食物繊維とり夫

細々といらんことをここにたくさん書いてある。どれもこれも読みごたえないし面白くないけど…

食物繊維とり夫

細々といらんことをここにたくさん書いてある。どれもこれも読みごたえないし面白くないけどそういうものを読むことってきっと何か、こう、無駄だとは言い切れないというか、いや、無駄だわ。だめだ。 @zoumusin

マガジン

  • 書きそうで書かない、ちょっと書くサラリーマン

    日記的なやつじゃなくて、出来るだけ完全に嘘の話をここに書きたい。

  • ぼぐのはぐぶづじ

    ブログに投稿したやつをこうやってまとめたら本みたいになってうれしいというやつです。よろしくお願いします。

  • 海はいつから星はどこまで

    だらだらブチブチかいたやつをまとめました。おれだけが待ってたマガジン、ついに出た。

  • お酒について

    大好きな、お酒について書きます。

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ヘナナイスハズカム

毎年、初めて海を見た日には今年初めての海だなあと思う。それは、子どものころはたいてい夏で、大人になってからは夏を過ぎても海を見ていない年も多かったが、今年は近年ではかなり早い初めての海だった。 逗子海岸は鎌倉の一つ向こうの駅で降りて少し歩いたところにある。 砂浜の堤防をくぐる小さなトンネルの向こうに不意に現れるので、「あ海」と言ってしまった。甘木さんとしばらく海だねと言い合う。海だね。今年初めてだ。だいぶ早いね。犬がいるね。ヨットの帆が見えるね。海の匂いは海が見えてか

    • とり夫さんを囲む会vol.8の原稿

      「とり夫さんを囲む会」を君は知っているか? 名古屋の栄の『薬膳バー』という名門クラブで一年ぐらいやっているイベントだ。 一年ぐらい、名門クラブで隔月開催でやってきて、動員客数が大体、多めに見積もって14人ぐらいだ。 延べ、でだ。 イベントといっても、一晩やるわけじゃなくて、いつも「メンヘラナイト」という毎月開催の夜通しやるイベントのまえに、2回に1回、1時間とかでやる。 本編の演者もまだ来ないなか、だいたいいつも店主ととり夫と「とり夫さんを囲む会」を発起してくださった

      • おたからくん、おたからくん…

        なんか、かわいいんだよな。ずーーーーーーーーっと長いこと閉じ込められてたとは思えないぐらい、元気そうで。でも本当に、元気でいてくれてよかった…。 君の顔をみてて思ったんだけど「何も考えてない」っていうのを本当にすると、おれたちには考えもつかないような圧倒的な絶望とか、生きるために絶対に必要だから部屋の隅の埃とかから無理矢理想像したワクワク感とか、そういうのがあるんだろうな。 「お?なに?なになになに?」っていうその顔が本当にかわいい。おれなんかが上から言える立場じゃないん

        • 街の帰り道

          今年がはじまってすぐに、家の前の公園のナイター照明が取り壊された。ぼくがこの家に初めて来たときからあった大きくて高い灯だ。 それが無くなってしまって半月もすると、有ったときのことがもうだいぶ朧げになってしまった。かなり大きな設備で、高さもあり、雄大な存在感でそこにあったはずなのだが。 しかし、気がついてみれば家から見えてたボーリング場の天辺についていた大きいボーリングのピンの飾りも、いつの間にか無くなっている。あれがこの辺ではいちばん高い建造物だったのに。 考えたんだけ

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          ぎゃざがタノシイ

          クリーチャーたくさん出して圧倒的な場を作って一斉攻撃して勝ちたい。 だけど、クリーチャーたくさん並べるデッキって、どうしても「クリーチャーたくさん並べる」ことにデッキのリソースやゲーム中の手数が割かれてしまい、最終目的である「一斉攻撃」に繋がらずに滅びることが多いような気がする。 これは僕の人生にも言えることで(楽しいことがあるとすぐに自分に引きつけて考えるしその流れで考えたことはすぐに言いたい)自分の準備というものを万端にしている時間が幸せなので、それの成果を試すタイミ

          ぎゃざがタノシイ

          外で人生に降られる

          帰りに寄ったスーパーで「カット白菜」が売り切れてて次のスーパーに行ったらそもそも「カット白菜」なんかなくて半泣きになりながら「鍋用野菜セット」を買って自暴自棄になりそうになっても豚肉の1番安くていいやつを選んで外に出たら雨で自転車で泣きながら帰るとき好きで生きてるんじゃないのになんでこんな目に遭わなきゃいけないんだって思いながら今年まだ着始めたばっかりのコートがベタベタの雨にズクズクに濡れて一日何回負けたら悔しくなくなるんだろうかと思ってたら赤信号に捕まってメガネは悔しさで曇

          外で人生に降られる

          おれは怖かった

          子ぐまのころからおれは弱いクマだった。そのまま親を離れ、大人になるときの決定的な闘いに敗れ、敗れ敗れて山から逃げてきて腹が減って死にそうだった。そこへ、目の前にぼくよりも死にそうなシカが居た。ぼくよりもかわいそうなシカが居た。 気がついたら鼻に温かいぬめり。そして腹がくちていた。もう山には戻れない。山は怖い。クマがたくさんいるから。しかし、人里も怖い。人間はクマを見るなり殺そうとするから。でも、シカはかわいそうだった。 人里でウシを襲って食べた。できるだけ素早く、人間に見

          おれは怖かった

          独身が食べるもの

          最近、コンビニのご飯を食べすぎてて、もちろんおいしいから食べてるんだけど何となく切なくなり自炊をするようにした。 料理漫画を、味いちもんめとか、ラーメン発見伝とか、よく読むので、炒め物は難しいけど煮る料理は途中で修正が効くということだけ覚えていて、だから自炊はもっぱら汁物だ。 一食のめしを食べるために、毎度台所に立って働くのは嫌なので、大きな鍋に一週間分ぐらいの炊き出しみたいなものを作る。そのレシピを大公開する。独身必見! 【これが独身鍋だ】 鶏皮…300g 玉ねぎ…大

          独身が食べるもの

          使命を帯びてみたかった

          「もう引退してもいいんじゃないか」ぐらいの歳の老人が食べものを出してくれるお店ってなにを頼んでもおいしいと思う。もう引退してもいいのにやってるというのは、やむにやまれぬ情熱があるからであり、その情熱は闇雲に振り回されているわけではなく何万回も繰り返され洗練の極みに達さんとする動作や、長年それを人生にしてきたことで身につけた霊感などの裏打ちの下で発揮されているわけで、たとえば今日行った焼き鳥屋さんだったら、この人が人生で最後に焼く焼き鳥がイチバン美味しいんだろうな、と思う。

          使命を帯びてみたかった

          息災か。過ごせているか。

          毎日、暑いですがいかがお過ごしでしょうか。 今日は僕が初めて「ネギトロ」を単品で頼んだ日になりました。うずらの卵とか刻んだ葱とかと一緒に出てきておいしかった。 あと、野菜の天ぷらの盛合せを頼んだら大きめのメンコぐらいの大きさの昆布の天ぷらが居て、これも初めて見たし食べたけどおいしかった。 そのあといつもの像のところへ行く前に近くの自販機でお茶を買ったんだけど、これも初めて見るお茶で、「茶π」っていう題名で250円もした。 ほとんど桃の天然水の味でおいしかった。 いつも

          息災か。過ごせているか。

          生活は今

          メチャメチャ、キビしい人だって今ごろ、家に帰ってお風呂に入ったりしてるんだろうな。 生活というのは人生にとってのなんなんだろうか。 僕の人生にとって生活とは「余白」だ。「余白」のために生きるつもりはさらさら無いけど、しかし、人生だけで突っ走ったら多分17年で人間はしぬ。 「余白」はしかし「無駄」と同じく、「つまらない」の仲間ではない。お弁当のスキマのブロッコリーぐらい色濃く、香り高く、美味しいものだ。 だから人生から戻ってきたら「余白」を「無駄」に過ごしながらヘラヘラ

          「もうおれはモテなくていい」という安心感について

          もう、おれはモテなくていいんだと、19才のときに、肉親以外で初めて自分を肉親と同じぐらい肯定してくれた人に出会えて、思って、今もこうやってその人のことを考えてる間にも「もうおれはモテなくていいんだ」という気持ちでじわじわと心臓が温かくなっていくような気持ちにひたひたになっている。 自分みたいなひとに好きになってもらえたのは、自分みたいなヤツと気が合うからだと思う。 自分みたいなヤツとは気が合う。だって自分みたいなヤツとは自分を自分以上の何かに見せようとか、しなくてもお互い

          「もうおれはモテなくていい」という安心感について

          ひとつ向こうの駅の焼き鳥屋さんについて

          「王将」というお店なのですが餃子のチェーン店ではない。焼き鳥やさんなのです。僕がいつも乗ったり降りたりする駅のひとつ向こうで、昔からずっとやっている、豚足のうまい焼き鳥やさん。今日はじめて行ったんだけど最高だった。 お店に入ると入口から2本、厨房を挟んで真っ直ぐ奥に続いているカウンターがあって、入り口側の1番前には焼きとりを焼く場所があって、大将はずっとそこに居る。その焼き場には大きくダクトと出窓がついていて、お店の看板の横からいい匂いを乗せた煙をもくもくと出しつつ、外の往

          ひとつ向こうの駅の焼き鳥屋さんについて

          精進揚が好きです

          同じくあなたが好きです。 人生の費いかたについて、お風呂でシャワーを浴びながら考えたことです。あなたと、あなたの顔、声、話すこと、話しかた、そのときの顔やいじわるそうな目尻などが好きです。 だから僕の中にいてくれ〜、と思いながら思ったことを書き直しました。 世界から求められたテーマに人生を賭ける人、自分の中にあったテーマに人生を捧げる人、この2つがあると思う。どちらにも憧れるんだけど、ぼくは怠惰で眠るのが好きで、どちらにもなれないとも思う。でも、どっちかというと後者の方

          精進揚が好きです

          すし屋でお酒飲みたい、という33才らしい背伸び感

          お寿司屋さん。欲を言えば「すし居酒屋」みたいな。もっと欲を言えば、「や台ずし」じゃないところ。僕はそんなお店を知っている中年になりたいばかりの4回戦ボーイなのですが、それでも33才になってしまった。 馬齢を重ね、「すし旬」と「マグロー」があるからいいやと鈍感になり、しかし今池遠いよな…。と思ってガリガリ検索して見つけたお店に今日、やっと行ってこれて最高だった。 「値段が書いてない」っていうのは予習してたんだけど、「わりと気さく」そうだなとにらみをつけていて、1軒目をバーで

          すし屋でお酒飲みたい、という33才らしい背伸び感

          自分が出せる音

          会社でパソコンを触っていて、疲れたときに肩を伸ばしたときの「ペキペキ」 夜に家で風呂に入って足の指をのばして動かしたときに水中で鳴る「ポキポキ」 ベッドに這入って枕に首を預けて背骨を伸ばしたときの「バキバキ」 あした、朝、起きられたらぼくは「ワクワク」していたいな。自分の信じられるような、胎の底から出てくるような音と一緒にずっと居たいないやい。

          自分が出せる音