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読書メモ〜今の状況を変えたいけど...そんなモヤモヤから一歩踏み出すモデル

1 今回読んだ本

  • 書名:カイゼン・ジャーニー

  • 著者:市谷聡啓/新井剛

2 感想

今回、読んだ本は、「カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで」です。

この本は、物語仕立てで、登場人物たちが、困難にぶつかったときに、様々なフレームワークや考え方を学び、それを用いて困難を超えていくという構成になっています。

現場は違えど、カイゼンのモデル例として

本書の舞台は、「ソフトウェア開発の現場」。なので、ソフトウェア開発現場でない人には、直接当てはまらない話ではあります。

けれども、

なんか今の環境を変えたいけど、
何をしたらいいだろう?
どう一歩を踏みだしたら、いいのか?
う~~~~ん、なんだかモヤモヤする!!

そんな状況において、本書の物語は、仕事のやり方を変化させる一つのモデルとして学ぶことができます。モデルを見て、小さなことから、一歩踏み出してみようと勇気がでる本でした。

物語だから、わかりやすい

登場人物たちが、困難にぶつかっては、考え方の変化やフレームワークを用いて、困難を超えて進んでいく物語になっているため、なぜその考え方やフレームワークが必要となるのか、が理解しやすくなっています。

他人の成功の骨(コア部分)を見抜く

本書にもありましたが、他の人の成功モデルをそのまま取り入れようとしても、現場が異なるので、当てはまりません。本書で出てくる、フレームワークや考え方の骨の部分を自分の現場に当てはめることで、自分の身になっていきます。

物語の登場人物たちのように知識も話術もないので、本書を読んだからと言って、様々なフレームワークを使いこなし、関係する人に意図を説明して考えてもらうといったことは直ぐには無理ですが、
骨となる考え方や意見のまとめ方、見せ方など非常に勉強になりました。

コツコツの積み重ねで身に付ける

ゲームのRPGに出てくる魔法やスキルのように、自分のレベルが低いうちは、難しいスキルは取得できない。こういった本のフレームワークや考え方を身に付けるには、実践しかない。まずは明日から自分から。

3 自分用メモ

以下は、自分用の覚書です。本書には、様々な理論やフレームワークが出てきますが、特に身近に感じたもの。

素朴理論と建設的相互作用

日常の経験から学んだ経験則の知識(レベル1)と、経験の裏付けがない学校や本から学んだ自然現象や物理法則などの分野の知識(レベル3)との間には、溝がある。経験則(レベル1)は説明しやすいが、経験の裏付けがない知識(レベル3)については、説明を求められると回答に困る。
説明するために、調べ直したり、知識の理解を作り直したり、原理原則(レベル3)と経験則(レベル1)の間を行き来して、泡のようにアイディアを膨らませることが、知識の質を強化させていく(レベル1とレベル3の間をつなぐ、レベル2)。

この知識の捉え方は、このnoteでしているアウトプットしようとすることで、読んだ本と行き来することがまさにそうだと思いました。だから、つたない文でもこうやって説明しようとする実践が大切。

ゴールデンサークル

ものを考え始めるとき、「何を(What)」⇒「どうやって(How)」⇒「なぜ(Why)」という順で思考しがちであるが、その流れを逆にする。
「なぜ(Why)」⇒「どうやって(How)」⇒「何を(What)」。

目的が最初にあって、方法を考えると方法の選択肢が広がる。逆は、ダメ。

組織の成功循環モデル

取り組みの考え方として、「①関係」から取り組むと、いい循環になる。
これを「結果」から考えると、①関係がギクシャクして、②思考は負の方向(面白くない)、③行動の質が下がる(自発的・積極的な行動が生まれない)。

これは、よくわかる。「何の仕事をするかでなく、誰と仕事するか、職場のメンバーが重要。」という言葉を聞くが、まさにそれだ。




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