リアルな東大生あるある

こんにちは。

よくYoutubeで○○あるある!ってのを目にするんですが、リアルな東大あるあるがあんまりないなって思ったので、つらつら書いていこうと思います。


受験のことについて覚えてるの、シャバいって風潮ありがち

これめっちゃあります。当然みんな受験戦争を乗り越えているわけで、東大については研究しまくって入っている層がほとんど(6年も受験勉強している鉄緑会なんて最たる例)ですが、なぜか自分の受験について語るやつはシャバいっていう風潮が色濃いです。

とは言っても受験の話になることはそれなりにあるわけで、そんなときには「細かい点数は覚えてないけど~」が枕詞です。具体的な例は

センターは、あんま細かくは覚えてないんだけど、確か英語190、物理90後半ぐらいで…あ、数学は満点!でも化学は2個ぐらいミスったんだよね~

的な感じですね。いや、そんな細かく覚えてるなら点数忘れてるわけないじゃんっていう。

僕は細かい点数は覚えてない…


嘘です、覚えてるっす。


高校の時彼女がいたことがあるだけで神聖視されがち

これあるあるですね。

僕は市川高校っていう共学出身で、彼女ができたことはありますし、回りもいる人が多かったんですが、大学に入ってかなり驚きました。

最初に自己紹介するんですが、彼女できたことないっていう人たちが圧倒的な多数派で、数人しか彼女がいたことある人たちがいなかったんですよね。
僕はそれまでにお付き合いした経験が数回あったんですが、複数回なんて!みたいな風潮でした。

というのも、東大は男子高出身がめちゃくちゃ多いです。そしてその大多数が恋愛経験が全然ないです。
共学出身でも、特に恋愛興味なかったり、勉強で忙しかったりして、いたことない人が多かったですね。

まあ大体大学3年ぐらいになったらこの神聖視はなくなるんですけど、1年生の時は尊敬されがちです。


一回は精神病みがち

これもありますね。なんせ駒場の学生相談室みたいなところはいつも予約がいっぱいで有名です。

病む理由はたくさんあるんですが、こんなのが多いでしょう。

・今まで一番だったのに、東大入って自分より頭のいい人に大量に出会った
・進振りで希望の学科に行けなかった
・サークルの悩み(責任感が強い人が多いので、余計悩みがちです)
・進路に対する不安

東大生で進路何悩むことがあるの!?贅沢!って思うかもしれません。

しかし、東大生は逆にチョイスが多いんですよね。理系学生で見てみましょう。
周りに起業している人もいたりするので、まずは起業か就職かで悩みます。


次に、理系の場合学科に近い内容の会社の推薦枠があるんですが、その推薦を使うか否かで悩みます。というのも、推薦でいけるのは研究職や開発職がほとんどで、周りに優れている人も多い研究室生活を通じて「自分に研究は向いてるのか…?」なんて思ってしまうんですね。
冷静に考えると、研究室で出会う人というのは、同級生はともかく、院生や教授陣は研究に適性があって残っていることがほとんどなので、そういう人たちと比べて自分が劣っていると考えるのも仕方のないことなのかなと思います。

そして推薦を使わない場合、理系職か文系職かで悩みます。推薦を使わなくても当然理系職の応募はあるわけですが、それでも大概が研究職や開発職、前述したような思考が働きます。
また、これは企業にもよるんですが、こういった職種は地方勤務であることが非常に多いです。日系の場合下手すれば数十年勤めることを考えると、避けるのも自然かと思われます。労働時間は短めですが、年収もそこまで高くなかったりします。
かといって文系職(例えば銀行、マスコミのような、あまり専攻などが関係のない職)というのはそれはそれでハードルが高いです。なぜなら、大学の4年間+(ほとんどの理系は)大学院の2年間という長い年月をかけて積み重ねたものを無に帰すことになるからです。

こういう悩み、理系学生の多くの人が抱えていると思います(僕もそうでした)。こういう層に人気なのが、理系で培った技術をある程度活かせ、かつ東京勤務であるコンサルタントです。最近東大ではコンサル人気が著しく高いのも、こういった背景があります。


節約しがち

東大は親の平均年収が高いです。

かといって、子供が金遣いが荒いかというとそんなことはありません。むしろ倹約家が多いと感じます。

東大生は頭がいいので、自分のお金の収支、行方をしっかり追っている人が多く、余計なところにお金を使いません。

本郷キャンパスに100円ローソンがあるんですが、いつも混んでいます


就活ガチ勢になるの、シャバいって風潮ありがち

これもあるあるですね。

早慶では就活をガチるのは普通で、インターンや説明会も行きまくる人は多いと思うんですが、東大では意識高い系なの?みたいな目で見られることが多いです。
実際、就活戦線では早慶勢に負けることもしばしばです。

それでも、東大のブランドと頭の回転で選考もそれなりに進みますし、どっかしら内定は出るので、この風潮が変わることはあまりないのではないかと思います。
また、学生時代にインターンに力入れてどうするの?大学生なんだから、勉強に力を入れるべきでしょ、という風潮がかなり強いのもあります。

これについては僕も割とそう思うので何とも言えないですけど。


東大生の有名人、一人は知り合いにいがち

これもあるあるですね。

最近東大生ブームが起こっていて、テレビに東大生が出がちですが、知り合いの誰かしらが出がちです。
さんまの東大方程式の取材班は赤門でしょっちゅううろついているので、特に知り合いが出ることが多いですね。
自分も東大王の何某君とか謎解きの何某くんとかがお友達です。


競プロの色、Twitterのbioに書きがち

これもありますね。

Twitterのプロフは、特にHNを使っている人は「自分が誰か」を端的に伝える必要があるので、大体の人が高校名や大学のクラスが何組かを書いています。
多いのが、uts1-12みたいな書き方で、これは

ut…東京大学(University of Tokyo)
s1…理科一類(SはScience、文系はliteratureのlを使う)
12…12組

みたいな意味です。

ここまではほぼ全員こう書いているし、他大にも独自の書き方があったりするもんですが、東大生はここに競技プログラミング、通称競プロのランクを入れがちです。競プロにはランク付けがあり、それが色で決まります。
赤・橙・黄・青・水・緑・茶・灰・黒の順で、水ぐらいあると「おっすげえじゃん」ってなるんです。
競プロってのは問題がすごく数学チックなので、数学的能力+大学の勉強になる+色でマウントが取れるという三点において、非常に東大生と親和性が高いです。

マウントは半分冗談ですが、まあとにかく東大の競プロ人口は高いのです。プログラミングの勉強をしたい人にはぜひおすすめです。


知り合いのうち一人は起業しがち

これめっちゃありますね。

大学発スタートアップの1割が東大発、っていうぐらい東大は起業する人が多いです。

2位の京大の2倍です。

一過性のブームである可能性ももちろんありますが、やはり起業に対する憧れ、ポジティブなイメージはかなり強いです。
というのも、東大に優秀な人材が多いっていうのは誰よりも東大生が知っているわけですが、そういう人たちが自分たちの意見もろくに通らない職場において安月給でこき使われるっていうのが今までの世界でした。

一方起業であれば、もちろんリスクはあるものの、自分のやりたいことが基本的にはできるし、当てれば億万長者です。特に最近は、ベンチャーキャピタルが発達していて資金調達にあまり困らないこと、起業経験があることが就活戦線でかなりプラスであることもあり、リスクが減っています

実際、東大には「アントレプレナーシップ」という起業を学ぶ科目があり、かなりの人気講義です(僕も受講しました)。

ちなみに僕の友達が起業している会社は僕も手伝っているのでぜひ応援してください。


関西の医学部信奉にびびりがち

これめっちゃありますね。

東大は関西から来る学生がかなり多いです。有名どこだと灘、大阪星光とかです。
関西出身(特に灘)と話していて思うのが、医学部信奉が度を越してすごいということです。

例えば、あなたが大学でなんとなく情報系を学びたい学生だとします。これなら、東大を選ぶ場合、理科一類に入学して、進振りで情報系に進むのが自然でしょう。
しかしあなたが理科一類なら余裕で入れる程度の学力があるとします。この場合、

・関東の学生→その余裕分を情報系の勉強に充てる
・関西の学生→余裕なのに自分の偏差値からしたらレベルの低い理科一類に進むぐらいなら、理科三類や京大医学部を目指す

という傾向があります。

正直僕からしたら情報系やりたいのに医学部行く方がよっぽど勿体ないと思うんですが、まあそこは考え方の違いですね。
これで理科一類を選ぶ関西勢は、「なんとなく」じゃなく「絶対に」情報系を志向する人だけ、っていう感じがします。

あと、私立軽視も関西のほうが強いです。

まあ正直、私立を馬鹿にする風潮は進学校ではありがちなんですけど、関西のほうが強いのは地理的要因があるのかなと推測します。
関東勢の場合、東大理一の人がいたら、併願する私立は大抵早慶の理工だと思います。
一方、関西勢の場合、もちろん早慶を受ける人も多いのですが、どうしても一人暮らしになってしまうので、金銭的に早慶を受けない人が出てきます。関西の私立となると同志社立命館で、どうしても早慶よりはレベルが落ちます。偏差値的にもったいない理論で、私立が選択肢に入らない人も多いのです。そうなると、私立を受けない人が多く、蔑視もより進む、というわけです。

医学部に流れるのもそういう理由はあるかなと思います。

関東の国公立医学部はかなりレベルが高いです。東大理三、東京医科歯科大学、千葉大医学部、どこも非常に難関で、それより学力が劣ると、実家通いでは厳しい場所になります。実家通いするためには、最低で理一レベルの学力が必要になります。
一方、関西はどうかというと、京都大医学部、大阪大医学部、京都府立医科大学、奈良県立医科大学、神戸大医学部、大阪市立大学医学部と、化物クラスから理一よりも簡単なとこまでと、幅広いチョイスがあります。

関東は医学部に流れず私立に流れる、関西は私立に流れず医学部に流れる、というのは、結局選択肢の多さに起因しているのかなと思います。


東大以外の友達に「マーク下」が通じなくてハチ公集合とかになるのダルくなりがち

これもあるあるですね。

東大は入学したらまず、駒場キャンパスという渋谷から二駅のキャンパスに通います。そのため、遊ぶときやサークルの飲み会では渋谷に集まることが多いです。

その際、ほぼ間違いなくマーク下で待ち合わせます。マーク下は、井の頭線出てエスカレーターを下ったところにある、「Mark City」の看板の下のことです。

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しかしこのマーク下、完全に東大ローカルの言葉で、他大生にはまず通じません。

そのため、他大の友達と集まるときは所謂有名なほかの場所、ハチ公あたりで待ち合わせをするのですが、当然ハチ公前はすごく混んでいるので、面倒なのです。


進振りの点数で学科の価値を決めがち

これめっちゃありますね。

東大は入学するときに学部を決めず、入った後に決めます。これを進振りというのですが、この進振りは大学の成績が基準となります。

この進振りで必要だった歴代の最低点を閲覧することができるため、人気のない学部・学科が浮き彫りになるのですが、それで学部・学科の価値を決めがちです。
偏差値勿体ない理論と似ているのですが、例えばあなたの点数が83点だとしましょう。83ってのはかなり優秀で、どこにでも行ける点です。
そしてあなたがインド哲学を学びたいとします。このインド哲学科ってのは東大では進振りの点数が低いことで有名なところです(事実です)。当然83点なら余裕です。
しかし、83もあれば人気の後期教養・国際関係にも行けちゃう点です。
あなたならどっちに進学しますか?

これで後期教養・国際関係を選ぶ人がかなり多いです。確かに、点数が高い学科のほうが周りのレベルが高いというのは一理ありますが、それでも自分が学びたいところをまず優先したほうがいいと思うんですけどね。
僕は点数全然高くないところに入ったんですが、すごく満足しています。やっぱりそこは東大なので、どこに入ってもレベルが低いなんてことはないです。


赤門行かないがち

これは理系学生にあるあるですね。

赤門っていうのは経済学部や文学部のそばにあるので、とうぜんその辺の学部の人は使うんですが、工学部や理学部は真反対の方向にあります。
なので当然、そういった学部の人たちは使いません。
僕は工学部で、その中でも最も赤門から遠い3号館なので、歩いたら15分程度かかります。しかも目の前に弥生門という別の門があります。当然、ほとんど使いません。

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わせ弁めっちゃ羨ましいがち

これは毎日思いますね。

駒場キャンパスの周りにはそこそこ弁当屋があるのですが、本郷キャンパスの周りにはあまりない上に、あっても高いです。
一方、早稲田大学にはわせ弁と言われる名物弁当屋があり、300円程度で美味しく量も多い弁当を手に入れることができる、学生にもってこいのお店があります。

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すごい量ですよね。

わせ弁がない東大は、食堂も別に安いわけではないので、コンビニ飯で済ませがちです。100円ローソンが混んでいるのもそういうことが理由の一つかもしれませんね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

真面目なのからどーでもいいのまでたくさんあったと思います。
ただ、僕から間違いなく言えることは、東大はいいところだよってことです。

東大はまず周りの人が本当に優秀なので、日々刺激を受けます。頭の回転が速く、話が面白い人が多いです。
得られるチャンスも人より多いので、いろんなことに挑戦できますし、その挑戦を茶化す人がいないので、是非色々やってみてください。

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