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短文バトル#6 「部屋」 レコメンド

『短文バトル』という名前の定期刊行物を楽しみにしている自分がいる。

イメージは尾崎豊のエッセイやオオケンの小説(『グミ・チョコレート・パイン』と『新興宗教オモイデ教』はなんとなく粗筋を覚えている、筈…)が掲載されていた頃の『月刊カドカワ』みたいな感じ。吉田戦車と川崎ブラの連載が好きでした。

だいぶ前からですがレコメンドのタイトル表記はナンバリングしています。タイトルを入れたり入れなかったり揺らぎがあるので、この後しれっと統一されている筈です。

今回は、先日のZoom会議で初めてお会いした与儀さんの1本。

同じ空間にいても、子供の視点、大人の視点で別々の国にいるみたいなんですよね。そう、そうだった!と思い出しました。


以前短文バトルのネタにも使った、新丸子の団地時代。まだ東横線にも古い車両が走っていて、子供の背ではドアの上部にだけある窓には到底届かなかった。

時々、父親が僕を抱きかかえて狭い窓からみえる外の景色を見せてくれた。持ち上げてくれた瞬間だけ、僕は「上の国」に招かれていたんだな。そんな時空転移体験をさせてくれた書き手に敬意を評して選びました。

画像は休講前の習い事に行った帰りに立ち寄ったタピオカ店前にて。

「うわーん、来てくれてありがとう!」感が伝わります。


超絶傑作と自分で思える短文が書けたら、このコーナーで自薦して失笑されるのが、当面の目標です。


追記:小説なのか何かのプロットになるのかも定かではないのですが、並行して個人創作も公開しています。

忌憚のない感想を頂戴できましたら幸甚です。



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