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「トロイの木馬」

ギリシャ神話・ホメロス『オデュッセイア』 第一話

かいのどうぶつえん 園長です。
今回はホメロスの叙事詩『オデュッセイア』より、「トロイの木馬」(Trojan Horse)です。
トロイの王子に奪われた、美しいスパルタ王妃を奪回するため、ギリシア連合軍が強国トロイを攻略しました。
しかし10万の軍勢が10年かかっても城壁は難攻不落。英雄オデュッセウスが奇策を講じ、全軍を戦場から撤退させました。
トロイ軍は、残された巨大な木馬を城内に引き入れ、勝利の美酒。
深夜、ギリシャ兵が木馬から飛び出してトロイを滅亡させた有名な物語です。知勇兼備のオデュッセウスの活躍ぶりは、ひときわ際立っていますね。
しかし故国への凱旋は、神々の復讐によって悲惨な航海となり、手に汗握り、思わず目を覆う苦難のエピソードが連続します。
ところで、ギリシャ神話は無数の神々や英雄が登場し、文献によって名前の表記が異なります。
たとえばギリシャ語の「オデュッセウス」は、ラテン語では「ウリクセス」、英語では「ユリシーズ」と呼ばれます。これもひとえに、ギリシャ神話が全世界で愛されている証(あかし)といえそうです。

 巨大な木馬の胴体には文字が・・・
木馬を見上げる兵隊
背景色を変えてみました

☆ホメロスとトロイ戦争
トロイ戦争は、紀元前1300年頃の古代ギリシア連合軍とトロイ王国軍の戦い。吟遊詩人ホメロス(紀元前850年頃)は、長編叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』で、神々と英雄たちの戦いをドラマチックに歌っています。
☆「トロイ王国」
トルコのヒッサリクの丘に、古代ギリシャ時代に建設された城郭都市国家。城域を拡大しながら7回建て替えられ、やがて地下に埋没。1870年に『イリアス』を愛読していたドイツのシュリーマンが、叙事詩の世界が現実にあったと確信。トロイの遺跡を発掘し、存在を実証して世界を驚愕させました。
☆「古代ローマ」
トロイ戦争で、ギリシャ軍に敗れたトロイの武将アエネアスが地中海各地を彷徨。子孫のロムルスが紀元前753年、イタリアに古代ローマを建国しました。


2003年の開園時より、貝たちとは「割らない」「塗らない」「削らない」と固く約束して制作しています。園長

             <貝の配役>
★木馬:マガキガイ/ハラダカラ/スガイ/ジュドウマクラ/アサリ/カニモリガイ/アマオブネ/クダタマガイ他  
★台車:パイプウニ/サザエ
★トロイ兵:アマオブネガイ/ヒメカノコ/スガイ/ハツユキダカラ/ヒメキリガイダマシ
★槍:ガンガゼ ★地面:ホタテガイ


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