60本目 幻想の文学賞

デビステのてんぷら 60本目 (週刊PONTE vol.61, 2020.1.13)

先月からずっと応募作品を書いていた。今回で30回目の開催となる「ゆきのまち幻想文学賞」は、原稿用紙10枚以内という限られた分量で、テーマを雪に絞った作品のみが集まる尖った地方文学賞である。人気のある賞らしく、前に賞を頂いた明石市文芸祭に比べると、その応募総数は10倍以上。リピーターも多い、と書いてあった。文学賞の形容で、リピーターが多い、ってのも不思議な気もするが。

実は、この賞を主催していた青森の出版社が昨年10月になんと破産。ファンからは今年の開催は絶望視されていたが、「ゆきのまち幻想文学賞を支える会」の主催により開催する運びとなった。リピーターの皆様も一安心したことだろう。

文学の世界というのは歴史に裏打ちされた盤石なイメージがあったが、賞レースの存続が危ぶまれたりしていてジャグリングのような新興の世界とも重なる部分が見えた気がした。

表彰式は青森の八甲田ホテルで開催されるようで、今から楽しみでならない。

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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。落選決定した際には応募作を公開できるので、また読んでいただければと思います。好きなジャグラーは特にいません。
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