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Kindle出版SEO対策。コレをおさえれば検索上位に

 SEO対策。
 ご自身のブログなどを運営している方には、馴染み深い言葉でしょう。中にはこの対策のために、日々工夫を凝らしている方も多いことと思います。今回はこのSEO対策を、Kindleにおいてはどのように行ったら良いかを、考察していきます。


◆SEO対策とは?

 では、そもそも、SEOとはなんでしょうか? 
これは、Search Engine Optimizationの略。直訳すれば「検索エンジン最適化」となります。検索エンジンに理解しやすいよう、Webコンテンツを最適化していくことを指す言葉です。
 そして、SEO対策とは、検索エンジン最適化により、検索結果に表示されやすくなるようにしたり、上位表示されるようにしたりする――平たく言えば「検索で引っかかりやすくする」ことです。Kindleで言えば、Googleなどの検索エンジンはもとより、Amazon検索でも読み手の目に留まりやすくなるような工夫が必要でしょう。

◆キーワード決定の超基本はタイトル、サブタイトルに〇〇〇〇〇キーワードを利用すること!

 さて、Kindle出版におけるSEO対策で最も重要なのはタイトルです。タイトル、及びサブタイトルに検索表示されやすい言葉を含めることが必須となります。
 では、検索表示されやすいキーワードは、どうやって探したらいいのでしょうか? 最も簡単な方法は、Amazon検索バーに表示されるサジェストキーワードを利用することです。
 サジェストキーワードとは、検索エンジンに探したいキーワードを入力した時、検索ボックスの下に自動表示される入力候補のことです。そのキーワードと共によく検索される言葉が、候補として上がってきます。これを元にして複数のキーワードを決定するのです。  
 手順は簡単です。まず、Amazonの検索バーに書籍のメインテーマとなるキーワードを入力します。次に、表示されたサジェストキーワードの中から出版する書籍に関係のあるものをいくつか選びます。そして最後に、そのキーワードを含んだタイトルを決定するのです。もしタイトルが難しければ、サブタイトルでも構いません。サブタイトルの検索表示のされやすさは、タイトルとほぼ同程度のようです。

 これに関しては、私の著作で実際に検証してみました。

『映画好きの、映画好きによる、映画好きのための、ちょっとこみいった話:スピルバーグ、キュアロン、デル・トロ、ディカプリオにヒース・レジャー……映画ファンが映画ファンに向けた、映画のあれこれ徹底解説本!』

 かなり長いタイトル、サブタイトルですね……。

 こちらの書籍、タイトルに含まれる「映画好き 映画好きによる」でAmazon検索すると1番上に表示されます。

2番目の書籍おもしろそ

 ダイレクトにタイトルとかぶっているので、当然ですね。問題はサブタイトルです。こちらも同じように、サブタイトルに含まれるキーワード2つで検索して上位表示されるでしょうか……? 結果は……

2番目テントやん…


 されました! 「スピルバーグ キュアロン」で検索したら1番上に表示されています。

 もちろん、上記のようなキーワードで検索をかける人がいなければ、どれだけ上位表示されても意味はありませんが、タイトル、サブタイトルに含まれる言葉が検索上位を勝ち取る上で重要なことはお分かり頂けたかと思います。
 Amazon検索のサジェストキーワードを利用して検索されやすいキーワードを調べ、それをタイトル、あるいはサブタイトルに含める、ということを徹底すれば、検索上位を狙えるのです。
 この時、ご自身でもAmazon検索でどのくらいの位置に自分の書籍が表示されるか、試してみてくださいね。上位表示されなければ、タイトル、サブタイトルを変更することも考えましょう(Kindle本は出版後もタイトル、サブタイトルの変更が可能なので、ご安心を)。

◆検索キーワードを使ったSEO対策

 では、検索キーワードについても考えてみましょう。Kindleでは検索キーワードを7つまで設定することが出来ます。キーワードを設定することで、そのキーワードが検索された時に結果として表示されるのです。
 しかし、検索キーワードはタイトルやサブタイトルと比べると、下位表示になってしまうようです。例えば、タイトルに「映画好き」という言葉がある書籍と、検索キーワードに「映画好き」という言葉が設定されている書籍とでは、同じ「映画好き」で検索すると、タイトルに該当キーワードがある書籍の方が上位に結果として表示されます。
 これを踏まえ、検索キーワードはあくまでタイトルやサブタイトルでのSEO対策を補完するものとして考えると良いでしょう。

・タイトルに含めたキーワードの〇〇を検索キーワードに設定!

 では、どうやって補完するか。

 最も簡単なのは、タイトルやサブタイトルに含めたキーワードの類語を設定することです。また「映画好き」という言葉を例に出します。タイトルでは「映画好き」を使いましたが、「映画ファン」や「映画オタク」など似たような言葉はいくつかあります。同じような書籍を求めている場合でも、検索する言葉は人によって違ってくるはずです。「映画好き」ではなく「映画オタク」を入力して探す人もいるかもしれません。
 そんな時、タイトルのキーワードの類語が検索キーワードに設定されていれば、取りこぼしがなくなります。

・人気キーワードの検索ボリュームを下げる秘訣は「ロングテールキーワード」にあり!

 また、検索キーワードを考える場合には「ロングテールキーワード」というものを踏まえると良いでしょう。これは3つ以上のキーワードから構成される、検索ボリュームの少なめなキーワードのことです。

「検索されやすいキーワードの方がいいんじゃないの?」

 そう思われるかもしれません。

 けれど、ニーズがあるものほど世に溢れているものです。言い換えれば、多くの人が求める情報はネット上にはたくさんあるのです。ですから、同じキーワードを設定しても埋もれて全く検索結果に上がってこないという事態が発生します。検索される回数が多ければ多いほど、関連したコンテンツも多く、そのキーワードを設定しても埋もれやすくなってしまうのです。

 そこで「ロングテールキーワード」です。
3語以上のワードを組み合わせたロングテールキーワードは、人気のキーワードの検索ボリュームを低め、検索結果上位に表示されやすくしてくれるのです。よく検索されるキーワードでも、続く語数が増えれば該当コンテンツは減っていくからです。該当コンテンツは少ないけれど、その言葉で検索する人は絶対にいる、という絶妙なところを実現してくれるのです。

 しかし、あまりにも突拍子もない組み合わせだと、検索する人がいません。1語の時よりは検索ボリュームが下がるけれど、この組み合わせの検索をする人は少なくはない、というちょうどいいものはないでしょうか?
 それを考えるためには、このサイトがオススメです。

・ラッコキーワード

 こちらは、無料で利用可能なキーワードリサーチツールを提供してくれているサイトです。

ラッコちゃんかわいい…

 1番初めに目につくのは、検索ボックスとその隣のプルダウン。
 このプルダウンを利用すると、月間検索数やサジェストキーワードなどの検索対象を選択できます。人気キーワードに続ける2つ目、3つ目のキーワードを決定するなら、サジェストキーワードを選択すると良いでしょう。
 キーワードを入力して検索すると、そのキーワードと共に検索される言葉がズラリと並びます。

 実際に、やってみました。
 上記の映画本の検索キーワードにロングテールキーワードを設定しようという目的で、ラッコキーワードを利用して検証します。
 「映画」で検索すると現在上映中の映画の情報ばかりになってしまうので、もう少し内容に突っ込んだ検索ワードを考えます。そして、作中で触れている「ゲイ映画」という、ちょっとニッチなキーワードを利用することに。検索してみると……

ニッチだけど、結構検索されてる

 出てきました! パッと見て使えそうなのは「名作」「洋画」「アメリカ」辺りでしょうか(洋画中心に書いた本なので)。
 そこで、「ゲイ映画」「洋画」「名作」の3つを検索キーワードとして利用することに。

 そして、実際にAmazon検索で何番目に表示されるか試してみると……


 2番目に表示されました!

 このように、ロングテールキーワードを利用することで、検索上位を狙うことができるのです。

 Kindle出版におけるSEO対策について、いかがでしたでしょうか?
 ちなみに、ロングテールキーワードについては、こちらのブログを参考にしました。
 ラッコキーワードについても記載されています。分かりやすく、とても勉強になりますので、ぜひお読みください。

 そして、これはKindle出版についての有益な情報を発信し続けてくださっている、れおるーくさんのブログで紹介されていた記事になります。

 れおるーくさんは、こちらでもSEO対策の方法について書いてくださっています。https://leoruuku.com/kindle-publishing-title/

 こちらも、とても勉強になりますので、どうぞご覧ください。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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