コーヒー屋始めます その9 補助金申請実行編~前編~

みなさまこんにちは。ZKです。3月に入りました。年度末です。
年度末と言えば、個人事業主の方にとっての鬼門の(ではないのか?)
確定申告のシーズン。個人事業主見習い(いや、もう個人事業主デスヨ)の
ZKにとっても他人事ではありません。
昨年10月1日付で開業届を提出したので、それ以降に発生した支払い
(厳密にはそれ以前も開業費として認められるもの)は経費として、
売上は所得として申告しないといけません。

これまで納税と言えば、会社が勝手に給料から引いているイメージでしが、
これからはすべて自分で管理せねばなりません。

いずれこの連載でも確定申告については触れようと思いますが、
連載上ではまだお店ができていませんから、そちらを優先します。

さて、前回のnoteで、補助金交付機関より、
『あなたの事業を補助金の対象事業に認定しました』という嬉しい通知を
いただいたところまで書きました。

今回は、『これだけ使ったから補助金ちょーだい』と申請するために
ZKが苦労(失敗)したことを書いていきます。

今回の『補助金』のルールを簡単に紹介します。
・補助金上限は400万円で補助率は50% なので交付上限は200万円
・申請金額は税抜き
・補助金対象経費の支払いは、事業完了後に交付される清算払
 
事業完了とは、契約から納品支払いまでの一連の調達行為が期間内に完了
 
しており、申請書類に不備がないことです
・補助対象経費は以下の条件を満たすこと
 1)使用目的が本事業遂行に必要であることが明確かつ特定できる
 2)交付決定日以降の契約、発注により発生した経費である 
 3)証拠書類等により支払額が確認できる
といったところです。
簡単に紹介できませんでした。スビバゼン

さらに、消耗品やパソコンなど汎用性が高く事業遂行に必要と特定できない物品の購入費用は補助対象外です。

さらにさらに、固定電話機とファックスは補助対象で
iPhone・iPadは対象外でした。なんとも微妙。

ここから詳しく見ていきます。
まず上限について。これは書類申請の時点で
『ZKがお店をしようとしたら、400万円以上の初期費用(開業資金)が
 かかる見込み』であることを見積書などを集めて提示する必要が
 あります。『初期費用の税抜き価格が400万円以上』が必須条件です。

申請段階で上限額に届いておらず、
『追加購入して、結果的に400万円を超えました(笑)テヘペロ』と
言っても、後の祭り。申請時の金額以上の補助金は認められません
最終申請額が減る方に動くのはOKですが、増額はNGです。
これは、noteの申請書類作成編に書いておくべきでした。テヘペロ。

続いて、実行に当たっての留意点です。
補助金交付を受けるために大事なのは
『2つのタイミング』と『調達行為を証明する書類を残す』です。

まずはタイミングから。
1つ目は補助金が交付されるタイミングです。
補助金は、提出書類に不備がなく、お金の使い方(使用目的)に
問題がないと判定後、申請者の口座に振り込まれます。
つまり、先に支払いが発生する清算払い。
これを聞いたZKの思い
『えーっ、手持ち資金が心もとないから補助金申請するのに、
 先にくれないの?ケチ!』でした。
しかし考えてみれば、補助金は税金が原資。持ち逃げはご法度です。
事前に交付できないのは当たり前。
『もらえるだけでもありがたいのだぞ、この野郎!』考え直しました。

補助金が入る前に資金をショートさせては開業できませんから、
生まれて初めて『融資』を受けることになりました。
融資については、(これがもっとも?)紆余曲折がありましたので、
別立てのトピックにしようと思います。(このnote2つ目の別立て宣言)

2つ目は調達のタイミングです。調達という言葉、聞きなれないと
思います。ZKも書き慣れません。なら書くなと突っ込まれそうですが、
補助金の募集要項に記載があったので使います。

調達とは(見積もり、発注、納品、検収、請求、支払い)を指します。
補助対象となるのは、『交付決定日』から『事業完了日』までに、調達
したこと。
特に、『発注』と『支払い』がいつ発生したかがものすごく重要でした。

ZKの場合、交付決定日が7月7日で、事業完了日が12月31日でした。
新しい言葉が出てきました。『事業完了日』。
事業完了日までに開業に必要な手続きや認可を完了し、実店舗で営業することが求められました。
つまり交付決定日から事業完了日までの約半年の間に、申請した器材等の
発注から支払いまでを行い、公的機関などの許認可をクリアし、開業する。かつ、申請に必要な書類を収集し、申請書を作成する
ここまで行かないと補助対象外となります。思い返しても結構大変でした。
ひえぇぇぇ。

では、ZKがやらかした失敗についてご紹介します。
しくじりその1 買うのが早すぎた。
ZKの場合、自家焙煎珈琲の肝となる焙煎機が最も高価でした。
専門性の高い機械ですから補助金対象です。しかし、
『12月の開業までに納品を間に合わせるには3月中に契約してください』
とメーカーの方から言われたため、契約を締結し3月に前金を払いました。そう払っちゃったのです。

3月は7月よりも前(アタリマエデンガナ)ですから、補助金の対象外。
担当の方と何度か相談しましたが、さすがに書類を偽造することに
なるので、断念しました。残念ですがしかたありません。
結局それ以外の厨房機器や、レジ機器、内装工事、備品などを積算し、
約360万円で申請しました。

しくじり その2 支払い完了が遅すぎた。
先ほど申請額を360万と書きました。上限400万で申請していたので、
余裕があります。
本来ならば、385万円で申請する予定でしたが、間に合いませんでした。
なぜそうなったか?クレカ払いアルアルです。
事業完了日は12月31日。12月31日までに支払いが完了しなければ
いけません。
クレジット払いの場合、口座引き落としが完了が必須。
みなさまがお使いのクレジットカードも似たようなものだと思いますが、
10日締めの翌月上旬(2~5日)払いですよね?

今回の場合、11月10日までに購入していれば、12月の引き落としになる
と思い、11月9日までに厨房機器の一部をネット通販で購入しました。

そして12月支払いの明細書をチェックしてみますと・・・
利用明細書に厨房機器の記述がなーい。ガーン なんでナンデナンデ???

購入申し込みは10日より前でしたが、受注完了が10日より後に発生。
このためメーカーからクレジット会社への支払い請求が14日となり、
引き落としが1月度に。
購入は決めていたのですが、ZKの場合、開業と引っ越しが同じタイミング
だったので、仮住まいの家に大物厨房機器が置けないという事情もあり、
ギリギリまで購入を遅らせたのが仇となりました
みなさま、買うと決めたらお早めに。

また、補助事業の審査員の方から何度も注意されていたのが、
クレジットや口座の名義と領収書、請求書の宛名です。
これが申請者ではなく、申請者の家族の場合は、対象外になるそうです。

つづいて・・・
と書こうとしたら、もうすぐ3000字。いつもより文字が多くなりました。
続きは別立てにします。

ここまで読まれた方、大変お疲れ様でございました。
そして最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は調達資料収集編です。乞う?ご期待!

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