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“公平さ”をデザインすると、人は仲良くなれる #note酒場

12/8はnote酒場でした。ぼくは昼の部で、ボードゲームコーナーを提供していました。

そこではだいたい『トポロメモリー』を遊んでもらいました。すごくもりあがってました。

自分で言うのもなんですが、結構良いチョイスでした。それはたぶんトポロメモリーが、公平なゲームだからです。

トポロメモリーは、「トポロジー的に同じ図形のペアのカードを見つけて早く取る」ゲームです。

これを分解すると、下記の2文になります。

1.「トポロジー的に同じ図形」
2.「ペアのカードを見つけて早く取る」

2は言ってしまえば、カルタと同じルールです。「お題に合ったものを取る」ということです。誰もが直観的に、“そういうゲーム”だと理解できます。

しかし、1は違います。note酒場ではトポロメモリーのルールを案内する前に「トポロジーってご存知ですか?」と聞いていたのですが、誰一人として知りませんでした(知らなくて当然です)。

誰も知らないということは、全員が同じスタートラインから始められるということです。ここに公平さがあります。

仮に一人だけが明らかに強い、不公平なゲームだったら、他のプレイヤーはやる前から「どうせ勝てないじゃん」などと思ってしまって力を出し切れないかもしれません。

公平だからこそ、全力をつくして遊び、競う気になれます。そして全力をつくして競い合った人とは、ゲーム後にきっと仲良くなれます。これがボードゲームで遊ぶことの素晴らしさだと思います。

そしてnote酒場自体も、そんな“公平さ”がデザインされた空間でした。

特に、入口や会場内で配布されていたオリジナル名刺はその象徴です。

note酒場では、参加者はこちらに名前やユーザー名を書いて、他の参加者に渡すことになっていました。するとあら不思議。いたるところで、わいわいと会話が始まります。

たとえばよくある交流会的なものでしたら、渡し合うのは名刺です。そこには肩書とか所属が書かれていて、話題もそちらに寄りがちかもしれません。

ですがnote酒場では、たぶんこの名刺のおかげで、「あなたがどんな人なのか」「なにをしたい人なのか」に焦点を合わせた会話が多かったように感じます。

参加者のコミュニケーションが、お互いをいち個人として見つめる、公平さから始まるようにデザインされていたということです。だからみんな、仲良くなれていました。すごい。運営すごい。中野さんのデザインすごい。

というわけで、大いに楽しかっただけでなく、大いに学びになったnote酒場だったのでした。次やるなら、noteユーザーでコラボしてつくったボードゲームのお披露目とかしたいな。

ナイスプレー!