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なぜ平凡ないちサポーターはサッカーブログを書くようになったのか?


どうも、ゼロファジです。


以前投稿したこちらの記事。思いがけずたくさんの反響をいただくことができとてもうれしく思っています。

今回はこの記事に関連して、なぜ私ゼロファジはサッカーブログを書くようになったのか?についてお話してみたいと思います。このお話は連作を予定していまして、いずれ「なぜマッチレビューを書くようになったのか?」というお話もしていきます。


軽く自己紹介をしておくと、自分はJ2リーグに所属するファジアーノ岡山というクラブを応援しているサポーターです。サッカー自体はドーハの悲劇ちょい前から見始めていまして、25年以上断続的に見てきました。現在は独学で学んだサッカーの知識をもとに、YouTubeで初心者に優しいサッカーのみかたを伝える動画を投稿しています。


サッカーファンがサポーターになるまで


自分とサッカーの出会いは1993年のこと。JリーグのスタートやアメリカW杯最終予選など、日本サッカーの歴史が大きく動く年でした。当時、中学生だった自分は世間の盛り上がりにつられるようにしてサッカーにハマっていきます。そして、衝撃的なドーハの悲劇。

いたく心を奪われた自分はそのまま代表を追いかけることに。2002年の日韓の熱狂を通過したあたりではもうすっかり代表ウォッチャーという感じで、年代を問わず日本代表と言えば録画して見る!という熱の入れようでありました。ほんと”ごく普通の代表ファン”というのが自分のスタート地点でした。


ところが、2006年のドイツW杯を境に別れの季節が訪れます。黄金世代と呼ばれた自分と同年代の選手たちがその実力を十分に発揮できずに惨敗してしまったのです。これはほんとにつらかった・・・・。ナイジェリアのワールドユースで準優勝したあの伝説的なメンバーに託す期待感はとても大きく、その分惨敗による失望感は重かった。そして、自分はサッカーを見たくなくなってしまいました。

ところが。

どうせ無理でしょ?と思っていた日本代表が2010年南アW杯でベスト16に進出したではありませんか。いまでこそ強くなりましたが、当時アジアの代表チームはW杯でさっぱり勝てなかったのです。サウジも韓国もイランも予選じゃえらく強いのに、本戦では南米や欧州の代表チームにボコボコにされてグループリーグで去るのが定番でした。ですから、日本なんか絶対無理だよ!!と思っていたグループリーグ突破を地元開催以外で達成するなんて!これは考えを改めなければならない。もっとサッカーを身近に感じて生きていきたい。そう思って「地元のクラブを応援しよう」と決心します。

それまでは、代表7割横浜マリノス3割くらいのスタンスで過ごしていたのですが、Jリーグ開始前からゆるく応援していた横浜マリノスはどういうわけだか「自分のクラブ」とは思えませんでした。(横浜マリノスのせいでは全然なくて)

まわりにJリーグを熱心に見ている友人はほとんどおらず、サッカー好きはみんなこぞってセリエAを見ていました。家族もさほどサッカーには興味がなく、スタジアムまで出かけて行って・・・といっても最寄りはビッグアーチ。なかなか気軽に一人でとはいかない現実が、生観戦の機会を遠ざけていました。横浜マリノスに限らず、オリ10のクラブはどこもちょっと遠い大都市のチームという印象を抱いていたのをよく覚えています。

ですから、心のどこかで「身近に自分のクラブだと感じられる存在」を欲していたのかもしれません。

そうして迎えた2011年は「このシーズンから俺はファジアーノ岡山を応援する!」と決めた年でした。その当時の岡山はJ2に昇格して3年目のシーズン。影山(現U19代表監督)監督体制下で新たに元ブルガリア代表のイリアン・ストヤノフ選手を獲得して話題を呼んだシーズンでした。

当時のことで一番覚えているのは「これでいよいよおれも”サポーター”になるんだなあ」ということです。学生のころ友達から借りたオランダトリオのミランのVHS。あのサン・シーロを埋め尽くしていた人だかり。「この人たちはサッカーのある日常をすごしているんだろうなあ」と羨ましく思っていました。これまで特定の心のクラブを持たなかった自分だけども、「おれもついにあんな風になるんだ」って。

・・・今思えばあれは憧れだったのかも。
子供のころからずっと”サポーター”になってみたかったのかもしれないですね。



ブログ『0からはじめるファジアーノ』のスタート



「どうせならブログを書いてみよう」と思ったのは、2011シーズンを迎える前のオフシーズンのこと。なぜブログを書こうと思ったのか?というと、ファジアーノ岡山がどんなチームで、どういう選手がいて、どういうサッカーをするのか?それを知れる情報があまりにも少なかったからです。

J1のクラブとは違い公式が出す情報も少ない。また、ブログを書いている人自体も少なかった。さらに言えば、観戦体験そのものを記事にしたテイストのものが多く、サッカーの中身に踏み込んだブログはほとんどありませんでした。大変失礼ながらそこそこ長いことサッカーファンをやってきた自分からして、「で、"サッカー"はどうなの?」って関心に答えるもらえる情報があまりなかったことが一番の理由です。

もしかしたら、サッカーの内容に踏み込んで記事にする人はいないのかもしれない。なら、僭越ながら自分がやってみては?と勇気を出してスタートさせたのが、『0からはじめるファジアーノ』というブログです。

(※検索禁止)
(※このブログは呪われています)
(※読むとあなたのチームの勝点が減ります)


ちなみに、自分のHN「ゼロファジ」はこのブログからとっています。

当時思っていたことは、サッカーファンの関心に答える情報がないならつくったらいいじゃんということでした。公式がやるのが難しいのなら、サポーターがやりゃあいい。もしかしたら他のサッカーファンの中にも情報が少なくて困ってる人がいるかもしれない。大したことは書けないけれど、そういう人にも情報を提供できるといいなと考えていました。ですから、自分がブログ等で情報発信をはじめたきっかけは、試合の考察を記録したかったとかじゃ全然なかったのです。純粋にサポーターが読んで楽しめる読み物を増やすこと。”サポーターのためのサポート”をするためだったのです。もちろん承認欲求を満足させたいみたいなやらしい気持ちも当然ありましたけどもね!


ちなみに、自分の思い描いていた理想を形にしているサイトに後々出会うことになります。


それは、名古屋グランパスを応援されているグラぽ(@grapodotnet)さんが運営されてるグラぽというサイトです。素晴らしいサイトなので、こういうことをやってみたい方はとても参考になると思いますのでぜひチェックしてみてください。


当時は自分ひとりでコツコツやっていき、もし有志が集まるようであれば「グラぽ」のようなサイトを作れたらいいなぁとイメージしていました。ブログで記事を書くということは、人前に自分の思っていることを晒すことです。ですから、間違ったらどうしよう?とか、嘘を言ってたらどうしよう?もし、変なこと言ってアンチみたいな人に攻撃されたらどうしよう?みたいな心配事が付きものなんですよね。自分も最初かなりビビりました。


そうして、「このさきずっとファジアーノ岡山について情報発信していくのであれば、適当なことを言っていてはダメだな」と思うようになります。試合の内容について書くのであれば、素人であってもちゃんと知識を身につけて、なるべくちゃんとした見かたでやらないといけない。そうして、サッカーの見かたの勉強がはじまりました。先生もいない。教科書もない。何がわかっていて何を知らないのか。それすらもよくわかっていない中でのスタートでした。


つづく




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