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「囃子方」

『鳥獣戯画』・「丙巻」 第四幕

 かいのどうぶつえん園長です。
今回は、鳥獣戯画「丙巻へいかん」の“動物戯画”より第四幕、名付けて「囃子方はやしかた」です。先行する山車だしを声援しています。
貝で動物をつくりはじめて、足掛け20年。長く続けていると、自然に手もあがりコツも身について、メディアのインタビューなどで、”継続は力なりですね”と答えたりしています。
ところが、怖いのは慣れゆえのマンネリ化。顔なじみの貝ばかりが多用され、表現の幅が狭くなってきました。
テーマについても締切優先で、冒険を避けるようになり、作品の迫力が薄れてきました。
これではいかんと心機一転。「失敗してもいい。笑われてもいい」と腹をくくり、無理を承知で鳥獣戯画の「丙巻」にチャレンジしています。
腹の底では、「絵巻物は国宝でも”平面”(失礼)。こっちは無位無官でも”立体”」と自らを叱咤。
試みに、イノシシの制作には、使い慣れた材料とスッパリ決別し、手足や目鼻、胴体や体毛の表現を一新してみました。
成功か失敗か?・・・は、しばし無視。貝たちの可能性と真剣に向き合い、困難と切り結んで、あっと驚いていただける動物たちを世に送り出すつもりです。(だいじょうぶかな?:外野席より)

イノシシの素材に一工夫
烏帽子をかぶったカエル
絵巻物の迫力に負けるな!

2003年の開園時より、貝たちとは「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。園長

  
               <貝の配役>
カエル:
アサリ/ツメタガイ/ハナマルユキ/ミソラフトコロガイ/ムシボタル他イヌ:キリンイモ/ジュドウマクラ/フトコロガイ/ハナムシロ/フジノハナガイウサギ:カイコガイ/サクラガイ/スガイ/ハナムシロ/ムシボtル/ヒメカノコイノシシ:カモンダカラ/カニモリガイ/コガモガイ/ヒメキリガイダマシ/アカウニ他
サル:アマオブネガイ/スズメガイ/スガイ/ハナマルユキ/タモトガイ/ムシボタル
烏帽子:アワビ  弓矢 :ムラサキウニ;フジノハナガイ 大地:ホタテガイ/イワガキ



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