【子どもたちの言葉から3月をイメージする】
年度末に子どもからもらった手紙の中に『ふりかえりの時のコメントで何を書いたらいいのか分かってきました。「〜という理由が書かれているところがいいね!」「自分だけではなくて仲間の成長も書けているところがお見事!」というふうに、書いてくれるので、「あ、そういうことを書けばいいのか!」と分かってきました。それが分かってくると振り返りの量もどんどん増えてきて、嬉しかったです。成長できてるなと思えました。』というものがあった。
素直に嬉しい感想で、そのときにコメントの力を感じた。
コメントを送るときに意識していることは、まずはありのままを受け入れること。
考えや思いを言葉として表そうとペンを握ったことを大いに認める。
初めのうちは特に、書いてある内容というよりは、書くことに対する姿勢にスポットライトを当てる。
その上で、本人が気づいていないけれど、無意識的に書いているだろうことを価値付けて意識的に再現できるものにしてていく視点でコメントを届ける。
活動の羅列ではなく、「感情」にも触れて書かれているという場合には、「緊張するなって思えるのは、それまでの積み重ねがあったからだよ。きっと何も積み上げていなかったら、そういった気持ちにはならないんじゃない」「楽しいなと感じたのは、楽しもうって自らつかみとりにいった〇〇さんの行動があったからだね。」みたいに。
仲間とのつながりのことを書いていたら、自分だけではなく仲間までを見れる視野の広さや、仲間を思いやる心の部分、集団として伸びようとしている視点の部分などをフィードバックする。
また「変化」を伝えることも大きい。
自分の成長変化ってあんまり気づかないもの。客観的に見ているこちらだからこそ、そこに気づくことがある。
「〇〇さん、友達に教えるときに、簡単な図を書いて説明していたでしょ?考えを言葉以外でも、それも相手に届きやすいように工夫しているところに成長を感じたよ。」
「今日、まずはね、次に、最後は、、、って言葉を使って説明していたけれど、あれって頭の中でちゃんと順序立てられていないと言えないことだよ。」などというように。
最後は、「そんなあなただから」という視点。
例えば、上の例でいうと「相手に合わせて、説明の仕方を工夫して届けていたね。そんな、温かい〇〇さんだから、〇〇さんの周りには友達が集まるんだろうな〜。」とか「最後までやり抜いたね。自分で限界を決めない〇〇さんだから、ここまで伸びてきたんだよな。」のような感じ。
とにかく、例を出したらキリがないほど。
その子自身を認める。
気付いていない点を価値付ける。
成長変化に焦点を当てる。
「そんなあなただから」を大切に。
そんな視点で、コメントを送っている。
働き方改革の唯一逆を行くもので、自分はここには時間をかけても良いということにしてる。
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