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子ども達と商いを学ぶ

子供の商いによる学び、小さくても価値のある商い、共に商いをする楽しみを。

「子商(こあきない)塾 」というプロジェクトは、「地域における教育」をテーマに、実践的に経済を学ぶ教育プロジェクトを実施することで、起業家精神を持った子どもたちの創出につなげることを目的にしています。このプロジェクトは、「まちづくり幻想」や「地方創生大全」の著者であり、稼ぐまちづくりを掲げている木下斉氏が立ち上げたオンラインラボ「Locally Driven Labs」のメンバーで運営されています。


今回のプログラムは全4回で構成されており、すでに開催経験のあるメンバーのサポートを受けながら進めています。前半の2回が終了しましたので、その様子と次回以降の予定について報告いたします。


第1回目「商売について学ぶ」

今回の参加メンバーは、小学3〜6年の各学年1名ずつの計4名。

事前に用意した自作スライドで商売の仕組みについて説明。


仕入れから売るまでの物の流れとお金の流れをシンプルに説明し、粗利益という言葉とその意味を説明し、覚えてもらいました。

頭の体操で、「同ジュースをより高く売るにはどういった方法が考えられるか?」という問いを投げかけてみると、「喉が渇いている人に売る」「小学校でこっそり売る(笑)」など意外と芯を食った回答が返ってきて、驚かされました。


スライドで説明したあとは、実際の商売を想定して計算してみようと、サポートしてくれている経験者の浅田さんがシェアしてくれたワークシートに取り組みました。

シートに取り組む子ども達

このシートではレモネードを作って販売する過程で、原価計算や値段設定、粗利益、目標売上と目標販売数の設定をやってみました。

なかなか苦戦している子もいて、大きい数の四則計算に慣れたくらいの学年じゃないとちょっと厳しいかなと思いました。計算機を用意してあげればよかったのかもというのが反省でした。

そんなこんなで、私の進行も拙いながらも、一緒にきた親御さんのサポートもいただきながらなんとか第一回目を終えることができました。

第2回目「試作・原価計算・値段設定・目標設定」

そして、連休最終日に第2回目を開催。
事前に試作した、レモネードシロップを持ってきてくれた子がいました(素晴らしい!!)。

まずは作って来てくれたレモネードの試飲から始まりました。

その後、用意した材料やシロップで濃度を調整して味見をしてみたり、分量を測って味の微調整をしたりして、他のドリンクも試作しましたが、今回はレモネードを販売することに決まりました。

レモネードに決まったら、さらに作り込むために、計量カップと大さじ小さじを使って、味の微調整をする子ども達。

大人も試飲味見して協力しました。


試作を重ねてなんとか皆が納得できる味を作ることができました!

そして、その後は使った原料の価格と量から、単位あたりの金額を計算しそれを元に原価を計算→目標とする利益額を設定→価格と目標販売数を決定するところまでやりました。


それぞれに、思い描く価格を出し、各金額での粗利益を計算し、目標利益と照らし合わせて、何杯売らなければならないかを計算。

意見が割れましたが、高学年の子が意見を取りまとめてくれて、無事価格も決定しました。

今後の予定

次回のプログラムでは、軒先を借りて出店する予定のパン屋さんへの出店挨拶と現地確認、ポップの作成、当日の役割分担と必要物品の確認など、本番に向けた具体的な準備が行われる予定です。

第1回と第2回では、商売の基礎から商品の試作、原価計算、価格設定などを学んできました。次回は具体的な販売に向けた準備を行い、子ども達がどのように成長するのか楽しみです。

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