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わたしのすがた

「党首になるか、議員になるか、どっちがいい?」

衆院選選挙特番を見ながら、相方に問われ驚いた。

驚いたわけは、立候補を示唆されたのが、初めてではないからだ。

前の彼氏も、当たり前のように、私がじきに議員になることを想定していた。「PTA会長やって、市議から県議くらいは行くでしょ」。当時は、記者になる夢は抱いていなかったから、出身県で人並みに子を育てる世界線だったけど、彼にはそう見えていたらしい。

かれこれ、10年前。

この間、自分の生き方や価値観、優先順位、あらゆることを見つめ直し、大きく軌道修正した。・・・つもりだったけれど、近くの人から見える私は、大きく変わっていないらしい。

軌道修正中に夢中になって読んだ本に、「全部バレてる」って書いてあったけれど、本当にその通りだな。

自分を押し殺している、自分を偽っている、自分を隠している、と思っているのは自分ばかりで、周囲は「見られたい自分」に合わせてくれているだけ。

秋の異動希望調査では、政治部を希望した。

来春の異動でかなうかどうかわからないけれど、「自分にはできない」と思っていた世界へ、一歩踏み出してみる勇気が出てきた。

次は、どんな自分が見えてくるだろうか。

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