InformationからIntelligenceへ昇華させるのが弁理士の腕の見せ所
InformationとIntelligence
どちらも「情報」
Informationを書いただけの特許発明なのか
Informationのなかに隠された真の情報を捉えた特許発明なのか
Informationの特許発明なのか
それともIntelligenceの特許発明なのか
それは請求項の記載を見れば大凡わかる
(実務的には補正前の請求項のこと)
発明者に接して一次的なinformationを取得したあと、そのなかに隠されている真の情報を捉えてIntelligenceに昇華させる、この知的労働をしているかどうか
自分はこの作業が好きなのである
好きというより、この作業ができなかった時期がとても辛かった
自分は発明者の能力を上回ることはできない
だから発明者と同じレベルで発明者が発する情報を聞いたところで、それは「Information」を聞いているだけに過ぎない
いくら「Information」を理解しようとしたところで、発明者と同じレベルで理解することはできないのである
そうすると、発明者とは違う何らかの方法で「Information」を理解しなければならない
それを実現する方法が、「Intelligence」を抽出すること
何が「Intelligence」なのかは答えがない
だから、いろいろな角度から発明者に問いかける
その作業を繰り返しながら「Intelligence」を見つけていくしかない
ただし、Intelligenceが書かれた特許発明が良いとは限らない
Intelligenceを書かない特許発明、
つまりIntelligenceを見つけるまでに時間がかかる特許発明というのも戦略的には有り
Intelligenceが理解されないように、意図的に分かりにくい特許発明を作り上げる
こういう特許発明も大いに結構
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