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第105回選手権大会《11日目を終えて》

第一試合 仙台育英vs履正社


    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
仙台育英 0	2	0	1	0	0	0	1	0	4
履正社  0	2	1	0	0	0	0	0	0	3

また高い壁を乗り越えベスト8へ!
決勝戦レベルの対決。
先発は履正社増田、仙台育英湯田。

2回表、仙台育英7番へ打順を下げた2年生鈴木がレフトへツーランで先制!
やはり大事な先制点は仙台育英が取った。

しかし、履正社の7番小川も黙っていない、二死二塁からタイムリー、8番只石も続き、すぐさま同点に追い付く。

3回裏、履正社は仙台育英野手陣のファンブル、悪送球2つで1点を勝ち越す。
仙台育英は珍しく3つも失策が連鎖してしまいましたが、1点で良く凌いだ感じ。

この夏初めて追い掛ける展開になった仙台育英はそのすぐ後、4回表に二死からチャンスを作り絶好調1番橋本が同点タイムリー。

仙台育英は6回から高橋へ継投、履正社は7回一死から福田へ継投しピンチを凌ぐ。

お互い譲らずの好ゲームは終盤へ。

8回表、仙台育英は先頭の3番湯浅がライト線へ2塁打でチャンスメイク、4番斎藤がキッチリ初球をバント成功、一死三塁から5番尾形がスクイズ成功で勝ち越し。
クリーンナップ3人でバントも確実に決めて一点を取る野球もできる強さを見せた。

クライマックスは8回裏、反撃の履正社。
二死一三塁のチャンスを作り、ここでとっておきの代打坂根、選抜で4番、府大会で負傷しなければ本来このチームの4番を打つ男。
仙台育英高橋-尾形のバッテリーの配球はなんと!4球オールストレート!最後は144kmで空振り三振!迫力満点の勝負でしたね。
清原vs野茂の対決を見ているようでした。

履正社は打力、投手力、守備力と全てにレベルの高い戦力でしたが、惜しい敗戦でした。

須江監督も『まだベスト8ですか?』って答えていたけどまた一つ高い壁を乗り越えた。
ナイスゲーム!頂点まであと3つ!

第二試合 智辯学園vs花巻東


    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
花巻東 	2	0	1	1	0	1	0	0	0	5
智辯学園	0	1	0	0	0	1	0	0	0	2


16安打の猛攻で智辯学園のお株を奪う!
先発は智辯学園藤田、花巻東葛西、主戦は温存し、そろそろ投手陣のやりくりが難しくなってきた。

花巻東は初回に5番千葉のレフトオーバータイムリーで2点先制、2回に智辯が1点返して、3回から智辯は2番手田中へ継投。
傷口が広がらないうちにエース中山へ繋いだほうが良いんじゃない?と思ってました。

3回にまた5番千葉がタイムリーで3-1に。
4回には死球、一塁後逸のノーヒットで1点追加で4-1に。

5回終わって
花巻東7安打4得点
智辯学園7安打1得点
花巻東左横手の葛西は打たれながらもあと一本を許さず1失点で凌いでいく。

6回には麟太郎この日3本目のヒットが火のでるような強烈なタイムリーで5-1に。
智辯はその裏、1点を返すも、7回以降は1安打で終戦。

智辯小坂監督はエース中山以外で中盤まで持ち堪えて、リードした展開にして後半を中山で逃げ切りたかったんでしょうが、16安打を放った花巻東の打力を見誤った。

7回から登板したエース中山は力があり無失点でしたから頭から行くか、徳島商戦の様に初回2点取られた時点で中山投入していれば、展開は変わりましたね。

智辯は奈良も和歌山も強打を売りにするが変則投手や遅球投手に脆さがありますね。

花巻東佐々木監督は先発の葛西に腕を少し下げて投げるよう指示していたそうだが、予想以上にハマって小松も北條も使わずに勝てたのは大きいですね。

麟太郎は3安打1打点で打率は.500に。
後ろを打つ4番北條も3安打で打率.545、5番千葉は4安打で打率.417と恐ろしい中軸の打率になってます。


第三試合 おかやま山陽vs日大三



    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
日大三 	0	0	1	0	0	1	0	0	0	2
おかやま	1	1	0	0	4	0	0	1	0	7

3戦連続日大系列撃破で日大キラーを命名!
先発はおかやま山陽西野、日大三安田。
初回、2回とおかやま山陽が得点し2-0。
安田の甘くなったストレートをしっかり捉まえました。

3回に日大三が二宮のタイムリーで1点返すも、5回おかやま山陽が5安打を集め一挙4点追加し6-1に。

おかやま山陽は西野5回-三宅3回2/3-井川1/3と繋ぎ7-2で逃げ切った。

堤監督はここまで3試合全て三人の継投で戦っており、三宅12回2/3、西野9回、井川5回1/3、三浦1回投げている。
2001年決勝で日大三に敗れ準優勝に終わったが『三本の矢』で大躍進した近江のよう。

日大三打線は今日も繋がらなかった。
3番二宮は孤軍奮闘、腰の座った振りで3試合8安打3打点打率.615と良いバッターでしたね。
エース安田も魔球を駆使して良く投げました。

ダークホースおかやま山陽は日大山形、大垣日大、そして高校野球界に於ける日大系列のトップに君臨する名門日大三までも撃破し快進撃を見せている。
出来れば次は土浦日大と当たりたかった…


第四試合 神村学園vs北海


    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
神村学園	4	0	0	3	0	2	0	0	1	10
北 海 	1	1	0	0	2	0	0	0	0	4

神村学園は今日も二桁得点で未だ順風満帆!
先発は神村学園松永、北海岡田の両エース。

初回から神村学園打線が火を吹く。
失策と四球で貯めた走者を5番岩下からの3連続タイムリーで一挙4点先制。
このチーム、先攻で初回に必ず先制して試合の主導権を握る、所謂強いチームの戦い方。

北海も1回に4番熊谷、2回に8番岡田のタイムリーで4-2と追い上げるが、4回表、神村学園は二死走者なしから四球とヒットの走者をまた5番岩下、6番上川床の連続タイムリーで3点追加し7-2と引き離す。

粘りの北海は5回裏に4番熊谷のツーランで7-4と食い下がるが、6回表、神村学園は2点を追加と近づくと引き離すの展開に。

5回途中、松永から左腕黒木へ継投し、北海打線をノーヒットに抑え完勝。

神村学園打線は今日も12安打で二桁得点、ここまで3試合得点31、失点7、全て6点差以上の圧勝が続く。

神村学園小田監督、3回目の選手権で初のベスト8進出👏声がガラガラでしたけど…

敗れた北海は投打に期待された熊谷、特に道予選で5本塁打の片鱗は今日の左中間への完璧な本塁打で証明した。打率も.545と強打者でもあり巧打者でしたね。

ゾウさん予想は31勝10敗

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