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静寂の中。響くもの。

2024.4.6 四分の一の部屋にて。

今、私は静かな部屋で浮遊しながら外を眺めているの。
自分の声も、周りにいるはずの人たちの声も静寂に吸い込まれていく感じ。
くぐもって、耳にべたりと何かが膜を張っている。

でも、頭では全て理解しているの。きっとそれらは私に不必要なものだってこと。
静かだけれど、寂しくはないよ。不思議なことに。

なぜなら私は心に響くものを持っているから。
それは耳から入らずとも、直接心に訴えかけてくるものだから。
大好きなあの子の声も、大好きなミュージシャンの曲も、心打たれた映画の一幕だって、ページが涙で破れるほど救われたあの本だって。

それらが静かな私の空間で、寂しさという穴を埋めてくれるの。

静寂、だけど寂しくない。
静かに、力強く私を響かせるもの。

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