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レノファ山口(J2)公式トークショーに岡山サポーターが登壇したことの衝撃について、実際にしゃべった本人が語ってみる

どうも、ゼロファジです。


J2第39節レノファ山口vsファジアーノ岡山の試合に行ってきました。そして、なんと試合前のクラブ公式トークショーに私ゼロファジも参加させていただきました!

まず最初に、このような機会を与えてくださったレノファ山口小山会長はじめレノファ山口のスタッフのみなさん、サポーターのみなさんにお礼申し上げたい。

貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。


いちサポーターとしてすごくうれしかったです。こんなしみじみ「よかった」と思ったの久しぶりだな!ってくらいジーンとくるうれしさを感じました。

今回は、実際にトークショーに参加した本人として何を思ったのか?体験談をお話していきます。


トークショーに出るまでのいきさつ


実は話自体は4月末にオファーがあったんですよ。
小山会長からDMをいただき、レノファサポーターさんと「対バンお願いします。」といってくださり、「ぜひお願いします!」と。

小山会長は気さくな方で、Xのスペースなんかでやりとりをさせていただいたことがありましたが、まさかこのようなオファーを頂くとは思っておらず。めちゃくちゃ光栄だなと思って受けさせていただきました。

自分にとって山口は第二の故郷といえる場所なんです。大学4年間仲間に受け入れてもらい楽しくすごしたことで人生の大きな転換点となりました。たぶん山口に来なかったら今の自分はないと思う。ありません?どこ行ってもエモい思い出が詰まってるような場所って。20歳前後を過ごした場所ってやっぱり特別なものがあるじゃないですか。

そういう思い入れのある土地を代表する2クラブがぶつかるこのカードは、個人的にはダービーマッチくらいに特別感があります。だからこのカードは、自分にとってのセルフダービーだと思っていて。

そういうゲームの公式イベントに参加させてもらえるなんてそうそうあるもんじゃない。ビビってる場合じゃないだろ!?みたいなことを10分くらい考えて小山会長にDMを返信したのがはじまりでした。


このトークショーはなにが衝撃的なのか?



レノファ公式のトークショーに出ます!とポストしたときのやつがこれなんですけど、反響凄かったですね!インプも2.5万くらいいってたし。

「すごい!」とか、
「まさかの実写!?」とか。
いや、そうだよな、このニュースはかなり衝撃的だよな・・・と出演者本人でありながらも思ってましたよ。「ゼロファジさんすごいですね!」とか言ってくれたひともいてありがたかったんですが、「いや、自分よりもレノファ運営がやべーんすよ」って思っていたのが本音です。そのくらいこのトークショーは衝撃的でした。それはなぜか?

共演者のレノファサポーター、エル・ロコペップさんは共喋というXのスペースで試合の感想をサポーターで語り合う会の司会をされている方。クロスバーさんはブログでマッチレビューを書いてる方。そして、自分ももともとマッチレビュワーでコミュニティ運営者と。


3人ともスタジアムや中継での応援だけではなくて、プラスアルファで活動しているひとたちじゃないですか。スタジアムの外で。自分もここまで13年くらいやってきましたが、スタジアムの外でそういったあそびかたをしているひとはみんな仲間だと思っているし、そういうひとたちが公式のイベントに参加するとか聞いた事がない。だから、このトークショーはサポーターのスタジアム外での活動の成果を公式イベントが吸い上げて形にしたということもできるなと。まずもってそれが相当レアなんよ。

自分たちのような情報発信系の活動はおもにネットが主戦場です。リアルな場でそれぞれの成果を発表したりする場はあまりないと思うんですよ。今回は3人ともサッカーについて話すのが好きな人の集まりでしたが、そのほかにもいろんなサポーターの関わり方はあって。たとえば、写真を撮る人がいたり、絵を描く人がいたり。そういった表現も主にネットで展開され、ネットで楽しまれるわけで。リアルな場でピックアップされることはあまりないわけです。


ましてや、クラブ公式のイベントでトークショーに参加するというのは相当に難しいだろうと。なぜなら、参加者全員素人だから。場慣れしたタレントさんならまだしも、素人なのでなにをしゃべるかわからない。緊張してしゃべれないかもしれないし、しゃべる内容が聞くに堪えないものになる可能性も0じゃない。つまり、クオリティの保証がないのでかなりハイリスクであるということ。

しかも、自分のようなアウェイサポーターを登壇者として招いているわけで。ホームチームのサポーターを呼ぶのはいいとしても、アウェイ民まで呼ぶとは!?っていう。リスクもういっちょ上乗せしてるやん!笑


マイクを持たせたら何を言うか?はコントロールできない部分です。このご時世でもあるし、もし眉をひそめられるようなことになったら「なんだそれは!?」ってなるじゃないですか?和やかな試合前の雰囲気を不穏な感じにさせてしまうし、ネットにあがって「見てみて!こんなとんでもないことやってるぞ!」っておもちゃにされちゃう可能性すらある。


だから、レノファ運営の肝っ玉えげつないなって。


こんなことやってるクラブないんじゃない??って思うもん。やろうと思う発想もないかもしれない。他所がやってないところにチャレンジしてみるスタンスがすごいと思ったし、きっと次のスタンダードはいま誰もやっていないことから生まれてくるんじゃないかな?とも思います。

スポンサーに出資してもらって小学生以下を無料で招待するファジアーノ岡山の「夢パス」の取り組みだって、最初どっこもやってなかったじゃん?でも今やいろんなところが取り入れてる。そういう意味でレノファ運営のマインドは未知の可能性にベットする姿勢があるし、そういうの「維新」感あるじゃないですか。きっと批判も食らっていることだろうけど踏み込む。ライバルながらそういうところかっこいいと思います。

自分と同じようにスタジアムの外でプラスアルファの活動をしている人は全国にたくさんいて、みんなリアルでスポットライトを浴びることなくコツコツがんばっています。サポーターの力ってそういうことでもあると信じているけど、リアルな場で日の目を見ることはあまりない。もちろん、それを目標に活動しているわけじゃないんですが、そういうひとでもクラブ公式のイベントに関われる機会があったっていいんじゃないか?サポーターの力とクラブの力をあわせる形として、そういうパターンがあってもよくない?と。今回そういった一例となれたらいいな、ってめちゃくちゃ思っていました。自分はサポーターにはそういう力もあるんだ、ってずっと信じています。

だから、冒頭で言ったようにしみじみ「よかった」なぁって。

トークショーに出てみた感想


トークショーはフードブースのならぶ賑わいのあるエリアの横にある、イベントスペースで行われました。試合開始が12:30で、トークショーの開始時間が10:00だったので、ちょい早めの時間でしたね。ただ、すでにお客さんはかなり来ていてトークショーの開演時にも結構人が来ていてビビりました笑

トーク内容は、自己紹介、サポーターになったきっかけ、自分のクラブの魅力、スコア予想、展開予想という感じ。最初の自己紹介あたりの話は緊張がピークでかなりテンパっていたのでヤバかった。

でもね、司会進行の兼頭のぞみさんがめちゃくちゃ頼もしくて。さすが「プロは違うな」と思って途中からは凄くリラックスしてお話させていただけました。なんなら、兼頭さんはどういうこと考えてなにをしゃべるんだろう?って技術を観察させてもらおうという余裕も生まれたくらい。大船に乗せてもらいました。3人ともみんな感謝してました。

あと間近で見るとめちゃくちゃかわいらしくて、「やっぱアイドルとかやるひとはポテンシャルが違うんだな」って感動したし、家に帰って「こんなきれいな人を間近で見るの久しぶりだなって思った」って言ったら嫁に「は?」って言われました。

実は当日を迎えるまでにいろいろ準備していたわけですよ。こういう話をしようとか、もし頭真っ白になって「えーと、あのー・・・」みたいになったらヤバいからカンペ作っとこう!とか。友人のスポーツMC岸本ヒロキくんに人前で緊張せずにしゃべるコツとか聞いたり。「客席に味方を作るといいよ」って教えてくれたんですけど、大学時代の仲間が最前列にいてくれたんでマジで助かりました。ありがとうな。君たちが間に合ってくれて救われたよおれは。

あと、エル・ロコペップさんとクロスバーさんとそこまでやり取りしたことなかったので、事前に3人で電話で「はじめまして」しておいたのもめちゃくちゃよかった。そのおかげでもう信頼関係出来上がっていましたし、当日お会いしても全然初対面な感じしなくて、「あ、これはいけそう」って思いました。3人で通話した時も、2時間くらい酔いながらめちゃくちゃ盛り上がって楽しかった。なお、リビングでそのまま寝てしまいお叱りを受けました。

これまでずっと「ゼロファジさんが試合前にイベントでプレビューやってくれたら絶対聞くのに!」って岡山のホームゲームではちょくちょく言ってもらっていたんですよ。みんな試合を観るぞ!ってとき、ひとつ「このポイントがどうなるかみてみよう」ってアングルが欲しいんだろうなって思うんですよね。サッカーって”どこみていいのか?は観客次第”って傾向が強い競技ですから、勝敗とはまた別にそういうアングルがあると試合の流れがもっとドキドキワクワクしながら過ごせるってことだろうなぁって思っていて。

そこで、ありきたりだなぁとは思いましたが先制点が大事という話をさせてもらいました。どっちに先制点が入るか?で勝敗全体に影響を及ぼす。その傾向が出やすい対戦ですよ!という。

まあ、結果的にはスコアも外れ(プレビューは外れてなんぼです笑)、ゲームの運びも予想とは違いましたが、もしあのトークショーを聞いて「よし、先制点がどっちに入るか?入ったほうが勝つか?で見てみよう」って心構えでゲームを楽しんでくれた人がいたらめちゃくちゃうれしい。

終わってみれば長いような、短いような、不思議な時間でしたね。でも、とにかくしゃべらなきゃ!という段階を越えて「こっちの話を言ったほうがいいかな?」とか、「こう言ったほうが楽しいかな?」と、リアル進行の中で話す内容を選べたのはいい経験でした。人前じゃなければまだぜんぜんやれると思うんですけど、あのお客さんのみてる前でってなるとかなり話が違ってきますし。終わった後感想を何人かに聞いてみると「よかったよ。たまに笑いもとれてすごいじゃん」ということだったので、とにかく務めは果たせたのかな、と。肩の荷が降りた感すごかったですよ。ほんとよかった。

ひとつだけ、話しそびれたなぁって思ったのが故工藤壮人選手のこと。なんと、前日が命日だったんですよね。山口に所属歴のある選手でしたし、柏時代はもちろん知っています。日本代表まで上り詰めた偉大な選手だったので、いちサッカーファンとして話題にしたかったなぁと。まあでも、試合がおもしろい展開になってくれたのできっと「おもしろい試合やってんじゃん」と天国で見ていてくれたことでしょう。

大学時代の友人からは「レノファのホームゲームに合わせて年一でおいでよ。そしてプチ同窓会を毎年やろうよ」ということに。たしかに、それはいいアイデアかもしれない。山口は何度来てもいい。何度でもだ。ただ、来年岡山はJ1にいてくれると思うので、山口vs岡山のカードは当分お預けになるけどね!未来は神のみぞ知るだ。

今回はレノファ山口のホームゲームでしたが、このようなファン・サポーターを取り込んだイベントが増えるといいなあと思っています。力を持ってるサポーターさんはきっとまだまだたくさんいるはず。実現のハードルが高いものもあるでしょうが、サッカーの興行の一角にそういうスペースがあるとほんとにうれしいなと思います。ということで、トークショーに出演させてもらった感想でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。

《お知らせ》

トークショーに参加した3人が山口vs岡山戦を振り返るスペースをやります!
ゼロファジもこのスペースに向け、じっくり時間をかけて試合を見直して準備しております。語りがいのあるテーマがいくつもあるおもしろいゲームでしたので、しっかりと楽しくお話でできたらいいなと思っています。よかったらぜひご参加くださいましな!








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