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【成長ノート】



 文が今年度、力を入れてきた実践のひとつが成長ノート。

 自分自身に矢印を向けること、自分の成長を自分で実感すること、理想の自分と過去の自分の間で自分の現在地を把握すること、その上で次の目標を立てて最適な手段をイメージし行動すること。そんな力を育むことをねらいとして始めた。

 自分の成長を自分で実感し、それを学級で喜び合う。このようなゴールのイメージ。

 行事やテストのあとなど、子どもたちが力を注いだなというタイミングで1学期は不定期に書き始めた。
 ここで大切なのが「力を注いだな」というタイミングで、それは「明確な目的が定まっているか」に寄与する。
 
 教師の方から、そのテストの目的は語られているか、子どもたちの中で自分ごととして目標は立てられているか。その行事の目的は明確になっているか、それに対して、子どもたちの中で具体的な行動レベルで目標は落とし込まれているか。この一丁目一番地のところがものすごく大切。ここがはっきりしていないのに、成長ノートでふりかえりはかけない。

 例えば近いところでいうと、卒業式。卒業式の目的は、ざっくり話すと「祝うこと(感謝と応援)×これからは任せてね !を届けること」これが目的。
 その上で、それを届ける明確なチャンスがあって、それが「歌」「呼びけ」「態度」
 それぞれについて具体的な行動レベルで、目標にしていく。
 どんな歌なら相手に届くの?
 目線、声、抑揚
 どんな呼びかけ?
 自分から、ハキハキ、スラスラ
 態度は?
 リアクション、姿勢、静かに素早く
 そんな感じで、子どもたちの中で、「あ、この行事はこんな目的があってこれを達成するためには、これを頑張ればいよいのか」と明確になってから、行事をむかえる。

 これはテストとかでも同じ。

 それで、終わったら成長ノートを書く。
 視点は、目的や具体的な目標。それに照らし合わせて自分はどうだったかをひたすら書く。とにかく内容はなんだっていい。とにかく書くこと。初めのうちは、特に「量」。何行書けたか、どれくらい手が真っ黒になったかにスポットを当ててフィードバックする。
 そこでまた大切なのが見返りを求めないコメント。
 こっちのコメントは、相手に届く。例え数行であったとしても、考えを言葉にしたことを思いきり力強くほめる。
 量がある子には「それほど、考えてこの行事にむかえていたんだよ。」という視点で。

 そんな感じで徐々に書けるようになっていったなあ。」

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