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せまゲー生半可集(20)~Transposition  シンプルカードゲーム

まずは。
noteをはじめて5年目突入となりました。

今後ともよろしくお願いします。

それはそうと。
前回の記事はこちら。

一次元囲碁『Alak(アラク)』を紹介しました。
今回も、一応一次元盤面です。

リスト最後尾紹介のゲーム

せまゲーを仕入れるために、いくつかの資料を用いていますが、最も活躍しているのがBoardgamegeek内にあるGeeklist「Games played on a 1×n grid (one-dimensional grids)」です。

現在32個登録されていまして、その最後(アルファベット順)になるのが、『Transposition(トランスポジション)』になります。

考案者はGregory Keith Van Patten(グレゴリー・キース・ヴァン・パターン)さん。
いくつかのボードゲームのルールを考案しており、iggamecenterでも『トランスポジション』を遊ぶことができます。


ルールと遊び方

『Transposition(トランスポジション)』ですが、恐ろしく単純なコンポーネントとルールのゲームです。
トランプがあれば誰でも遊べる2人専用アブストラクトゲームです。

用意するもの:
数字の1〜8が書かれたカード:各1枚 合計8枚

以上。

ゲームの準備:
左から右へ、数字の小さい順に、1列にカードを並べます。

奇数のカードは赤、偶数のカードは青で区別しています。

以上。

プレイヤーの手番でできること:
先手後手と交互に手番を繰り返します。
手番となったプレイヤーは、並んでいるカードから2枚選んで、入れ替えます。

「4」と「7」のカードを入れ替えます。


ただし、必ず右のカードのほうが左よりも数字が大きくなくてはなりません。

左「5」と右「2」では、左が数字が大きいので
これら2枚の入れ替えはできません。

以上。

ゲームの終了と勝敗:
先手は奇数(赤)、後手は偶数(青)のカードが左から右へ大きい順に並べることができると勝利となります。
双方同時に、勝利した場合は引き分けとなります。

偶数(青)のカード4枚「8」「6」「4」「2」は
左から右へと大きい順になっているので、
後手の勝ちとなります。

以上。

……以上です。
え、これ、ゲームになるんだ。
しかも、双方のプレイヤーは、手番では相手のプレイヤーと同じアクションができる(任意の2枚のカードを入れ替える)ので、不偏ゲームでもあります。

プレイ例

『Transposition(トランスポジション)』で使用するカード枚数は8枚ですが、偶数枚であればいくらでも増やして遊ぶことができます。

逆に、少なくするとどうなるか。
6枚だと、


1手で終了。

8枚であれば、最低2回入れ替えつ必要があるので、ちゃんと遊べます。

では、ちょっと極端な手ですすめつつ、プレイ例をあげてみます。

1手目(先手):

「1」と「7」の入れ替え。
次に「3」と「5」の入れ替えで、「7」「5」「3」「1」と並んで勝ちになります。
まあ、当然ジャマをします。

2手目(後手):

「7」と「8」の入れ替え。
一番左に移動した「8」は、この先ほかのカードとの入れ替えはできません(「8」より右にあるカードはすべて「8」より小さいので)。

3手目(先手):

「1」と「7」の入れ替え。
とことん攻めてみます。
これで「7」のカードは「8」のカードと同じく、この先ほかのカードとの入れ替えはできません。

4手目(後手の勝ち):

「4」と「6」の入れ替え。
これで、「8」「6」「4」「2」と大→小の順にならんでいるので、後手の勝ちとなります。

極端なプレイ例となっておりますので、先手が決して相当不利ということはないと思います。
といいつつ、パイルール(最初のプレイヤーの1手を判断して、他方のプレイヤーが先手後手を選ぶ)も適用します。

締め

ということで『Transposition(トランスポジション)』の紹介でした。
せまゲーシリーズもこれで20本目。
引き続き気になるゲームかあれば書きますのでよろしくです。

では。

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