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アカデミー賞 作品賞 作品解説

はじめてアカデミー賞の授賞式を通して見たのは、1997年(第70回)のこと。
当時はタイタニックが世間を席巻していて、レオさまが世界中に認知されました。

正直キレイとは言えない映画館がある中、シネコンができ始め、映画館で観ることの楽しさを知り、タイタニックを観たあとにセブン・イヤーズ・イン・チベットを観るという暴挙(約6時間をひとりで)に出たのもこの頃。
つまり、ナッカのひとの映画好きはアカデミー賞と共に(勝手に)歩み、現在まで続いているわけです。

つまり受賞作品たちを紹介することで、自分を表すことができるんじゃなかろうかと思い、プロフィールがてら紹介させていただきます。

はじめに(注意事項)

多少は調べましたが、基本「ナッカの記憶」に基づいて記事を書いているので、間違いがあったらすいません。

【第16回(1943年)】カサブランカ "Casablanca"

 イングリッド・バーグマンがデカいので、撮影だかポスター撮りだかで、ハンフリー・ボガートが台に乗ったらしいという話を映画好きの英語教師から聞いて、映画トリビアに目覚めた作品

【第34回(1961年)】ウエスト・サイド物語 "West Side Story"

 リメイク版の随分前に公開されたリマスター版を親と観に行ったのですが、この作品に思い入れがありすぎて、"Maria"で泣くという荒業を目撃した作品。

 "The Dance at the Gym: Mambo"が好きで、いまでもよく聴きます。(しかも俳優のアクロバットがかっこよい!)

【第37回(1965年)】サウンド・オブ・ミュージック "The Sound of Music"

 楽曲があらゆるメディア(特にCMとか)で使用されていて、はじめて観たときは、これもこの映画の曲なん!?と驚いたのをよく覚えています。どの曲も大好きだけど、やっぱり冒頭の"The Sound of Music"が一番好き(ゾワゾワすがやばい)で、これも今でもよく聴きます。

 その後医療ミスで、ジュリー・アンドリュースの声が失われてしまったのは本当に残念。

【第50回(1977年)】アニー・ホール "Annie Hall" 

 ウディ・アレンのようなショボくれた男とおしゃれでかわいいダイアン・キートンがなぜ付き合うのか当時はわかりませんでした。

 ウディは、養女への性的虐待疑惑で数年前に一切の仕事を失いましたが、ナッカのひとが彼を認識したとき、彼は別の養女(どちらの正確には養女ではなくて、元パートナーの養女)と結婚していたので、とっくのとうに気持ちの悪いおじさんで、気持ちの悪いおじさんでも作品が良ければ業界の人は気にしないんだな、と思っていたのでいまさら糾弾されたのは割と謎でした。

【第52回(1979年)】クレイマー・クレイマー "Kramer vs. Kramer" 

 日本人がフレンチトーストを認識したのは、この作品からではないでしょうか。

 離婚が社会問題になったことをきっかけに描かれ、1998年には共同親権が法制度化されたのでいまは成立しない話ですね。
(最近の離婚を扱った映画である「マリッジ・ストーリー」は、住まいが遠くなるため、誰と暮らすかということで争いになるという話でした。)

いまも日本では共同親権が認められておらず、非常に遅れていますね…。

【第53回(1980年)】普通の人々 "Ordinary People"

 「レイジング・ブル」が作品賞を獲れなかったからか、後年評価が低くなっている作品ですが、結構何度も観てます。

 毒親を描いた最初の作品な気がします。
俳優(ロバート・レッドフォード)が監督をするも、本人は出演しない作品の先駆けでもある気がします。

【第56回(1983年)】愛と追憶の日々 "Terms of Endearment"

 母(シャーリー・マクレーン)との関係が中心に描かれますが、印象に残っているのはデブラ・ウィンガーと演ずる娘とその息子とのシーンです。
自分と息子を重ねて、「親も娘(息子)なんだよな〜」と思ったのを覚えています。

【第58回(1984年)】アマデウス "Amadeus"

 タイトルが「アマデウス」なので、モーツァルトを描いた映画だと気づかず観始めました。
 著名な姓じゃなくて名をタイトルにするの洒落てんな〜と思い、原題に注目し始めたのはこの作品からの気がします。
(最近だと「スペンサー(=ダイアナ妃の出生姓)」とかありましたね)

 加えて、この作品はトム・ハルスF・マーリー・エイブラハムのW主演なのですが、アカデミー賞では、モーツァルトじゃなくて、サリエリを演じたF・マーリー・エイブラハムが主演男優賞を獲っちゃうんですよね〜。
 サブのヴェテランのほうが評価されちゃうというアカデミー賞あるあるです。

【第64回(1991年)】羊たちの沈黙 "The Silence of the Lambs" 

 今年(2023年)は、SF・カンフー・コメディ映画であるエブエブが作品賞を獲るという革命的なことが起きたわけですが、その30年以上前に、スリラーが作品賞を受賞するという出来事があったのです。

 しかもこの作品、公開が1991年2月14日で、第64回の授賞式が1992年3月30日ですから、授賞式の1年以上前に公開された作品で、つまりオスカー全然狙ってない作品なのです。

 アカデミー賞というのは、授賞式の1か月くらい前に投票が開始され、2週間くらいの投票期間があるのですが、対象となる作品は膨大にありますから、賞を狙っている作品は、ほとんど年末に公開されるんですね。会員はどうしても年齢が高めになってしまうということもあり、1年以上前に公開された映画なんか覚えちゃいないんですよ。私も覚えてません。

 エブエブとは全然趣が違う映画ですが、賞狙いじゃない+公開時期が早い+主要部門ほぼ独占という意味では、共通点の多い作品です。面白いしね。

【第70回(1997年)】タイタニック "Titanic"

 はい、来ましたタイタニック。

 興行収入1位の作品が、最多ノミネートをして、最多受賞したという批評家や業界人の評価と映画ファンの熱狂が一致した作品ですね。
 「ダークナイト」が作品賞候補から漏れたことをきっかけに、アカデミー賞は偏ってるという印象が昨今は強いですが、作品賞受賞作を振り返ると見てもそうでもないんですよね。

 あと「レオさまは会員に嫌われている」という流布が長らく言われていましたが、それはこの作品でノミネートされなかったのがきっかけだったんじゃないかなと推測しています。
 ですが、そもそも世界中にごまんと俳優がいる中で、アカデミー賞にノミネートされる俳優なんてのはほんの一握りというかひとつまみで、当時「ギルバート・グレイプ」でノミネートされた経験があり、「レヴェナント: 蘇えりし者」で受賞するまで3回もノミネートされているので、全然嫌われてないんですよね。
(例えばジム・キャリーは候補経験なし)

 いま思うと、主演じゃなくて、助演男優としてプッシュしていたらノミネートまではされたんじゃないかと思います。
 この作品ってケイト・ウィンスレットが主演で、レオさまって添え物というか、ただの対比役なので、出演時間がめっちゃ短かったのにノミネートされたグロリア・スチュアートみたいにいいとこイケたんじゃないかと。

【第74回(2011年)】ビューティフル・マインド "A Beautiful Mind" 

 ドリームワークスが3年連続で作品賞を穫るという偉業を成し遂げて、最強すぎるドリームワークスと思っていたら、最近は勢いを感じられず、スピルバーグですらドリームワークスじゃなくて、映画制作の難しさを感じています。

 ラッセル・クロウはこれで2年連続受賞を狙っていたんじゃないかと思いますが、ジュリア・ロバーツのキャンペーン(アンドレア・ライズボローの件と似てる)もあり、デンゼル・ワシントンが獲得。
 映画はとても面白いですが、ジョン・ナッシュに全然似てねえし、演技はともかく、振り返れば当然な気がします。
(その後彼は、粗暴な性格とスキャンダルやらで扱いにくい俳優になり、Aリストからはほぼ脱落している状態。一方、デンゼル・ワシントンは俳優の尊敬を集める名俳優として確固たる地位を確立。)

【第75回(2002年)】シカゴ "CHICAGO"

 当時そんなイメージはありませんでしたが、実は歌もダンスも大得意だったキャサリン・ゼタ=ジョーンズが、主演ではなく、自ら助演のヴェルマ・ケリー役を選び、見事オスカーを獲得した作品。
 スクリーンに彼女が出た瞬間、これは(オスカー)獲るな!と思ったのを覚えています。

 前の席に座っていた方々がうるさくて、以来映画館で観るのが少し苦手になってしまった映画でもあります。。。
 もちろん大きいスクリーンと良い音響で映画を観たいけど、配信で気軽に映画を観られるようになった現在は、とてもよい時代だな〜と思います。

【第76回(2003年)】ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 "Lord of The Rings: The Return of the King"

 ファンタジーが作品賞を獲るというまた革命的な作品。

 あの「指輪物語」を映像化するだけでも大変なのに、その連作がキャストが欠けることなく描ききっちゃうし、キャストも豪華なので制作費もとんでもなく、シリーズ合わせたら推定$282,000,000(推定)って国家予算かよって感じだし、まぁとにかくすごい作品です。

 ピーター・ジャクソン監督はこの後もっといろんな作品を撮ってくれると期待していましたが、結局ジョージ・ルーカスみたいになってしまって残念。
(彼の監督作だと「乙女の祈り」や「ラブリー・ボーン」のほうが好きだったりするので。)

【第77回(2004年)】ミリオンダラー・ベイビー "Million Dollar Baby"

 ヒラリー・スワンクが2回めの主演女優賞を獲り、またもやアネット・ベニングが負ける(前回は「ボーイズ・ドント・クライ」対「アメリカン・ビューティー」)という事態に、まじかと思いましたが、実際に映画を観てみれば、納得の結果なのでございました。
 正直「ボーイズ・ドント・クライ」より断然良かったですね。

 モーガン・フリーマンが助演男優賞を獲得して、全員総立ちになっていたのもよく覚えてます。

 このときはこの作品がどどどっといろんな賞をかっさらっていって、すごく勢いがありましたね。クリント・イーストウッドはこの作品では作曲もしていて、多彩すぎてビビります。(ちなみに俳優賞は受賞したことがありません)

【第78回(2005年)】クラッシュ "Crash"

 「ブロークバック・マウンテン」が本命視されていたので、この作品が受賞したときは結構会場が騒然となっていて、プレゼンターのジャック・ニコルソンも驚いた顔をしていました。

「ブロークバック・マウンテン」はゲイを描いた作品なので、マイノリティに会員は冷たいと当時言われていましたが、この作品もマイノリティを描いているんですよね。
 最終的に白人が全員良い人になっちゃうので、いまはめっちゃ叩かれそうですが…。

 もう1度観ようとは思いませんが、出演者が豪華で「サンドラ・ブロック、ドラマも悪くないじゃん」と思った作品でもあるので、私は嫌いじゃないです。

【第79回(2006年)】ディパーテッド "Departed"

 昨年の「コーダ あいのうた」もフランスの「エール!」のリメイクでしたが、この作品も香港映画「インファナル・アフェア」のリメイクです。

 「コーダ」は明らかに「エール!」より出来が良かったですが(後述)、「インファナル・アフェア」はもともと人気があった作品なので、スコセッシとはいえどうなるもんかと思っていましたが、作品賞まで獲ってしまいました。

 ようやくスコセッシがオスカーを獲れて映画ファンは一安心しましたが、「受賞したのがこの作品?」といまでも少しモヤります。

【第82回(2009年)】ハート・ロッカー "The Hurt Locker"

 キャスリン・ビグローが女性としてはじめて監督賞を受賞しました。

 彼女の作風は、これまでオスカー好みと言えるものではなかったと思いますが、戦争映画というか骨太な作品が割と性に合っていたようで、この後も良い作品を撮ってます。
 同じノミネート作品で言うと、「ゼロ・ダーク・サーティ」のほうがより好きです。

 主演のジェレミー・レナーが好きだったので、この作品で評価されてAリスト入りしたのは嬉しかったです。

【第83回(2010年)】英国王のスピーチ "The King's Speech"

 この年は「ソーシャル・ネットワーク」が作品賞を獲れず、デビット・フィンチャーが監督賞を獲れなかった年、という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。

 「実在の人物もの」×「戦争もの」×「支える妻」×「コリン・ファースとジェフリー・ラッシュ」という組み合わせを考えると、オスカー会員の好きなもの揃えました!という感じなので、分が悪かったですね。

 Facebookが登場してからそれほど時間が経っていないということと、脚色もしまくってる(事実と異なる部分が多い)ので、個人的にはとても好きで何回も観てはいるものの(逆にこの作品は1回しか観てない)、「ソーシャルネットワーク」が受賞できなかったのもしょうがないかな、とも思います。

【第85回(2012年)】アルゴ "ARGO" 

 アルゴは、ここ最近でかなり面白かった作品のひとつですね。万人におすすめできますし、批評家受けも良いという三方良しというか。
 ただ対抗馬として「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」もあり、これもハートフルな物語で、批評家受けもよく、大衆人気もあったので、直前まで「ヘルプ〜」のほうが有力視されていた気がします。

 ベン・アフレックが監督賞にノミネートされなかったことで、風向きが変わり、同情票が作品賞になだれ込んだと思います。

【第87回(2014年)】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ軌跡) "Birdman or (The Unexpected Virture of Ignorance)"

 リチャード・リンクレイター監督の超絶傑作、「6才のボクが、大人になるまで。」が監督賞も作品賞も逃し、めちゃめちゃガッカリしたことを覚えています。

 マイケル・キートンがこの映画で復活したこと、エマ・ストーンが評価されたことは嬉しかったですが、この映画が評価された理由がいまもわかってません。

 「6才のボクが、大人になるまで。」は当初"12 years"というタイトルの予定だったのですが、"12 Years a Slave"(邦題「それでも夜は明ける」)が公開されてしまった上、アカデミー賞まで獲っちゃったもんだから、変更したということがあったり、不運な映画でしたね…。

【第88回(2015年)】スポットライト 世紀のスクープ "SPOTLIGHT"

 この年は振り返るとこの作品以外に、

と粒ぞろいの作品が揃っていて、正直かなり票が分かれたのではないでしょうか。(=どれもオススメです。)
その中で割と優等生的なこの作品が受賞したのは順当ですね。

 この映画が公開を知って初めてカトリック教会での性的虐待が全世界で起きていることを認識したので、自分の無知さに呆然となったことを覚えています。エンドロールで震える映画です。

【第89回(2016年)】ムーンライト "MOONLIGHT"

 アカデミー賞の結果って、ほんとに誰も知らないの?って誰もが思っていたと思うのです。発表のあと、受賞者が登壇するまで即座に演奏されるテーマ曲や、女性ではじめて監督賞を受賞したときのプレゼンターがバーブラ・ストライサンドだったりするのを見ると。

 それがこの年、作品賞ではなく、主演女優賞の予備の封筒が誤って渡されたこととにより、「ラ・ラ・ランド」が誤って発表されてしまったのでした。
 それが間違いであることに誰も気づかず、「ラ・ラ・ランド」の曲が演奏される中、関係者が壇上に上がってしまった。

 黒人の俳優のみが出演する映画がはじめて作品賞を受賞したというこ記念碑的作品であったこともあり、このようなハプニングは歓迎すべきではないですが、振り返るとアカデミー賞の結果は、集計・管理する監査法人(日本法人もあるPwC)しか知らず、プレゼンターはもちろん、指揮者も知らないとし、授賞式のプロデューサーですら知らないということの証明になりました。(でなければ、壇上に上がってスピーチまでしてしまう時間は与えられなかったはず)

【第91回(2018年)】グリーンブック "Greenbook"

 日本では「ボヘミアン・ラプソディ」が圧倒的人気でしたが、この年の本命は昨今の監督による自伝的映画ブームの先駆けである、アルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」でした。

 「グリーンブック」は学校の授業で鑑賞させられそうな教科書的な映画ですが、「ローマ」はメキシコを描き、出演者もメキシコ人のみかつ著名な俳優は出演していない、という少なくともハリウッドでマジョリティではない人々を描いた作品だったので、白人が黒人を助けるという作品であるグリーンブックの受賞には、非難の声がありました。

 当時とっても嫌われていたネットフリックス配給ということが大きな理由だと言われていますが、今や巨大な資本を提供してくれる救世主みたいな存在になってますので、わかんないもんですね。
 配信でもなんでも良い作品であれば何でもOKと思いますので、条件をクリアしていればなんでもいいんじゃないの?と思いつつ、「ではエミー賞で対象となるミニ映画との棲み分けは?」とか疑問点は正直あります。

【第92回(2019年)】パラサイト 半地下の家族 "PARASITE"

 外国語(韓国語)で、アジア人(韓国人)のみが出演する映画が作品賞を受賞したということで、これもアカデミー賞に革命をもたらした作品です。しかもコメディ!
 パラサイトがなければエブエブが大旋風を引き起こすことはなかったかもしれないですね。

 この作品は、日本でいう労働基準法をしっかり守り(出演者、スタッフ共に1日の上限時間を超えた労働はしないなど)制作された作品だそうで、その点も素晴らしいですね。(当たり前のことではあるのですが…)
 エンタメは劣悪な労働環境ということを日本ではよく言われますが、韓国はエンタメを国を上げて世界に発信するだけでなく、労働環境の改善にも取り組んでいたんですね。

【第93回(2020年)】ノマドランド "NOMADLAND"

スリー・ビルボード」もめちゃめちゃすごかったのに、続けてものすごい演技を披露したフランシス・マクドーマンド。3回めの主演女優賞も納得です。

 その背景は決して明るいものではなく、正直アメリカの暗部を描いているのですが、前向きな気持にもなる不思議な作品。
 超大作はその迫力を存分に体験したくて、出来るだけ映画館で観るようにしていますが、この作品は小品ながらもアメリカの風景が美しく、ひさびさに映画館で観てよかった!と思った作品です。

【第94回(2021年)】コーダ あいのうた "CODA"

 日本では、ウィル・スミスを怒らせたクリス・ロックが悪いという風潮でしたが、理由はともかく、第94回の授賞式を「コーダ あいのうた」が作品賞を獲った授賞式ではなくて、「ウィル・スミスがクリス・ロックを殴った」授賞式にしてしまったところに大きな罪があると思います。
 殴りたければ、授賞式後にどうぞ。

 コーダが作品賞を獲り、参加者全員が手話で「拍手」を表したその"静寂"はとても感動的な受賞シーンでした。この年の授賞式で記憶に残るべきなのはこのシーンであり、それをウィル・スミスはぶち壊したのです。

 コーダは正直ツッコミどころはあるものの、原作の「エール!」の素材を使いながら、実際のろう者の俳優を起用(原作は全員健常者が演じた)し、そのクオリティを高めることで、それを凌駕する作品に消化させました。

 これまで映像配信を牽引してきたネットフリックスではなく、Apple TV+が先に作品賞を獲り、ネットフリックスのチームはさぞ悔しかったでしょうね…。

おわりに

 作品賞受賞作は観ていないものが現在もあり、オスカーウォッチングをし始めてからも、かならず観ているわけではないので、記事にできるほどかけるかな?と思いましたが、なんだかんだで結構観ていることがわかりビックリ。
 オスカーウォッチング開始前のものは少なく、ほんの一部の解説ですが、観たい作品を選ぶ参考にしていただけるととても喜びます。

 いまはYouTubeのOscar公式チャンネルで、過去のスピーチがほとんど見れますので、お気に入りの受賞作が見つかったらその瞬間を是非見てみてください!

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