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映画『スプリット』感想メモ

あらすじ
パーティの帰りだった女子高生3人を、とある男が誘拐した。彼女たちは見知らぬ部屋に監禁され、何をされるのかと怯える。しかし、次に部屋に現れたとき、男は全く性格が異なっていた。
男は多重人格(解離性同一性障害、以下DIDと略)を患っており、神経質な誘拐犯デニス、穏やかな女性パトリシア、9歳の男の子のヘドウィグ、計23もの人格を持ち合わせていた。女子高生3人はなんとかして脱出しようと、それぞれの人格に対し様々な手段を試みる。
一方で、彼の中のひとりの人格であるバリーも、この状況からの助けを求め、主治医であるDr.カレンにメールを送り続けていた。DIDの研究を熱心に行っている彼女は、彼のカウンセリングを続けながら、誘拐事件との関連を疑い始める。「あなたは本当に、メールを送っているバリーなの?」
それぞれの人格は言う。「ヤツが来る」、と。「ヤツがくれば、もう”我々”はバカにされない」、と。”ビースト”と呼ばれるその存在は、本当に存在する人格なのか?その人格が目覚めるとき、一体何が起こるのか?


(※ここからガッツリとネタバレ)
・シャマラン監督ファンじゃないと正直まったくわからないオチ
・少なくとも『アンブレイカブル』観てから観るべきだった
・『シックス・センス』的なオチを求めている人は
 そういうの一切ないので期待しないでおこうね いやマジで
・女子高生のうちのひとり、主人公ポジションのケイリーが
 何故友人を遠ざけて過ごしているのか、何故おそろしい状況でも
 冷静かつ的確に行動できるのか、過程がわかっていく流れが良い
・「動物ごっこ」おじさんの幼女性虐待のリアルさがヤバすぎる
・ケイリーもある意味別の人格が出ておかしくない境遇なんですが・・・
・実際のDIDではそうそう起こり得ないだろうけど、
 「性格で肉体が変化する」のがこの映画でのコンセプトなんだろうなあ
・主人格のケビンくん不憫すぎ悲しい
・ヘドウィグくんチューで妊娠すると思ってるあたりが本当に9歳
・デニスがいちいち潔癖すぎる理由が「完璧じゃないといけないから」
 というのが本当に不憫で切ない デニスがんばったね・・・
・とにかく主演のジェームズ・マカヴォイ氏の怪演が素晴らしい
・絶妙な人格の変化っぷり 表情が本当にすごくて同じ人間に見えない
・ビーストにとって平穏にぬくぬくと生きている人間は「眠っているやつら」
・ケイリーはビーストと同じ「ピュア」な存在、と認めるところで
 なんとなくビーストのやりたいことがわかったようなわからないような
・「過去の虐待経験によるサイコの目覚め・リア充だけ絶対殺すマン」なので
 ジャンルとしてはもはやホラーアクションなのでは?
・『フロム・ダスク・ティル・ドーン』並に「途中でジャンル変わった」感
・途中まではわりとしっかりミステリーしてたのにビースト覚醒から完全に
 ホラーアクションになってて笑う
・どうせなら23人格全員見たかったな〜
・ビデオ再生のくだりで少しでも全員を見れるかと期待したんですけど
・俳優の演技を楽しむ映画 マカヴォイ氏つよい

★★★☆☆

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