ
名前:マイケル・スミス

性別:男性

年齢:35歳

職業:金融業

学歴:大学卒

居住地:アメリカ

家族構成:ひとり暮らし(彼女なし)

日常的な行動
 ・平日は仕事、夜は友達と飲みに出かける
 ・土日は、ゲームやYouTube、Instagramの回遊
 ・読書をよくしている

趣味嗜好
 ・運動し、野菜を摂り、健康的な生活を心掛けている
 ・ジムにもよく通っている
 ・部屋は整理整頓されている
 ・綺麗な景色が好き

優先する思考
 ・休日まで詰め詰めで生きていたくない。仕事から解放される時間はしっ
  かりと欲しい

ネガティブに感じやすいこと
 ・現在は稼げているが、インフレが続き、将来の生活について不安が募っ
  ている。

ポジティブに感じやすいこと
 ・綺麗な景色を見に行った時の感動

服装や髪型、体型:
 ・平日はスーツ
 ・休日は、短パンにTシャツ(自分の体型に自信を持っている)
 ・髪型は、ミドルヘア
 ・体型は、細マッチョくらい

【ペルソナが心の奥に持つ「ユーザーインサイト」】
 ユーザーがどのような趣味嗜好を持っているのか、どのような悩みを持っているのかという観点で考える

 ユーザーインサイトを上手にとらえた商品の例として、こんなものがあります。現在、オフィス街にあるコンビニでは、コーラやサイダーがあまり置かれていません。代わりに、フレーバーウォーターが多くなっています。
 これは、「会社の中でジュースを飲むのは恥ずかしい、けれど飲みたい」といった潜在的な意識をインサイトととらえた例です。

 ほかにも、会社でチョコレートを食べるのは恥ずかしいけれど、「ストレス改善のために」ということでギャバが配合されたチョコレートを買う。これもインサイトを上手にとらえた例です。

<ペルソナ設定とユーザーインサイトの具体例>

ペルソナのユーザーインサイト(サンプルの場合)
・他人よりも、鏡を見た自分が「かわいい」と思えることが大事
・顔がむくむなど、理想と違う状態だと絶望的な気持ちになる
・街中でガラスに映る自分の横顔が綺麗でいたい

 ユーザーインサイトは、ペルソナが顕在的に自覚していることではなく、潜在的に感じていることです。自覚していない悩みや願いをぶつけることで、強い訴求力になります。

<ロールモデルからユーザーインサイトを考える>
 上記のような基準を持った上で、ロールモデルを分析してみてください。

 ロールモデルの投稿内容を見ていけば、フォロワーが何に悩み、どのようなときに、どのようなものを欲しいと思うのかが見えてきます。
 特に、ロールモデルの投稿によってフォロワーの反応が違うのであれば、要注目です。なぜその投稿がユーザーに刺さっているのか、刺さっていないのかを分析することで、よりユーザーインサイトが明確になっていきます。

 自分たちと同様のビジネスで結果を出しているアカウントに、どんな悩みを持つ人が集まっているのか。そのベースがわかれば、あとはオリジナルを加えるだけです。

<ロールモデルからユーザーインサイトを発想する例>
 
ロールモデル:「下半身痩せ」を得意にするダイエットアカウント
メリット:下半身が痩せる
ベネフィット:「足が長く見える」「おしゃれなパンツをはける」
提供価値:「最低限の運動で効果的なスタイルアップ」
ペルソナ:下半身痩せしたい人、スタイルアップしたい人
ユーザーインサイト:昔履いていたパンツをもう一度履きたい
          ダイエットにあまり時間をかけられない

ロールモデル:魚介類の新鮮さをウリにする居酒屋
メリット:おいしい魚介類を食べられる居酒屋
ベネフィット:普段味わうことのできない味覚を体験できる
提供価値:自宅では食べられない味をお手軽に楽しめる
ペルソナ:魚介類好き、お酒好き、普段自宅で夕食を食べる人
ユーザーインサイト:週に1回、夕食作りから解放されたい
          忙しい毎日に、夫婦の時間をつくりたい

【実践】ユーザーインサイト

 ・このデジタルアートを持っていることに希少性があり、収集・所有したい
 ・デジタルアートの価値が上がっていってほしい
 ・買ったデジタルアートが実際に日本に観光した時の思い出を想起させるプライスレスな価値となる

【全ての土台となる「コンセプト」を決める】
 
 <ペルソナのユーザーインサイト(サンプルの場合)>
 ・他人よりも、鏡を見た自分が「かわいい」と思えることが大事
 ・顔がむくむなど、理想と違う状態だと絶望的な気持ちになる
 ・街中でガラスに映る自分の横顔が綺麗でいたい

 これらをもとに、コンセプトを考えます。ユーザーインサイトを満たすために、自分たちが、誰に、どんな手段で、どんな価値を提供するかを言語化します。

 <コンセプトのフォーマット>
 私たちは、〇〇(誰に)、〇〇(どんな手段で)、〇〇(どんな価値を)提供する。

○すべての施策は「コンセプト」を土台に考えよう
 
 例
 私達は、朝、鏡に映る自分の姿に一喜一憂する人に(誰に)、寝る前にちょっとだけ頑張ったらできるむくみ対策を伝えることで(どんな手段で)、ちょっとだけ自分のことをかわいく思えるメソッドを(どんな価値を)提供する。

 <ロールモデルから軸をずらす>
 提供価値やユーザーインサイトはロールモデルを参考にすることが近道だとお話ししました。ここでも同様ですが、コンセプトはこの先進める施策の土台となるものであり、「オリジナル」の表現が必要です。
 そこで、「ロールモデルからどのようにずらすか」を考えてください。ロールモデルを分析して、コンセプトを想像してみる。自分たちの強みややりたいことを基準に、その一部を変えてみる発想です。

 コンセプト設計でも一度決めたものをもとに運用を進めて結果が出ればそれでOK、思ったようにフォロワー数が伸びないのであれば、都度見直していけばいいと考えましょう。

<ロールモデルからコンセプトを発想する例>
 
(ロールモデルのコンセプト)
 私たちは、下半身のスタイルに悩みを持つ人(誰)に、短時間のトレーニングで(どんな手段で)、効果的なスタイルアップ(どんな価値を)提供する。

(自分たちのコンセプト)
 私たちは、下半身のスタイルに悩みを持つ中年女性(誰)に、寝る前に簡単にできるトレーニング方法で(どんな手段で)、昔のスタイルを取り戻すノウハウを(どんな価値を)提供する。

(ロールモデルのコンセプト)(想像)
 私たちは、共働き夫婦(誰)に、新鮮な食材とおいしいお酒で(どんな手段で)、ゆっくりと会話を楽しめる時間を(どんな価値を)提供する。

(自分たちのコンセプト)
 私たちは、忙しい夫婦(誰)に、家庭的な料理で(どんな手段で)、心休まる時間を(どんな価値を)提供する。

(ロールモデルのコンセプト)(想像)
 私たちは、歯科治療に不安を感じる人(誰)に、アットホームなコミュニケーションをとることで(どんな手段で)、最後まで治療に通ってもらえる医療を(どんな価値を)提供する。

(自分たちのコンセプト)
 私たちは、歯科治療に不安を感じる人(誰)に、都度治療方針をしっかり伝えることで(どんな手段で)、安心して通ってもらえる医療を(どんな価値を)提供する。

【実践】コンセプト

 私は、日本によく来ている外国人観光客に(誰に)、OpenSeaのNFTデジタルアートを届けることで(どんな手段で)、買ったデジタルアートが実際に日本に観光した時の思い出を想起させる価値を提供する。

【外せない「ユーザーネーム」と「アイコン」】
 
 ユーザーがプロフィールを見て、フォローするまでの心理は、「AIDMAの法則」が参考になります。

 A:Attention(認知) どんなアカウントなのかを知る
 I:Interest(興味) どんな情報を発信するのかを見る
   D:Desire(欲求) 具体的なコンテンツを確認する
 M:Memory(記憶) 本当に自分の欲しい情報を提供してくれるのか確認する
 A:Action(行動) 最終的に「フォロー」する

<ユーザーネームを考えるときの注意点>

①検索しやすいユーザーネーム
 長ければ入力も面倒なので、短く簡潔な文字列の方が適しています。

②ひと目見てどんなアカウントなのかがわかる
 ビジネスと関係のないユーザーネームであれば、ユーザーの興味を遠ざけてしまいます。また、変わったユーザーネームを付けていると、アカウント山体の信頼性を下げてしまうことにも繋がります。

③検索されるであろうワードを入れる
 例えばユーザーが「#ダイエット」で検索をした際に、ユーザーネームに「diet」が入っていれば、検索結果として表示される可能性が高まります。
 
 またInstagramの検索結果では、該当するハッシュタグ以降は、関連するユーザーネームを中心に表示されます。検索結果で上位に表示させるためにも、ユーザーネームにはビジネスのジャンルに関連した言葉を入れましょう。

※検索ではユーザーネームが中心に表示される

【実践】ユーザーネーム

 zero_nft0にする。

<アイコン制作で気を付けるべきこと>
 
 ユーザーに自分たちのことを覚えてもらうために、印象的なデザインを画考えましょう。アイコン画像制作のポイントは次のとおりです。

①アイコンは小さく表示されるので、複雑なデザインにしない
 細かな文字や柄では見えなくなってしまう

②写真は視認性が悪いので、原則使用しない。
 どうしても使用するのであれば、大きく使える顔写真などにとどめる

③Instagramの背景は白地がデフォルトなので、薄い色のアイコンだと視認されづらい。より原色に近い色合いにして目立たせる。

 場合によっては、「ココナラ」など安い代金で依頼できるサービスがあるので検討しましょう。

○効果的なアイコンの例
 ・もぐ痩せキッチン/美活サラダラップ
 ・節約マニア【暮らしにヒントを!】
 ・美容レシピ 
 ・コスパ旅@コスパ良くオシャレに旅行(ホテル・旅館)

【ユーザーを惹きつける最高の「プロフィール文」】
 誰にどんな価値を提供するのかをわかりやすく説明しましょう。

<視覚的に伝わるプロフィール>
 ①アカウント名
 アイコンのすぐ下に表示されます。複雑に考えるのではなく、自分の店の名前、ジャンルなどをそのまま名前にしましょう。ユーザネーム・アイコンと合わせて「AIDMA」の「A:認知」に当たります。 

 ②興味を惹きつけるキャッチ
 アカウント名の下にユーザの興味を引くようなキャッチを入れます。理屈で考えるのではなく、直感で惹きつけるようなイメージです。

 ③アカウントの紹介
 どんな情報を発信するアカウントなのかを一言で説明します。

 ④具体的なコンテンツ
 具体的なコンテンツ内容を箇条書きで伝えます。「AIDMA」の「D:欲求」に当たります。

 ⑤他サイトへの誘導(URL)
 最後に、自社のホームページやECサイトなどInstagram外への誘導を載せます。

 伝えるべきポイントを押さえて端的に書きましょう。各要素の間に改行を入れるとそれぞれ違いがわかりやすくなります。ただし、Instagramのプロフィールに機能が付いていません。「改行くん」というアプリを使えば簡単にできるので、活用しましょう。

 <サンプルのプロフィール>
 かんたんむくみ取り/ダイエット
 朝イチの自分、ちょっと調子いいかも。

 明日の自分を好きになれるTipsを紹介するアカウントです!
 □寝る前5分のかんたんストレッチ
 □職場でもバレない軽トレ
 □朝イチでできる3分トレーニング

 ▼劇的にむくみに解消したい人はこちら▼
 興味のある方はホームページへ→https://〇〇
 
<他アカウントを参考にしよう>
 上記のフォーマットを基準に考えれば、プロフィール分の内容についてはそれほど迷わないと思います。ロールモデルや他アカウントのプロフィールを見て、視覚的に伝わる表現を探してみましょう。

【実践】ユーザーを惹きつける最高のプロフィール文

①アカウント名 
 デジタルアートクリエイター

②興味を惹きつけるキャッチ 
 【日本の綺麗な場所を感動するデジタルアートに🎨】
 

③アカウントの紹介 
 
 Midjourneyで作成したデジタルアートを公開‼️

④具体的なコンテンツ 
 ◻︎日本の素敵な場所をデジタルアートに
 ◻︎デジタルアートで感動を届ける
 ◻︎NFT市場の最新情報

⑤他サイトへの誘導(URL)
 ▼感動するデジタルアートの全てがここに


【実際】
 外国人に向けて発表するため、実際は英語で書きました。
 
<日本語>
【日本の素敵な場所をデジタルアートに🎨】

◻ 画像生成AIで作成したデジタルアートで感動を届ける
◻NFT・デジタルアートの最新情報

▼zeroのNFTの全てがここに

<英語>
Digital art 🎨 of wonderful places in Japan

◻ Delivering excitement with digital art created by image-generating AI
◻NFT and digital art updates

Everything about ▼zero's NFT here.

【フォローの最後のひと押しとなる「ハイライト」】
 「ハイライト」は24時間で消えてしまうストーリーズを、プロフィールに時間制限なく掲載できる機能です。プロフィールを訪れたユーザーに、最初に知って欲しい内容を考えましょう。

<プロフィール訪問からフォローまでの流れ>
 「ハイライト」は「M:記憶」に当たります。

<最初に知ってほしい内容をハイライトにする>
 最初に、初めてプロフィールを訪れた人に知ってもらいたい内容でハイライトを作りましょう。「ここを見ればアカウントのことがわかる」というハイライトをつくっておきましょう。

①どんな人を対象としたアカウントか
 どんな人に向けたアカウントであるかを伝えます。

②プロフィールには書き切れない、ビジネスに対する想い
 なぜこのビジネスを始めたのか、ビジネスを通してどんなことを実現したいのかなど、情緒的な部分を伝えましょう。

③ビジネスの失敗談や体験談
 合わせて、失敗談などを入れることも効果的です。
「いまはダイエットのアカウントを運用しているけれど、 昔は初心者だった。ジムに入会し、ウォーキングマシンを使っていたけれど、全然痩せなかった。そうした経験から今は初心者でも確実に痩せられる方法をお伝えしています。

 このように「ストーリー」で伝えることで、ユーザーの記憶に残ります。 心理学では、人は自分と共通点のある人に親近感を抱くとされています。(類似性の法則)。「この人も自分と同じように失敗していたんだ。」「私でもできるかもしれない」と感じてもらえるような、等身大の内容を意識しましょう。

<雑誌の特集をつくるように考える>
 ハイライトの数に制限はありません。いくつかハイライトを作っていきましょう。ただし、同じような内容が並んでいては、ユーザにとってもストレスなので、それぞれの違いをはっきりさせましょう。

 例えば、ダイエット系のアカウントであれば、「トレーニング」「やせるレシピ」「日常生活系」「ユーザーを交えたQ&A」などが考えられます。自分たちが提供できるコンテンツの大分類とQ&Aクイズなどユーザ参加型のコンテンツを入れておくと考えると分かりやすいと思います。

【フォロワーが伸びない原因は2つ】
 
原因①プロフィール自体が良くない
 フォロワー転換率が6%を切っていたら改善が必要だと考えましょう。
 プロフィールアクセス率は悪くないのに、フォロワー転換率が低い場合、2つの場合が考えられます。

 プロフィールを訪れた人がフォローしてくれない2つの原因
 ①プロフィール自体がよくない
 ②プロフィールと投稿に一貫性がない

 どこに問題点があるのか、ABテストをしてみましょう。思い当たる部分を改善してみて、結果を見てみる、この改善は感覚的なもので構いません。「どうすれば正しいのか」はあまり考えなくて大丈夫です。
 やってみて、いい方向に転じているならその改善は有効ですし、そうでないならほかに理由があるということになります。スピーディーにどんどんテストしてみましょう。

 フォロワー転換率が伸びない理由として予想されること
 ・アカウントの特徴が魅力的に思われなかった
 ・コンテンツの内容が具体的に伝わらなかった
 ・ハイライトの内容に問題があった


原因②投稿内容とプロフィールに一貫性がない
 転換率の伸びないもう一つの原因が、投稿内容とプロフィールに一貫性がないことです。アカウント開設にはしっかりとコンセプトに合った投稿ができていた。しかし運用進めていく中で、いわゆるネタ切れの状態になってコンセプトとずれていく。また数値を意識しすぎてユーザ目線に偏りオリジナリティがなくなっていく。
 往々にして、起こりがちなことです。すると自分たちの設定したペルソナには届きません。実際に同じアカウントでも投稿に大きな差が出ることがあります。

コンセプトと各投稿にブレがないかは、定期的に振り返りましょう。

PECTサイクル 「E」概要

E:フォロワーをファンにするアカウントを作る

【この施策の目的】
○投稿がフォロワーのタイムラインに表示されるようにする
 フォロワーを増やすためには当然フォロワーではない人に自分たちの投稿を見てもらわなければなりません。そのためには発見タブや検索でレコメンドされることが必要です。そしてレコメンドされる条件の1つがInstagramのアルゴリズムに「質の高いアカウント」だと判断されることです。その状態を私たちは親密度が高いと表現しています。親密度高める施策を説明します。

【この状態の指標】
○ホーム率
 自分たちのアカウントのフォロワーのうち、どれだけのフォロワーのタイムラインに投稿が表示されているかの割合です。

 ホーム率=ホーム数➗フォロワー数
 ※ホーム数はその期間の平均値で計算
 ※ホーム数とフォロワー数は「インサイト」で確認

週に1度くらいの頻度で確認しましょう。ホーム率の目標は50%です。

【この施策でやること】
○ストーリーズ、インスタライブ
 ホーム率の向上に有効の施策は「ストーリーズ」と「インスタライブ」です。「フィード投稿」と「リール」には、「ホーム率」の向上と「保存率」の向上、両方の目的があります。ただしフィード投稿とリールがフォロワー外にも露出されるのに対して、ストーリーズとインスタライブは原則フォロワーにしか表示されません。そのため便宜的に分けて考えます。ストーリーズとインスタライブの投稿頻度は下記を目安にしましょう。

<投稿の頻度>
ストーリーズ:常に最低1つは公開されている状態をキープ
       (ストーリーズは投稿から24時間で消える)

インスタライブ;週に1回(難しい場合は月に1回)

【ストーリーズ」でシグナルを稼ぐコツ】
 ストーリーズは最大15秒間の連続した画像(または動画)を投稿する機能です。24時間で消えてしまうため、気軽に投稿できます。フォロワーとのコミニケーションツールとして活用しましょう。

<フォロワーに自分のことを知ってもらう>
 ユーザーによってはフィード投稿よりもストーリーズを多く使うケースもあり、コミュニケーションツールとしても利用されています。ストーリーズはその日あったことなどリアルタイムの発信のための機能であり、投稿は24時間で消えてしまいます。そのため「おかしな投稿になっていないか」「ペルソナに刺さる内容を」といったことをあまり気にすることなく投稿できます。日記のように日常的なことを投稿しましょう

親密度を高めると言う視点では、等身大の発信が有効です。フォロワーとより仲良くなるために自分のことを知ってもらうのだと考えましょう。

<ストーリーズの内容の例>
「今日はこんなお客さんがいらっしゃいました」
「予想以上に忙しくて、嬉しい悲鳴を上げています」
「スタッフの中では、こんなことが流行っています」

<ストーリーズのメリット>
①フォロワーの滞在時間を稼げる
②フィード投稿を見ないフォロワーにも見てもらえる
③インタラクティブ性が高い

 まずひと目見て情報が理解できるフィード投稿と比べて、ストーリーズは途中で飛ばされない限り、閲覧には一定の時間がかかります。その分シグナルの蓄積を期待できます。

 またフィード投稿にあまり反応しないけれど、ストーリーズをチェックするというユーザも存在します。普段接触のないフォロワーにも見てもらえる可能性が高まり、その結果滞在時間が増加すると言う利点もあります。

<フォロワーとのやり取りでエンゲージメントを高める>
 ストーリーズでのやりとりを通して心理的な距離を縮めることもできます。「DIY効果」と言う心理学用語をご存知でしょうか?
 自分が手を加えたものには、通常以上の愛着を持つといった心理作用です。ユーザがやりとりに参加することでより親密に感じてもらうことを期待できます。

 <ハイライトへの設定を忘れずに>
 ストーリーズの1部をハイライトとしてプロフィールページに載せることができます。ストーリーズは通常投稿から24時間で消えてしまいますが、ハイライトに設定しておけば自分で消さない限りずっとユーザに見てもらうことができます。ハイライトはフォロワーを増やすための重要なコンテンツになります。

【簡単・効果的な「スタンプ」の使い方】
 ストーリーズでシグナルを蓄積するために、「質問ボックス」や「アンケート」といったスタンプが効果的です。

<フォロワーとのやり取りがシグナルになる>
 親密度を高めるためのスタンプとして代表的なのが「質問ボックス」と「アンケート」です。「質問ボックス」はアカウントからの質問に対してフォロワーが回答できる機能です。例えば心理カウンセラーのアカウントが「どんな時に不安になりますか?」と質問して、ユーザが「寝る前」と回答する。そのアクションがシグナルとなります。
 アンケートでは「Yes /No」などの2択で答えてもらうことができます。例えば美容系のアカウントで「1日2回以上洗顔していますか?」と質問して回答を募る。そうして次の投稿で「人によっては1日2回以上の洗顔は肌に悪影響」と展開することで、ユーザの興味を引くことができます。この時「返報性の原理」と言う心理作用を活用できます。 人から何かをしてもらった時に、お返しをしなければいけないと感じる心理のことで質問に答えてくれたフォロワーに「いつもありがとうございます」と事前に伝えるだけでも、より多くのリアクションを期待することができます。

<シグナルを稼ぐ質問の例>
・旅行系:「死ぬまでに行ってみたい国はどこ?」
・勉強系:「自分がいちばん得意な教科はどこ?」
・美容系:「いちばん重宝してる下地って何?」
・ダイエット系:「鏡を見ていちばん萎えるのは体のどこ?」
・レシピ系:「得意料理、教えて欲しい!」

<フォロワーから質問を募集して公開する>
 まずフォロワーから他のフォロワーに対して質問したいことを募集します。寄せられた内容をストーリーズでフォロワーに向けて質問しその回答を公開します。具体的には次のような方法です。自分のアカウントのフォローが一万人いた場合、「一万人のフォロワーに聞いてみたいことありませんか?」とフォロワーに対して質問を募集します。
 寄せられた質問をストーリーズで投稿し、他のフォロワーに答えてもらいます。その回答を公開すれば、質問したフォロワーは、自分の質問に対する答えを知ることができます。

 また、フォロワーからの回答を公開することで、他のフォロワーも「回答している人がいるんだな」と分かり回答するハードルが下がります。私たちが実施した例では、回答を4回公開したところで最初の回答数の20倍になったというケースもあります。ストーリーズはユーザのホーム画面の上部に左右に並び左側にあることで見てもらいやすくなります。Instagramのアルゴリズム上、そのストレスに対するシグナルが蓄積されるほど左側に表示されやすくなるため、リーチ数が上がりホーム率も向上します。このようにフォロワーが考え、フォロワーに回答してもらうことで、アカウント側としては自分で考えなくてもコンテンツを作ることができます。

【「インスタライブ」で一気にシグナルを稼ぐ】

 インスタライブは、最大4時間の配信ができる生配信機能です。

<双方向のコミュニケーションが可能>
 インスタライブのメリットは、主に次の3つです。
①フォロワーの滞在時間を稼げる
②インタラクティブ性が高い
③運営側からのインセンティブ

 まずフロアの滞在時間を稼げるデメリットがあります。もちろん最初から最後まで見てくれる人は少ないでしょうが、フィード投稿と比べて長い時間滞在してもらうことを期待できます。次にインタラクティブ性の高さです。インスタライブではリアルタイムでコミニケーションが取れます。インスタライブが行われるとフロアのアプリではストーリーズと同じ場所に表示され、「LIVE」のマークが表示されます。それを見て視聴し始めたフォロワーがいればアカウント側にはフォロワーのユーザネームが表示され「〇〇さんこんにちは」「〇〇さん見てくれてありがとうございます」とコミュニケーションをとることができます。

 また、フォロワーはライブ中にコメントを送ることができ、アカウント側でもそのコメントを読み上げたり、お礼を伝えたりすることもできます。その場で質問を募って回答することや「お悩み相談」のようなこともできます。
 
○リアルタイムのコミュニケーションができる
 加えて、ライブならではの偶発性がユーザを惹きつけます。例えば、フォロワーの質問に答える中で新しいアイディアが生まれた、偶然ライブを見ていたインフルエンサーからライブ中に連絡が来た、そうした「リアルタイムだからこそ生まれるもの」に立ち会えることがフォロワーにとっての価値になるのです。

【「インスタライブ」に失敗はない】
 「動画配信なんて恥ずかしい」「うまく話せない」とインスタライブにハードルの高さを感じる人もいるでしょう。まずは、自己紹介からでも十分。気軽に始めましょう。

<「顔出し不要」、簡単な内容でOK>
 商品を 映しておいて、カメラの外から話すのでもいいし、スライドを見せながら話すのでも大丈夫です。
 最初の頃は、むしろ不慣れで拙い雰囲気の方が好意的に受け取っておられます。言葉に詰まれば「頑張れ!」とコメントで応援してくれるフォロワーもいます。
 
<最初は簡単なことから>
「こんな仕事をしています」
「こんなお客さんに来て欲しいと思っています」
「新しい商品を入荷しました」

 医師が「夏場の食生活でこんなことに気をつけましょう」とアドバイスしたり、美容師がちょっとしたヘアアレンジを紹介したり、思いつくことたくさんあると思います。
 また事前にライブの告知をしてフォロワーから質問を集めておいて、それに答えると言う方法もお勧めです。話す内容決めてから臨めるので、何を話したらいいのかわからないと言う緊張感も少なくなります。
 そしてそこに「ライブであること」の価値を付加できれば、より効果的です。リアルタイムのコミニケーションでしか伝えられないことを発信できるとより親密度も高まっていきます。


 リアルタイムであることを活かしたライブの例
・洋服の素材感など、画像やキャプションだけでは伝わらない部分を紹介する
・リアルタイムでフォロワーから質問を受け付けて、それに答える
・ダイエットのトレーニング方法を実演しながら解説する

<意外なことでもネタになる>
 ビジネスとしてアカウントを運用するのであれば、自分のビジネスに関わるコンテンツを投稿することが基本です。ただしインスタライブとストーリーズでは自分のビジネスから離れても大丈夫です。
 例えばダイエットレシピを展開しているアカウントがInstagramで質問をしたところ、最も多かった質問が恋愛相談でした。ちなみにそのアカウントの運営者は顔を公開したこともないし、性別も明かしていません。それでもプロアカウントを信頼してこの人ならと相談するわけです。興味のある人の事は、プライベートも含めて色々と知りたくなるものです。フォロワーも同様に、アカウントを運用している人に興味があるからライブを見てくれているのです。

<インスタライブの4つのコツ>
①話題は簡潔に
 せっかくフォロワーとのやりとりができる場で、一方的に話し続けるのはやめましょう。聞き手は理解しづらくなりますし、長過ぎれば飽きられてしまいます。
 質問があった場合も、端的に答えましょう。大切なフォロワーからの質問と考えればしっかりと答えたくなりますが、他にも質問したいフォロワーがいます。より多くのフォロワーとコミュニケーションを持つ意識が大事です。

②自分からユーザーにアクションを求める
 アカウント側から求めないとフォロワーはアクションしてくれません。質問やコメントが欲しいときには「質問ください」、「コメントのある方いますか?」と伝えましょう。

③「いま話していること」を定期的に説明する
 ライブをしてる間ずっと視聴してくれる人は稀です。途中参加・退席したり一旦抜けてまた戻ったりする人が多いでしょう。話の途中で参加した人は、今何の話をしてるのかすぐにわかりません。フォロワーにとってこの時間は楽しいものではなく、理解できない話が続くと離脱してしまいます。そこで定期的に今何の話をしてるのか説明するようにしましょう。「今日は質問ボックスにもらった〇〇について話しています。」といったように伝えることで、新しく入ってきた人もすぐに話を理解することができます。

<無料で多くの人にプレゼンできる>
 インスタライブはうまくいかなかったからといって誰に迷惑をかけるわけではありません。
 よほどのことがなければビジネスに影響が出ることもないでしょう、それだけリスクが少ないにもかかわらず多くの人に自分の話を聞いてもらうことができるわけです。自分のビジネスに関する話を、自分の興味のある人たちに対して誰にも邪魔されず話すことができるそれが10 人100人1000人と広がっていきます。
 抵抗感なくライブができるかどうか結局は慣れの問題です。失敗することが正解。最初は何を話しても大丈夫。見てくれる人も少なくていい。気楽に始めていきましょう。
 

PECTサイクル 「C」概要


C:思わず「保存」してしまう投稿をする

 この施策の目的

○フォロワー外の「発見タブ」「検索」で表示されるようにする
 
【この施策の指標】
○保存率
 投稿を見たユーザーが、その投稿をどれだけ保存したかの割合です。

 保存率=保存数➗リーチ数
 ※それぞれの投稿ごとに計算
 ※保存数とリーチ数は「インサイト」で確認

 全ての投稿に対してチェックを行います。タイミングはあまり細かく考えなくても大丈夫ですが、投稿の翌日くらいと考えましょう。保存率の目標は2%です。

<指標を高める条件>
 
 保存率の高い投稿の条件は、次の2つです。

①「オリジナル」な情報であること
②ユーザーが「見返したくなる」情報であること

<この施策でやること>
○フィード投稿、リール投稿
 
 投稿の頻度
 フィード投稿:1日1回(難しい場合は最低でも1週間に1回)
 リール投稿:週に1回以上

【インスタ映え」より「オリジナル】

 ユーザの立場としてどんなとこであれば保存したいと感じるでしょうか。  
 まずフィード投稿に限らず全ての投稿に共通することとして、「オリジナル」であることが最重要です。アカウントの主観が入ってない投稿は、ユーザの共感を呼びません。
 ではオリジナルな投稿とはどんなものか、家具を紹介するアカウントを例にお話ししました。カタログの家に整然と家具が並ぶ画像より、よりアカウントの主観を感じられることがわかると思います。
 「オリジナル」と言う概念は定性的で、はっきりとした基準ありません。難しいことのようですがアカウントの「主観」が入ってる投稿だと考えてください。
 ただし画像だけでオリジナリティを伝える事は難しいといえます。

<「インスタ映え」はいらない>

 オリジナルの投稿とは逆の方向へ向かってしまうのが、「インスタ映え」を狙うことです。
 近年、「インスタ映え」のテクニックは至る所で紹介されています。しかし、ビジネスでInstagramを活用する場合、それらのテクニックは重要ではなく凝ったエフェクトなども必要ありません。
 上手でなくてもいいから自然な姿を取ることの方が大事なのです。

Instagramを運営するメタ社は、「いいね」を重視したアルゴリズム設計をしたことにより、インスタ映えが増えたのは失敗だった。そこから根本的にアルゴリズムを変えていると明かしています。インスタ映えは既に時代遅れなのです。

【見返したくなる情報】で保存率を高める
 保存される投稿の第2条件が、「見返したくなる情報」であることです。どんな投稿であれば、ユーザーは見返したいと思うのか、いくつかのパターンに沿って、具体的に紹介します。

<ペルソナに合わせた投稿でなければ保存されない>
 
 ユーザーが投稿を見たとき、その時だけでなく後で見返したいという意識で投稿を保存します。
 その対象になるためには、まずターゲットに合っているのかどうかが重要です。例えば、ダイエットについて調べたとき、読者の皆さんはどちらの方法を知りたいでしょうか?

1 食事制限のダイエット方法
2   体動かすダイエット方法
 前者を選ぶ人もいれば、後者を選ぶ人もいると思います。ユーザーは自分に合った情報でなければ保存してくれません、ユーザが知りたい情報はそれぞれに異なり、すべて向けた投稿はできません。ペルソナに向けて一貫性を持った投稿を考えましょう。

<見返したくなる投稿の3つの基準>
 
①自分の興味のある分野の専門的な情報(知識系)
 ・自分のビジネスチャンスに関する情報
 ・語学勉強や資格取得のための参考情報

②何かをやるときに参考になる情報(ノウハウ系)
 ・料理レシピ
 ・健康法

③いずれやってみたいこと(体験系)
 ・行ってみたい観光地の情報
 ・まだやっていないけれど興味のある趣味の情報

<困ったらロールモデルを参考にする>

「見返すための保存」という視点で、ほかにもいくつかご紹介します。

 お店のセール期間を告知して、「○日にはトップス、○日にはボトムスを割引します」と紹介する。ユーザーは「トップスが欲しいから○日に行こう」とメモがわりに保存します。
 あるいは投稿画像をクーポン代わりにして、「見せていただいたお客様は10%オフ」とすれば、保存率はぐっと上がるでしょう。

 チェックリスト系も有効です。例えば、「旅行前に準備しておくべきものリスト」などです。

 これらのネタは他のアカウントを見れば参考になるものがたくさんあると思います。投稿するネタに困った場合は、闇雲に投稿を続けるのではなく、ロールモデルの投稿を見ていきましょう。その他のアカウント含めて探せば必ず参考にできるものがあるはずです。

 本当に大切なのは、「自分がいちばんのユーザー」になるということです。自分だったら、どんな投稿を保存するのか。それがそのまま、ユーザーの保存したい投稿です。

【「キャプション」「位置情報」「ハッシュタグ」は必要か】

<キャプションで主観を伝える>
 画像だけで全ての情報を伝えることは困難です。また、ユーザーが画像だけの投稿に共感するというのは、相当インパクトある画像でなければ難しいと言えます。

 Instagramでは、最大2200文字までキャプションを書くことができます。画像にオリジナリティや情報を補足するという意味で、キャプションを活用しましょう。
 例えば、カフェのアカウントがコーヒーを紹介する時に、コーヒー豆の種類を紹介するだけではそこに主観がありません。どんな思い出その産地を選んだのか、どんな経験からその挽き方・淹れ方にしているのか。あるいは、「ほかの店の基準はわからないけれど、私はこのコーヒーがおいしいと思う」でも十分です。
 美容室であれば、仕上がりの画像だけを投稿しても、魅力は伝わりません。お客様に似合う髪型を選ぶ時にどこに着目するのか、あるいは、なぜこの色にしたのか、なぜここにカットを入れたのか、そうしたビジネスをする上での「こだわり」が、共感を呼びます。

キャプションで失敗談やビジネスの歴史を伝えるのも効果的です。ビジネスをしていれば、失敗や困難、それに挑戦して克服した経験が誰にもであるはずです。そうしたストーリーがユーザーの興味を惹きつけます。

<キャプションは1行目を工夫する>
 
 1行目でユーザーの興味を引くことができなければ、その先を読んでもらえません。
 ここに、アカウントとしてのオリジナリティを表現する言葉を入れましょう。長く書くのではなく、ひと言で伝えます。

<お店の場合は位置情報が必須>
 投稿の際には、補足情報も重要です。特にローカルビジネスの場合、位置情報を必ず入れましょう。

 ほかにキャプションに入れるべき補足情報としては、商品やサービスの値段があります。いくらなのかが分からなければ、ユーザーは別途検索しなければいけません。営業時間なども案内が必要でしょう。
 
 フィード投稿の目的は保存率を上げることですが、あくまでユーザーの便益性の高い投稿をすることが前提です。常にユーザー目線を忘れないように心掛けましょう。

<ハッシュタグ対策にはあまり意味がない>
 現在のInstagramでは、ハッシュタグをつけずにキーワードだけで検索することができるため、ハッシュタグ検索をするユーザーは少なくなってきています。
 1投稿当たりのリーチ数が100万を超えるようなバズ投稿が多々生まれます。その流入元の比率は、90%以上が「発見タブ」からです。一方で、ハッシュタグ検索からの流入は数%です。このことからもわかるようにハッシュタグの分析より「発見タブ」への掲載を目指して、ユーザが求めている投稿を考えることの方が大事です。

<1枚で伝わるものは1枚で投稿する、複数枚あった方がいいものも必要最小限にする>

 画像の枚数が少なく、情報が伝え切れないと同様に必要以上に枚数の多い投稿も良くありません。情報量が多すぎたり、不要な情報が入っていたりすると、ユーザの保存しようとする意識を下げる場合もあります。例えば健康法を発信するアカウントが顔にあるツボの位置を紹介するとします。ツボの位置を変えて何枚も投稿するより1枚に集約されていたが、後で見返しやすいでしょう。1枚の画像で理解できる情報なら複数の画像ではないほうが便利です。 

<心理学を活用した表紙の例>

(カリギュラ効果)
 絶対見ないで!と言われるよと見たくなるように、禁止されると余計に気になってしまう。
 表紙の例 「〇〇な人は見ないでください!」
      「本当は教えたくない〇〇」

(バンドワゴン効果)
 お店の前に行列ができていると、並びたくなるようにみんなと同じ行動することで安心する、
 表紙の例 「〇〇(有名人)も愛用!」
      「フォロワー○人が選ぶ」

(ハロー効果)
 「店長イチオシ!」と書かれた商品に惹かれるように、目立つ情報や特徴によって思考や判断が左右される。
 表紙の例 「インスタでバズった」
      「話題沸騰中の」

(スノップ効果)
 旅行先で「地域限定」と書かれた商品を買いたくなるなど、希少なものや限定品に惹かれる。
 表紙の例 「残り○日!」
      「数量限定!」

(カクテルパーティ効果)
 喧騒の中でも自分の名前を呼ばれたら聞こえるように、
 たくさんの情報の中から自分に都合のいい情報だけを無意識に選択する。
 表紙の例 「初心者向け!」
      「〇〇なあなたへ!」

<表紙に使える効果的なキャッチコピーの例>

(自分のことだと思わせる)
・〇〇に悩んでいる人必見!それ、〇〇で解決できますよ?
・あなたは知ってる?〇〇するために押さえるべきこと
・あなたが〇〇なら、もっと〇〇できます
・〇〇好き集まれ!いま、〇〇がアツすぎる

(数字や指示語、強い言葉を使う)
・〇〇な人はやっている!たった3つの共通点
・コレだけは押さえたい!〇〇のコツ
・この夏、初めて買うならまずはコレ!
・〇〇に必要な裏技5選

(損失回避の法則を使う)
・え、知らないの?いま流行りの〇〇
・○つ当てはまったら要注意!知らないと損する〇〇の方法
・ソレ、本当に必要ですか?誰もがやりがちな〇〇
・いまさら聞けない、〇〇のコト

(パロディ化させる)
・〇〇ダメ、絶対
・〇〇は短し〇〇せよ乙女
・限りなく〇〇に近い〇〇
・〇〇して損する人、得する人

(疑問を抱かせる)
・〇〇したいなら〇〇しろ!
・実は、〇〇は間違っています
・コレ、実はやばい
・〇〇できた理由


【最も大事な「検証」と「改善」】
 日常的にPDCAサイクルを回し、確度を高めていきましょう。

<指標の達成具合に関わらず検証は必須>

 数字に関わらず検証はすべきです。
「キャプションにお店のこだわりを入れよう」「表紙で惹きつけよう」ということは、あくまでも仮説に過ぎません。指標が目標に届いていない場合はその要因を分析していく。同様に達成した場合もその要因を考える。これがInstagramを運用していく上で、とても大事です。

 検証の頻度としてはひと月単位で問題ありませんが、伸びが悪い時には、より細かく行ってください。検証・改善はスピーディーに、数多く行うコトで確度が高まります。
 
<他アカウントを見ないことによる機会損失>
 その目的は2つ。

①トレンドをつかむ
 実際にはどんどん新しいトレンドが生まれています。少し調べているだけで自分たちでは思いつかなかった表現を見つけることもあるでしょう。

②オリジナルな表現の参考にする
 自分たちと同業種のアカウントがハイライトでどんなことを伝えているか確認したり、投稿内容から好きなものや考え方などを想像したりします。そこから自分たちの表現方法も見えてくるでしょう。

 知っていればすぐに真似できるようなアイデアであっても他アカウントを見ないことを理由に気づかない。そうした時間が重なれば、大きな機会損失になります。スキマ時間からでも問題ありません。日常的に他アカウントをチェックする習慣を持ちましょう。ここまでお話ししないを踏まえて見てみるとたくさんの人に気づくと思います。ぜひ参考にしてください。

【「リール」が外せない理由】
 「リール」は4種の投稿の中で最新の機能であり、最大60秒のショートムービーを投稿できます。

<リール投稿の3つのメリット>

①Instagramからのインセンティブ
 インスタライブのインセンティブについてお話ししました。使ってほしい機能を利用するアカウントに対して運営側がインセンティブを付与する事は間違いありません。リールも同様にインセンティブが発生していると考えられます。実際に、リールがきっかけに各種指標が急激に伸びた例が多数あります。

②フィード投稿に比べて露出量が多い
 「発見タブ」ではフィード投稿が並ぶ中に一定の割合でリールが表示されるようになっています。その中でどの色が上位表示されるかについてもアルゴリズムがあるわけですが、リールを投稿するアカウントが少ないため競争率が低いといえます。積極的にリール投稿を続けることでより効率的に上位表示を狙えます。

③直接的な収益が狙える
 2021年7月リールの再生回数に対してのインセンティブを出すとInstagramからの公式発表がありました。2022年末までに合計10億ドルを支払うとしています。

<伸びるリールの3つのコツ>

①最初の1秒で惹きつけるコピー
 最初の1秒でユーザを引きつけます。下記のような例やカルーセル投稿の表紙の例を参考にしてください。

 (最初の1秒で惹きつけるコピーの例)
・「何度目だかわからないダイエットがスタート」
 →失敗続きのダイエットがどうなっていったのかを時系列で見せてくれるとすぐに判断できる

・「女の子限定」「生理用品を1分で収納」
 →コンテンツ内容が明確

・「閲覧注意!〇〇掃除」
 →「閲覧注意」と言われることで、つい見てしまう。

②予測不可能性
 動画が進んでいく中で、「最後に何が起きるんだろう?」「どんなものが出来上がるだろう」と感じる、予測不可能性を意識します。

(予測不可能性を意識した投稿の例)
「アイメイクのNGパターン」
 →OKパターンが気になる
「30日で腹筋割るよ」
 →本当に割れたのか気になる
「折りたたみチーズキムチキンバ」
 →「折りたためる」と入れることで展開が気になる

③情報量を多くする
 情報量を多くして、一度では全ての内容を理解できないようにすることで、滞在時間が長くなります。
 
 (情報量を多くした投稿の例)
 ・ギリギリで聞き取れるくらいの速さのナレーションを入れる
  →一度では理解できずに繰り返し再生する
 ・目に留まるような背景を流す
  →背景に気を取られて内容を理解できない
 ・複数の情報を混ぜる
 

PECEサイクル 「T」概要

T:ユーザーを自然にプロフィールへ誘導する

 この施策の目的

○投稿を見た人にプロフィールを訪問してもらう
 「ストーリーズ」「フィード投稿」「リール」を見たユーザーが、プロフィールへ移動するようにします。
 フォロワー外だけではなく、フォロワーに来てもらうことにも意味があります。最新の投稿や見落としてる投稿、ハイライトなどを見てもらうことによって「親密度」を維持できます。

<この施策の指標>

○プロフィールアクセス数
 投稿を見たユーザーが、どれだけプロフィールを訪れたかの割合です。

 プロフィールアクセス率=プロフィールアクセス数➗リーチ数
 ※リーチ数はその期間の合計で計算
 ※プロフィールアクセス数とリーチ数は「インサイト」で確認

 2週間に1度くらいの頻度で確認しましょう。プロフィールアクセス率の目標値は1%です。

<指標を高める条件>
 投稿を見られているのに、プロフィールにアクセスが少ないのであれば、適切な誘導ができていないのかもしれません。投稿を見た人が自然とプロフィールへ移動する導線が必要です。

<この施策でやること>
○各種投稿からの誘導
「ストーリーズ」「フィード投稿」「リール」からプロフィールへの効果的な誘導を行います。特に、カルーセル投稿の最後のページからの誘導が効果的です。

【ユーザーがつい動いてしまう誘導方法】

<各種投稿からプロフィールへ誘導>
 プロフィールへの誘導は、投稿に自分のアカウントをタグ付けすることによって設定します。多く見られるのは、フォード投稿の画像の中でタグ付けする方法です。
 また「ストーリーズ」「フィード投稿」「リール」では「@ユーザーネーム」を入れてメンションすることもできます。
 加えて、キャプションにアカウントの紹介文を入れておくことで、アクセス数向上が見込めます。
 フィード投稿・リールでは、キャプションにメンション。ストーリーズでは画像上にメンション。

<別アカウントや外部への誘導もできる>

 Instagramで複数のアカウントを運用している場合などは、別アカウントをメンションして誘導することもできます。
 またURLリンクを貼ることで外部への誘導をすることができます。自社ホームページやECサイト、LINE公式アカウントの登録、他のSNSなどへと誘導することで、Instagramからのユーザのアクションが期待できます。URLを記載できるのはハイライト、ストーリーズ、プロフィールの3つです。こうした誘導方法にはいろいろなパターンがあり、各アカウントが工夫を凝らしています。

【心理学を利用したビジュアルでの誘導】

 <カルーセル投稿の最後の画像から誘導>
 誘導方法の王道と言えるのが、カルーセル投稿の最後のページからの誘導です。プロフィールや外部への誘導、それに保存などのリアクションを促すことができます。

 人間の脳は視覚的に指示された情報の通りに反射的に体が動いてしまう習性があります。心理学ではこれを「プライミング効果」と言い、事前に見聞きしたものに対して影響を受けると言うものです。下記の5点を意識して各種リアクションを流す画像を最後に見せることで、無意識にアクションするように誘導することができます。

<各種誘導に効果的な画像のポイント>
①1つの投稿で伝えるメインメッセージは1つまで
②ユーザーがアクションを取るメリットを明記
③ユーザーが分かりやすいようにアクションの動線を明記
④情報量はできる限り少なく
⑤ビジュアルを活かしてキャラクター性をはっきりと表現

他アカウントを参考に、いろいろABテストをやってみよう。


 

ポイント

・なぜバズ投稿が生まれるかと言えば、フォロワー外の「発見タブ」や「検索」でレコメンド(推薦)されるから
・レコメンドのためには2つの「質」が必要
 【質の高いアカウント】条件:アカウントとフォロワーの「親密度」が高い 指標:ホーム率

 【質の高い投稿】条件:「オリジナル」な情報「見返したくなる情報」
  指標:「保存率」

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