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超動くマンカラ(8)~続・Pussa KanawaなWalak-pussa

前回のnoteはこちら。


「Walak-pussa(ワラク・プッサ)」の遊び方を紹介しましたが、今回はその続きになります。
前回も書きましたが、ルールの説明を省いたり、曖昧にしている箇所もありますので、フィーリングでご了承下さい。
「LUDII PORTAL」にある「ワラク・プッサ」の資料を参考にしています。


第2ラウンド開始

前回は、

第1ラウンド終了

で終わりました。
このあと、第2ラウンドの準備になります。
盤上に残った石は……この記述がないのですが、おそらくゲームから除外すると思います(曖昧でーす)。
一旦、盤面の穴全てをからっぽにします。

それぞれのプレイヤーは、得点として多数の石を持っています。
盤面の手前にある一番左の穴から反時計回り(左から右)に、石を4個ずつプレイヤーの手前の7つの穴に配置していきます。
配置して、手持ちの石が余ってしまった場合は……おそらくゲームから除外すると思います(曖昧でーす)。
逆に、手持ちの石が3個以下で穴に配置する場合は、残りの石をすべて置きます。
さらに、手持ちの石がなくなったが、まだ石を入れていない穴がある場合は、穴を枝や葉っぱなどでふさいで、このラウンドでは使わないようにします。

手前のプレイヤーの手持ちの石だけでは、
7つの穴に全て配置できなかったので、
石のない空の穴を、葉っぱや小枝で覆います。

これで、準備完了。
第2ラウンドは、石の少ないプレイヤーが先手となり、第1ラウンドと同様にプレイします。


……で、いつゲーム終了するの?

ラウンド終了後に、プレイヤーの手持ちの石が0になるまで

です。
資料では「このゲームはほとんど途方もないもの」と、終りが見えないと、正直に書かれています。
「ワラク・プッサ」はある意味、

レガシーシステムのマンカラ。

その代表、と言えるかも知れません。
レガシーシステムについて、以前こんな記事を書いたことがありました。


第3ラウンド開始

第3ラウンド以降も、第2ラウンドと同じように、準備をします。
さらに、「ラウンドで使用しない(枝や葉っぱで塞いだ)穴のあつかい」のルールが追加されます。

使わない穴は一番右側から並んできます。
その1つ目を「puta(プタ:意味は息子)」、2つ目は「naga(ナガ:意味は妹)」3つ目以降を「wara(ワラ:意味は奴隷)」と呼びます。

「プタ」がある場合は、その反対側にある相手プレイヤーの穴にある石を1個ゲームから除外します。
「ナガ」がある場合は、その反対側にある相手プレイヤーの穴にある石を2個ゲームから除外します。
「ワラ」がある場合は、その反対側にある相手プレイヤーの穴にある石を3個ゲームから除外します。

盤面の下側にある、
青の破線の穴が「プタ」、
紫の破線の穴が「ナガ」、
オレンジの破線の穴が「ワラ」です。
上の点線の穴から石を除外していきます
(おそらく、該当する色の穴に対応して
1個とりのぞく、と推測します)。

……だと思います(これまた曖昧でーす)。
しかし、これで盤上にある石が加速度的に減って、ゲーム終了へと収束しやすくしています。

他にも、ラウンド終了後に手持ちの石が少ない場合の置き方のルールもありますが、割愛します。

Walak-pussaの仲間

「Walak-pussa(ワラク・プッサ)」を紹介した文献「Ancient Ceylon(古代のセイロン)」には、他にも類似したマンカラ「Puhulmutu(プフルムトゥ)」があります。

これも、レガシーシステムなマンカラです。

プレイヤーの手番での、石の動かし方と石の取り方が「ワラク・プッサ」と異なります。

◆マンカラで石を播くときに、石が3個ある穴は、石を撒かずに隣の穴へスキップします。
◆ただし、最後に石を播く穴に石が3個ある場合は、その石全てを取り上げて手持ちの得点として、手番終了です。
◆最後に石を播く穴に石がある(3個以外)場合は、その穴から再度マンカラを行います(プッサ・カナワではなく、マルチプル・ラップです)。
◆最後に石を播く穴がからっぽだと、手番終了です。

【余談】
ちなみに「Puhulmutu(プフルムトゥ)」の意味は「Ash-pumpkin Pearls(アッシュパンプキンの真珠)」です。
アッシュパンプキンは、カボチャの種類ではなく、「パンプキンアッシュ」というトネリコ属の樹木を指しているのではないかと思われます。しかし、
パンプキンアッシュは北米のみに生息するので、不特定のトネリコ属の樹木とみたほうがよさそうです。

締め

ということで、「Walak-pussa(ワラク・プッサ)」の続きと、その仲間「Puhulmutu(プフルムトゥ)」をチラリ、でした。

マンカラの記事を書けば書くほど、知らない情報がワンサカでてきて、「まだお前はマンカラを知らない」と痛感しております。
それはもう、群馬県を知らないくらいに匹敵するレベルです。


生きて帰れる心地がない。
まったくない。

次回は、番外編に戻って(というか、なんで本編おろそかにするの)、お手玉ンカラ「Seethaipandi(シータイパンディ)」の続きを書きます。

では。
 

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