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いざ出雲王国 Vo.4-日御碕神社 命主社 博物館 万九千神社-

日御碕神社までの道のり

2日目。出雲大社近くのバスの連絡所から日御碕線のバスが出ている。
稲佐浜へもこのバスで行くことができる。バス停に行く道中で早朝の出雲大社も堪能することができた。

日御碕神社

伊勢神宮が、日本の昼を守るのに対し、日本の夜を守るとされている神社である。行ってみると、神社のすぐそばに海があり、漁師さんたちが暮らす家や職場がある素朴な田舎の漁村という雰囲気だった。
お社は赤く華麗で美しい。海の雰囲気もあってか、心臓の中心辺りに何かを感じたというか、心から安らぎ、リラックスできるような体感があった。
潮の混じった気持ちのいい風が流れていて、私としてはかなりお気に入りの神社となった。

のんびりとして開放感がある

神社から海の方に行くと、日御碕神社の聖地、経島がある

出雲大社から日御碕神社への道に海を臨むお墓があった。
どなたのお墓なんだろう。
何かをみつめているのだろうか。静かに見守っているのかも。

命主社(いのちぬしやしろ)

出雲大社から社家通りを約10分ほど歩くとある小さなお社だ。

樹齢1000年の御神木があり、貫禄がすごい。物怪感が半端ない。巨木には、樹齢を重ねるごとに盆栽のような風格が出てきたり、妖怪化したようなタイプの木があるのだが、この巨木は妖怪というか、別の何かに進化しているタイプに思えた。山梨県の北杜市にある神代桜と似たような雰囲気を感じた。

社殿の裏には「真名井遺跡」があった。

竹林で隠されていて、入れないところに巨石が鎮座しているようだ。
ふらっと来て帰ってしまう観光客には目に触れないよう、あえて隠してあるような意図を感じるのだが、どうだろう。何かとても大事なものが今もここに残っているような気がする神社だった。それを見ても、その意味が分かる人はもう居ないのかもしれないし、居たとしてもごく限られた人しか知らない。古代の記憶が今もひそやかに刻まれている場所なのかもしれない。

島根県立古代出雲歴史博物館

出雲王国について知りたいと思ったらやはりここは外せない。

遺跡からの出土品はただただ圧巻で、目を見張るものがある。

確かに居た古代の日本の人々の足跡や、地形の変化があったことなど大変面白かった。古代出雲の社を各学者が予想した再現模型などがあり、諸説あるなど知ることができた。本当のことは今の段階では誰も分からない。それでも“何か”があったことは確かなのだ。博物館のカフェでカレーを頂いたのだが、手が凝ったカレーで美味しかった。

万九千神社(まんくせんじんじゃ)

神在祭で訪れた神様がお帰りになる際に、最後に立ち寄ると言われている神社である。出雲大社からも離れた場所にあり、一畑線の最寄り駅である大津町駅からも徒歩で20分とアクセスも悪い。思い切って、出雲大社近くのタクシーで行くことにした。往復で5000円くらいで済んだ。
おじいちゃんドライバーの方で、道中は出雲の特産や周辺施設の説明もして下さり、良い見聞になった。

さて、万九千神社には「なおらいのお守り」という特殊な御守がある。宴会成就、酒乱・泥酔除けというのだから面白い。ちなみに私は「旅立ち守り」を頂戴した。人生の様々な旅立ちや節目など新たな旅立ちを守護するお守りである。どちらも最後に神様立ち寄って神宴をして、各々の神社へ帰還するために旅立つ(神等去出からさで)とされているからこそお守りである。
この神社で注目すべきは、磐座の御神体である。もしかしたら、最初は巨石信仰から始まった神社なのかもしれない。

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