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映画『KUBO 二本の弦の秘密』感想メモ

あらすじ
三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年、クボ。サムライだった父親を”闇の魔力”に奪われ、産まれた際に自らの左目も奪われてしまったクボは、追っ手から逃れて母と暮らし、村へおりては弾き語りをして暮らしていた。
しかし、灯篭流しの日、「夜になる前に家へ帰る」という母の言いつけを守り忘れ、ついに追っ手に居所を突き止められてしまう。命と引き換えにクボを守った母によって最後の力を吹き込まれて命を得た、元は木彫りの人形だった毒舌の”サル”と、道中で出会った「クボの父が主君であった」こと以外は何も覚えていない虫のサムライ、”クワガタ”と共に、クボは”闇の魔力”に打ち勝つため、3つの武具を探す旅に出る。


(※ネタバレ注意)

・とにかく良い作品だった、素晴らしいの一言に尽きる
日本の「カッコイイ」をこれでもかと詰め合わせた作品
・三味線と共に鮮やかに舞う折り紙たち、細かな造形
・江戸時代っぽい村のワイワイガヤガヤした感じがよく再現されている
クボの語りがとにかくワクワクする 台詞回しがかっこいい!
・昔話を思い出させるようなストーリーがまた良い
・3つの宝を集めろっていうクエスト的な感じとか、お供のチョイスとか
・「三種の神器」的なモノだったり、かぐや姫の「月の民」であったり
・クワガタに癒やされるしクワガタに惚れてしまう
・それ以上にサルに惚れてしまう もうえげつないかっこよさ
・妖怪の造形がたまらん がしゃどくろ様が素晴らしい
・月の者たちの冷たさ、仮面の下の激情もたまらん
・闇の姉妹の美しさと恐ろしさがとんでもない
・ちょっと西洋っぽいというか魔女っぽいデザインなのよな
・帝のデザインとクボの夢の中の美しさはもう涙が出るほどヤバイ
・永遠に生きる月の民と、思い出を繋いで生きる人の間の子なクボだけど、今まで生きてきて触れた優しさや悲しみをちゃんと背負って選択したのが「人の思い出と共に生きること」なのがすごく、すごくいい
二本の弦の意味がわかった瞬間の鳥肌がやばかった クボーーーー!!!
・クボは家族としっかり時間を過ごせたんだとわかって泣いた
・不思議なメンツだけど暖かくて幸せな時間だったのは確かだものなあ
・クボが最後に戦う武器として手にとるのが神器じゃないのがカッコイイ
・クボの目がおじいちゃんの目になったのは、これから愛を教えてもらうための目なんだろうか たくさん愛を知れると良いね・・・
・村の人たち、ちょっとたくましすぎでは?と思ったけど、ハッピーエンドでよかった ハッピーなのかわからんけどハッピーエンドだと私は思う
・ちょくちょく説明がない(そもそもなぜ月の帝はサムライを襲うのかなど)のもこの映画の素晴らしいところで、むしろそれが自然というか、クボと一緒に「よくわからないまま、語られた(母に教えられた)ことだけを頼りに、サルとクワガタと共に冒険する」のがすごく良い
・道理なんていちいち語るものじゃないんやな ただ駆け抜けるんだ
これCGじゃなくてストップモーションアニメなんですか?嘘でしょ?っていうくらい作り込みが半端じゃない
・作り上げた人たちの情熱というか狂気すら感じるくらいすごい
・というか実際狂気である サルの毛とかマジで頑張りすぎ おかしい
・デザインが素晴らしすぎて、もうそれだけで涙でるくらい素晴らしい
・感想全然まとまらない、まとめきれない、褒めても褒めても足りない
・本当に、本当に素晴らしい作品だった スタジオライカ最高!!!!

★★★★★+

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