「この場所の行き方を教えてほしいんです」

と、見ず知らずの人が聞いてきたら、あなたは何と答えますか。

私は、自分が知っている場所であればそこまで案内したり、自分が知らない場所であっても時間があればなんとか自分のスマホで調べて教えています。(私優しいでしょ？などと言いたいわけではないです。)

以前、これを友人に話した時、やりすぎと注意されてしまったことがあります。あなたがそこまで知らない人のために行動する必要があるのか、わからないと言えば聞いてきた人は違う人に聞くでしょ？と。

私は、「そうだよね、相手もわかる人に聞いたほうが早いから次から気を付けるー」と返事をしました。

でも本当は、
いや、そうじゃないんだよ。と言いたかったんです。

見知らぬ人に道を聞く。それが簡単にできる人はそう思うのは当然かと思います。
しかし、相手は教えてくれそうな人に必死の思いで声をかけたのかもしれないんです。それを分からないからすみません、という一言で片付けるのは私自身にとっては非常にラクなことでも、聞いてきた相手にとっては振り出しに戻るだけだと思うと、どうしてもなんとかしなくてはと思ってしまいます。

その人が道をわからないのは、入念に調べないでその場に来たせい、つまり自己責任、自分でなんとかせい！ググれカス！っていう人がたまにいるんですけど、私はその考え自体に悲しくなります。

自己責任といえばすべてそうなんですけど、そうなってしまった人を突き放すような言葉は・・・・・なんていうんだろう、、、、それをみんなが言ってしまうようになると、どこかしらで負の感情が生まれてよくない方向に社会全体が回っていくような気がしてならないと思う今日この頃。


道を聞くことを題材にしましたが、最近、この自己責任論をみると心が痛い私です。

人の悩みやわからないことを一緒に考えて、相手が少しでも出口を見つけられるようにしようと思う心を持つ人が一人でも増えればいいのにと思います。