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作っただけでは売れないこの時代に、私は、絵本を売りたいのです。

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」という、ゼクシィのコピーがある。

時勢を捉えつつ、その価値を再定義するような、攻めたコピーとして話題になった。

僕も今、同じような想いで絵本などの創作物を製作販売する「TOBIRAプロジェクト」という企画を進めている。

今どき作っただけでものが売れる時代ではない。

福祉施設が作ったから、と言うだけで温情で買ってもらえるのではないか?という甘えた発想はこのリアリストには元より持ち合わせていない。

無料であることが価値を生む時代に、価値のないものに値段はつかないし、
1円でも値段を付けるなら相応のものを世に出さねば見向きもされない。

僕はそれを重々知った上で、あえてこの企画を進めている。
周囲から費用対効果や、他の業務への影響を心配する声はあるが、何も行動しなければそれこそ一円にもならないし、可能性は拡がらない。

僕はこの一年、絵本に携わるために自らの業務を見直して、人に任せるところは任せて仕組み化し、手放すことで自らのリソースを生み出した。

そうまでして作り始めて一年になるが、10作品が世に出て、累計1313円を売り上げ、26名の方が購入し、約1000P近くKindle Unlimitedで読んでくれた人達がいる。

それは小さな一歩だが、
作った人にとっては大きな一歩だ。

自らの生み出したものに価値がついたことが、関わった人達にとって大きな自信になった。

僕は売り上げよりも、この目に見えない「自信」という不確かで曖昧な、生きていく上で何より大切なものを皆さんに得て欲しいのだ。

自信など他人が与えられるものではないし、そこらで売ってもいない。自ら行動して獲得するより他ないものだ。

その機会を提供できるのは大変貴重なことではないだろうか?

無論まだ前途は安泰とは言えないし、慈善事業でない以上、売り上げが小さいうちは僕がやっていることに関して、引き続き疑問の声も投げかけられると思う。

だからこそ、こんな勝手を許してもらっている会社には感謝しているし、ちゃんと値段がつくものを責任持って作りたい。売り上げという数値目標を達成して、周囲の人にも安心して応援してもらえるような企画に育てたい。

ここまで読んでどんな作品があるのか気になってくれた方は、下のリンクから作品の一覧に飛べるので、挑戦の結果をぜひご覧になってみていただきたい。

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