「地雷と未来と掃除ロボット~デスゲームを添えて」第6話


「あなたたち!何をやっているの!」
その人間とは…意識不明の重体と言われていた白鳥先生だった!。
言い逃れできないこの状況で臨戦態勢を取っていたため一番不審なシスは平然としていた。
「これは面談ですよ、新任としてクラスの担任になってまだ皆のことがよくわかっていないのでこうやって一人一人面談しているんですよ」
「どう考えても生徒がケガをしているし泣いているし、あなたはファイテイングポーズを取っていたじゃない、仮に面談だとしても体罰ですよ?」
「私だって!ほら!この足!ケガしてるじゃないですか!正当防衛ですよ!」
とりあえず言い訳してみたがさっそく体裁を取りつくわなくなったシス、それを白鳥先生はわかっていたらしく。まずケガをしているミネに近づく。
「大丈夫ですか?藤宮さん…大丈夫、事情は盗聴器で全部わかっていましたから…私も未来からきた人間なんです。安心してください、悪いようにはしませんから…」
ミネは白鳥先生の優しさと慈愛に感動していた…さっきまでおよそ人間の倫理観を持っていない人間を相手にしていたからなおさらだ…。
ビシッ!シスは白鳥先生に向かって蹴りを放った!だがその蹴りは難なく防がれる!油断しているときに攻撃をするというシスの黄金パターンは完全に読まれていた!。
「く…こうなっては白鳥先生と藤宮ミネ、二人とも消すしかないと思っていたのに…この女、強い…」
「二人?そうじゃないわ、もちろん聞いているのよね?ピーナッツ?」
その声を聞いて掃除機ロボットピーナッツはシスめがけて猛スピードで体当たりをした!意識外からの攻撃にバランスを崩すシス、その隙に白鳥先生はシスを抑え込み縛り上げることで制圧することに成功した!。
「ふう…よくやったわピーナッツ、でも業務を怠ったことや上司である私の治療をしなかったこと、あとで色々聞きたいことがあるから覚悟しておきなさい」
「…ピピピゴミがたまって掃除できないよー」
ピーナッツはとりあえず誤魔化した。
「…なぜ白鳥先生がここにいる…完全に意識は失っていると確認していたのに…やっぱり命を奪っておくべきだったか…」
「いや、意識不明で入院していたけれど、私はあの後容体が悪化して完全に死んだわ、でも私は未来人よ?自分の体、命がたった一つだけ…なんてことがあるかしら?」
「クソ…義体を何個も持っていたのか…アレ値段めちゃくちゃ高いのに!」
「おまけに高機動格闘機能もついてるわ、それがアナタと私の差ね」
突然の展開に置いてけぼりのミネ、だがミネにとって決して悪い展開ではない、むしろ助かった。
「さて…藤宮ミネ、シス・フェディエ、素性はわかっています。私は白鳥、未来から来た刑事…のようなものです。この世界で起きるであろうトラブルを阻止するためにきました。そのトラブルにはもちろんあなたたちが関わっていることはわかっていますね?」
「藤宮ミネはそりゃトラブルに関わっているでしょうけど、私は無関係でしょ?私は未来からきた正義のエージェントよ?」
どの口がいうんだ…とシス以外の全員が思いながら、白鳥先生は話を続ける。
「…この件には私も含めあなたたち全員が関わっています…そうですね、お互いの事情を整理するために…」
三者面談しましょう?白鳥先生は教師らしくそう言葉にした。

7話に続く リンクは下にあります





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