私の知人から連絡がきた。
かがみの孤城の映画を2回観たとの報告だった。

ファンである私としては嬉しくないわけもなく、ストーリー展開や登場人物の魅力についてお互いに語り合った。

本当に衝撃的なのは、私は本しか読んでおらず、その知人は映画しか見ていないにも関わらず、一切の問題なく会話が通じることである。

「え、あのシーンがカットされちゃったの？」
「原作だとそんなキャラクターじゃないのに、、」
などの、映像化された際によく聞く残念感がまるでない。

映画になろうが原作を読もうが、私たちの中に「辻村深月が描いたかがみの孤城」がスッと入ってきてくれるのだ。

媒体による差などない。
辻村深月さんが伝えたかったことが、どんな形であれ伝わってくる。

実はこの知人とは、以前は「ツナグ」について盛り上がったことがある。
その際も私は本しか読んでおらず、知人は映画しか観ていなかった。

改めて辻村深月さんの創作力を感じるいい経験をしたように思う。

以前に私が書いたかがみの孤城の読書感想文を掲載させていただく。
共に辻村深月さんの世界に浸る時間を味わえることを願って。