夏休み決まっての楽しみの１つは、家族で映画を見に行くことでした。
しかし父は何故か不参加で、母、兄、弟、私の4人でいつも出かけました。

ラジオ体操が終わると、急いで家に帰り、すぐさま出発。
早朝の電車に飛び乗って、ひと駅隣でおりて、映画館までダッシュしたりしていました。

今ではこんな事もしなくて済むのですが、というのもこの時はまだ指定席制度が無い時だったので、来た人から順番に入場するかたちでした。
なので早く行ったもの勝ち！良い席で映画を見るため私達は走りました。

いつも途中で飲み物を買ってもらっていたのですが、私は、桃の天然水、 黒い紙パックのりんごジュース、午後の紅茶レモンティー、のどれかを買ってもらっていました。映画のおともはポップコーンではなかったのです。

桃天と映画館は私にとってたまらなくノスタルジーを感じさせる組み合わせです。

印象に残った映画

このとき観た作品で記憶しているものは、ドラえもん、ポケモン、ゴジラ、モスラ、ジャングル大帝、もののけ姫、ホーホケキョとなりの山田くん、エルマーのぼうけん（←ちょっとあやふや）101匹わんちゃんの実写バージョンの１０１と１０２、スチュワートリトル、ハリーポッターなどです。冬休みに観たであろう作品も混ぜてしまいましたが、記憶の整理ということにして、記します。

早朝にダッシュをして観に行った作品はポケモンの映画でした。「ミュウツーの逆襲」「ピカチュウの夏休み」の２本だてだったと思います。（そういえば最近リメイクされていました）一番乗りとはいきませんでしたが、すぐに入場できて楽しく観ました。トゲピーのキャラクターを、家に帰ってから真似をしていっぱい描いたなーと思い出しました。ポケモンのキャラも今となっては殆ど分からず。昔は100匹の歌を覚えて全部言えたはずが、今ではもう殆ど出てきません。悲しいですね。

また「もののけ姫」は観にいく予定はなかったけど、勢いで観たという作品です。別の映画を観たのですが、思ったより早く終わったのでもう1本観たいということになりました。
ちょっと話がそれますが、この時は2本見ないと気が済まないというのがあり、映画館をハシゴしたり、同じ作品を2回観たり、ということをよくしていました。同じ作品を2回も観るなんて、、ちょっと今では無理です。
そういったわけで、映画館の前まで来ると、もののけ姫の横断幕がバーンと貼ってあって、すごい人が並んでいたので、これが観たい！となりました。
最初に観た時は、こわいけど、すごいなという感想でした。見応えがあって、強く印象に残りました。木漏れ日の中を歩くシーンがすごく印象に残っていて、劇場の真ん中、左端に座って観ていた自分ごと記憶に残っています。

また、同じジブリ作品で「ホーホケキョとなりの山田くん」を観に行った時のこと。劇場内の人も私も声を出してゲラゲラと笑いました。劇場内でこんなに爆笑の渦が起こることは今まで経験したことがありませんでした。中でも母が、私の隣で1番笑っていたのがおかしかったです。

映画館ってやっぱりすごいなーと思うのはこういうことがあるからです。
忘れられない忘れたくない瞬間は、空間ごと覚えていて、いつまでも心に残りつづけています。