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せまゲー生半可集(14)~「OOXOO」も0.007?

前回の記事はこちら。

『Treblecross(トレブルクロス)』が、「8進ゲーム」だと0.007であらわすことができることを書きました。
今回は、その続きとなります。

「OOXOO」のおさらい

「OOXOO」は、以前書いた記事

にて、『Treblecross(トレブルクロス)』と同等なゲームとして考えてみたゲームです。

『トレブルクロス』では、手番にコマ(X)1個を置くのに対して、「OOXOO」では手番にコマ2種類5個を以下のように並べておきます。
Xのコマは、他のコマがあるマスには重ねておくことはできず、Oのコマ

上:『トレブルクロス』の盤面
下:「OOXOO」の盤面

は、Oのコマがあるマスにも重ねておくことができます(下の図参照)。


「OOXOO」の盤面のマスの数は、『トレブルクロス』の盤面のマスの数よりも4マス多いです。
前回書いた記事では、「8進ゲーム」の盤面のマスの数は、『トレブルクロス』の盤面のマスの数よりも2マス多いことと、似ています。

上:『トレブルクロス』の盤面
下:「8進ゲーム」の盤面


【お断り】
前回の記事では、『Treblecross(トレブルクロス)』の盤面は10マスの例で考えていましたので、以下それに合わせて「OOXOO」の盤面も(4マス多い)14マスで例示していきます。



「OOXOO」を「8進ゲーム」に近づけてみる

「OOXOO」にある工夫をすると『Treblecross(トレブルクロス)』の「8進ゲーム」に相当近づきます。
「8進ゲーム」では、マス1つにつき石1個を置きましたが、

マス1個につき石2個置きます。

石は半円状の形です

ところで、「OOXOO」の盤面の端2つのマスはOが置かれていますので、計4個のマスは、石1個にしておきます。


すると、石の数は14×2ー4=24個です。
これは、『トレブルクロス』の「8進ゲーム」の盤面にある石の数12個のちょうど2倍です。

上:『OOXOO』の盤面
中:『OOXOO』を変形した盤面
下:『トレブルクロス』の「8進ゲーム」の盤面

石の数を数えてみてください。

手番での石のとり方は、Xにあたるマスは石を2個、Oに当たるマスは石を1個取ります。
取れない場合は、そのような手はできない、ということです。


ところで、1回の手番で、石は何個とったのでしょうか。
Xは1つでOは4つなので、2×1+1×4=6個です。
『トレブルクロス』の「8進ゲーム」だと3個なので、ちょうど2倍です。

では、山に残っている石の数はどうでしょうか。
1個しかコマがないマスがありますが、わかりやすいように、それぞれの山の中央に寄せてみます。


『トレブルクロス』の「8進ゲーム」と見比べてみると、

あらま、そっくり。

とはいえ、手番の進み方によって、山の残り方は『トレブルクロス』の「8進ゲーム」以上に崩れていきます。

しかし、コマを寄せてみると、やはり『トレブルクロス』の「8進ゲーム」の石の配置と対応しています。

ぴったり。

もし、「OOXOO」を「8進ゲーム」であらわそうとすると、手番でとる石の数(6個)に合わせて0.00007とする手もありますが、マスの石の数を分母にして、

$$
\frac{0.00007}{2}
$$

などという、勝手な表記を考えてみたりします。

締め

ということで、置き去りにしていた「OOXOO」の後始末でした。

次回ですが、一次元盤面でも不偏ゲームでもないのに、なぜか「8進ゲーム」であらわされるせまゲー?を紹介します。

では。




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