貝音 尚

人類学専攻の大学生。身辺雑記を中心に随筆を主に書いています。

随筆6 雨の道程④(終) それでも生きよ

生きるか否か、それは究極の選択であり、同時に最もありふれた選択である。  カミュを読みながら電気ブランをあおっているときに、僕の頭にあったのはそんなことだった。...

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随筆5 雨の道程③ 生きる意味と不条理

ひと眠りして目が覚めると、バスは既に首都高に入り、ナトリウムランプのオレンジの光に照らされていた。ムルソーが感じた、あのアルジェの街にバスが入ったときの感動とは...

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随筆4 雨の道程② 高速バスとカミュ

さらにしばらくたって、ようやくバスが来た。時間は気にしないと決めていたから、時計はあえて見ない。昔は車酔いしやすかったから座る位置をいちいち気にかけていたが、最...

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随筆3 雨の道程①

目が覚めたのは午後二時過ぎのことだった。普段通り目覚めるのであればそれは朝方のことのはずであるから、僕は首を傾げる。ここのところは薬の副作用も軽くなってきて、午...

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随筆2 「完全な他者」との対話

つい先日、ツイッターでこんな話があった。所謂文系と言われる人々は、何をモチベーションに研究をしているのか、と言っていた人がいたのだ。文系に「新たな知」の創造は可...

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随筆1 蹂躙される生命

コンビニの端の喫煙所でピースをふかしていたときに、ふと下を見遣ると、小さな、一匹の蟻が、パンの欠片をせっせと運んでいるのが目に入った。僕は小さな生命への憐れみと...

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