51本目 おさるの上梓

デビステのてんぷら 51本目 (週刊PONTE vol.52, 2019.11.11)

コペルニクス的転落
 ジャグラーという人たちは誰よりもたくさんボールを投げてはキャッチしてきた人たちである。しかしその裏では、誰よりもたくさんのボールを落としてきた人たちでもある。トスの数だけドロップがあり、ドロップの数だけ上手くなる。有名なJ POPでも、涙のドロップの数だけ強くなれるよと歌っている。アスファルトにも花は咲くけれど、そんな硬いところで練習してると道具が痛む。


お待たせいたしました。
文庫サイズ。16ページ。平綴じミシン製本。本文孔版印刷。冊子版デビステのてんぷらVol.1.0「コペルニクス的転落」堂々の完成である。いわゆるzineとかミニコミ誌のようなものだが、試しに自分で読んでみると、やはり、紙の本はいい。
せっかく紙の本にしたので、紙と印刷にはこだわらせてもらった。今回本文ページで採用した孔版印刷は、一般的なプリンターやオフセット印刷とは異なり、ガリ版の血縁的な印刷手法。印刷はズレるわ、カスれるわ、裏写りもするし、ヨゴレもままある、という一癖ある味が出ている。印刷が印刷なら紙も紙で、ゴワゴワのペラペラのザラザラというわら半紙チックなテクスチャーで、印刷の味が加速している。このハンドメイド感をぜひ堪能してほしい。

価格はジャグラーらしく投げ銭形式にしてみた(送料別)。つまり、投げ銭を入れずに帰ってもらっても構わないし、折りたたんでくれたら嬉しいのである。BOOTHの仕様上、ダウンロードコンテンツじゃない場合は最低価格が100円までしか下げられないようなので、ここをスタートにブースト機能で電子投げ銭していただきい。

また、人の命と同じように、在庫にも限りがある。今回の初版初刷で用意した分がなくなったら、重版時期も価格もどうなるかは未定。我々が死んだらどこに行くのかわからないのと同じなのである。生きている今を輝くため、欲しかったのに在庫切れにならないため、「善は急げ」「ZINEも急げ」でお買い求めるのが吉なのである。
下記からどうぞ。

金属豆製麺所:https://kinzokumame.booth.pm/

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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。直接私にご連絡いただいても構いません。SNSでもメールでも口頭でも書面でも。好きなジャグラーは特にいません。

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