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子どもとおとなのための読み聞かせ『お話の森』のお話

2022/07/31シアタートラム。開演30分前に開場。ソワソワが止まらない。

入場するとこじんまりとした劇場で、ステージからとんでもなく近い。出演者の汗も浴びそうなくらいだ。

ゆっくりと照明が落ち、生バンドの音楽と合わせて始まるアニメーション。
終わりころ、アニメーション化された片桐仁さんの顔が画面いっぱいに。
と同時に
「こんにちわ~片桐仁で~す。陽性になりまして、今回はリモートで参加することに…」
私の心臓一瞬止まる。会えないのか!

と思った瞬間上手かみての扉から「うそだーよおーー」と飛び出してきて一言「不謹慎!」。
近すぎて歯まで1本1本はっきり見えた。手を伸ばせばハイタッチできる。

「もうアニメーションで先に僕でちゃってるから、出てくる理由がわかんなくてどうしようかと思って」「今日も鼻の奥まで突っ込んできましたから大丈夫ですよ」と言い訳。
片桐さんの衣装はおそらく私服のtk.TAKEO KIKUCHI「モナリザ」総柄シャツ。白ボトム、カラフルスニーカー。(UGG?)

おおきなかぶ~

作:ガタロー☆マン 誠文堂新広社

かぶ型の袋に入った本を地面から抜き出す片桐さん。

お子様の心をぐっとつかむ物語と片桐さんの動きにケラケラと可愛らしい笑い声があちこちから上がる。
何回か同じシーンを繰り返したあと子供たちの笑い声に「まだ面白い?」「もう飽きちゃった?」

最後はステージ中央に並んだ小さな椅子に本を並べる。


どうぶつえんは おおさわぎ

文:二宮由紀子 絵:あべ広士 文研出版

ステージのかたわら、麻の手提げから色んな形の色紙を出す。途中「これくらいでいっか」。

「あべひろし?」「あの人とは別の人ですからね」

最後「なんだこの話!」と叫んで終わる。

ついてくる

作・絵:小川育 教育画劇
照明、さらに暗く。
途中で鳴るシンバルにビビるちびっこたち。

デカデカ

作:軽部武宏 長崎出版
天井から降りてくる本。パシッとキャッチする片桐さん
「親御さん、短いから読み聞かせしやすいですねー、でももう絶版なんです。僕、世田谷図書館から借りてきました」

のら犬 ボン

作:たじまゆきひこ くもん出版
大人も考えさせられる1冊。保護犬が家族にいる片桐さんらしいチョイス。小さい椅子に座って読み聞かせ。これまでと違い真剣なムード。

うどん対ラーメン

作:田中六大 講談社

「うどんとラーメンどっちが好き~?」
ラーメン圧勝の座席。
「あれ?関東だからかな?もう一回聞いてみよう」
同様にラーメン圧勝。

ステージ奥からおかもちをもってくる
「これ何かわかる人~」
シーンとする劇場内
1人だけ「中に入れて持ってくるやつ」
ステージ上からその子に近づいて
「そうだね~名前はわかる?」
無言の少女
「これはね、“おかもち”っていいます」

食品サンプル同士の激しい戦い

エンディング曲「終わる瞬間」

演奏:馬喰町バンド
泣ける。

構成:川尻敬太
芸術監督:白井晃

【その他】
・時折、ミニタオルで顔を拭く片桐さん
・馬喰町バンドのギターの人がかつて片桐さんが履いていた限定スニーカーを履いていた
・芸術監督である白井晃さんがニコニコしながら子供たちを見守ってロビーにいらっしゃった
・絶対目が合った!!!!!!


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