今日、父と喧嘩をした。 歳のせいか最近父の発言が子供っぽくなってきたのだ。 父は帰宅する度「今日は誰々が、何々って言ってきてどうたらこうたら」だとか会社の愚痴を私に聞かせてくる。 まるで幼稚園児が「今日、たかしくんがオモチャとっちゃったんだよ!」と母親に言いつけるように。 幼稚園児なら可愛いが、還暦超えの大の男が……勘弁してくれよ。 そんなわけで、今日は私の優しさ袋の底がついてしまったのである。 いつもなら「大変だったね。」とか共感するような言葉をかける私だが
今電車に揺られながら、私はこの文章を書いてる。しかも地下鉄だ。 私は地下鉄というのが、少しばかり苦手で、普通電車に比べ酔ってしまうのだ。 景色が見えない閉鎖感というか、ただでさえ電車が苦手で「次の駅までは何があってもここから逃げられない」という、まるで監禁されているような気分になってしまうのだ。 そんな気分を紛らわそうと文章を書くことに決めたのだが、それでも胸がきゅっとなり始めてきた。 よし、得意の妄想でもしよう。窓の外が暗いのはトンネルの中だからではなく夜空が暗いだ